grant_license_with_validation
ビジネス・ルールに従って、ライセンス供与可能な入力ターゲット・タイプに属するユーザー指定のターゲットのセットまたはすべてのターゲットに対して、ユーザー指定のパックのセットまたはすべてのパックに関するライセンスを供与します。
11gデータベース・ターゲットの場合、ユーザー・インタフェースを使用して、Database DiagnosticおよびTuning Packsを有効または無効にできません。ライセンスを管理するには、control_management_pack_access初期化パラメータを設定する必要があります。このオプションの詳細は、『Oracle Enterprise Managerライセンス情報』の「Enterpriseデータベース管理」の章を参照してください。
ヒント:
このverbを使用してホストやデータベースなどのスタンドアロン・ターゲット・タイプのライセンスを付与できます。また、依存ターゲット・タイプOC4J、Jserv、Webキャッシュなどがある、親Application Server (oracle_ias)ターゲット・タイプのライセンスも付与できます。
たとえば、関連する依存ターゲットOC4J1を持つAS1のpack ias_configおよびApplication Serverターゲットの場合、このverbはAS1にライセンスを付与し、OC4J1(およびAS1に関連付けられている他のすべての依存ターゲット)にも伝播します。
スタンドアロン・ターゲット・タイプのみにライセンスを付与するには、grant_license_no_validation verbを使用します。
書式
emcli grant_license_with_validation -type="target_type" [-targets="tname1;tname2;..."] [-packs="pack1;pack2;..."] [-file="file_name"] [-displayAllMessages] [ ] indicates that the parameter is optional
オプション
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type
データベースに存在するターゲット・タイプ。名前には、コロン(:)、セミコロン(;)、先行または後続の空白を使用できません。一度に1つのターゲット・タイプのみを指定できます(-type="oracle_database"など)。
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targets
ターゲットは次の順番で指定してください。
TargetName1;TargetName2;
次に例を示します。
-targets="database1;database2;database3;"
セミコロン(;)はターゲットを指定する際のセパレータです。
ターゲットの引数の指定方法の詳細は、次の例に関する項を参照してください。
-
packs
ライセンス・パックは次の順番で指定してください。
pack1;pack2;
次に例を示します。
-packs="db_diag;db_config;"
セミコロン(;)はパックを指定する際のセパレータです。
パックの引数の指定方法の詳細は、次の例に関する項を参照してください。
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file
完全なパスを使用してファイル名を指定します。次に例を示します。
-file="/usr/admin1/db_license.txt"
このファイルには、状況に応じてターゲットおよびパックのリストを含める必要があります。
-
ターゲットのリストのみを指定する場合、次の書式を使用します。
targets=database1;database2;database3;
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パックのリストのみを指定する場合、次の書式を使用します。
packs=db_diag;db_config;
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ターゲットとパックの両方のリストを指定する場合、次の書式を使用します。
targets=database1;database2;database3; packs=db_diag;db_config;
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displayAllMessages
すべてのメッセージを表示します。デフォルトでは、メッセージのみが表示されます。コマンドラインでは、=valueは使用できません。
例
次の例1および例2では、特定のターゲットの特定のパックにライセンスを付与します。引数として渡すことができるターゲット・タイプとパック名を判定するには、mgmt_license_viewという名前のビューを使用して、ライセンス供与可能なターゲットのリスト、そのターゲット・タイプ、およびそれらにライセンス供与されたパックのリストを参照します。
この情報を取得するには、次を実行します。
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sysman.mgmt_license_viewへのアクセス権を持つsysmanまたは他のユーザーを使用し、ユーザー名とパスワードを指定してSQL*Plusにアクセスします。
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次のように、sysman.mgmt_license_viewから個別のパック名を選択します。
target_type=<oracle_database>
この例では、ターゲット・タイプとして指定するOracleデータベースのパック名を表示します。
PACK_NAME ------------------- db_config provisioning db_sadm db_tuning db_diag provisioning_db db_chgmgt 7 rows selected.
この情報に基づいて、db_chgmgtパックのdatabase1ターゲットにライセンスを付与するには、次のコマンドを入力します。
emcli grant_license_with_validation -type="oracle_database" -targets="database1" -packs="db_chgmgt"
mgmt_license_viewの唯一の制限は、パックが該当のタイプの少なくとも1つのターゲットに付与されていて、そのターゲット・タイプのパックしかリストされないということです。すなわち、パックが該当のタイプのどのターゲットに付与されていない場合、mgmt_license_viewでは情報を表示できません。
例1
この例では、db_diagおよびdb_configパックのライセンスをdatabase1、database2およびdatabase3ターゲット(oracle_databaseターゲット・タイプ)に付与します。
emcli grant_license_with_validation -type="oracle_database" -targets="database1;database2;database3;" -packs="db_diag;db_config;"
例2
この例では、db_diagおよびdb_configパックのライセンスを設定内のすべてのデータベース・ターゲットに付与します。
emcli grant_license_with_validation -type="oracle_database" -packs="db_diag;db_config;"