重点領域別の新機能

この項では、重点領域別に分類された新機能のリストを示します。

インストールとアップグレード

この項では、インストールとアップグレードの新機能および拡張機能について説明します。

  • Oracle Enterprise Managerフェデレーション: すべてのEnterprise Managerサイトを定義し、単一の新しいインタフェースから重要な情報にアクセスできるようになりました。フェデレーション概要ダッシュボードでは、すべてのEnterprise Managerサイトにわたるターゲット、インシデント、問題およびジョブ・ステータスなどの情報が積み上げられ、データをソートする様々な方法が提供されて、各Enterprise Managerサイトおよびそのモニター対象ターゲットを直接ドリルダウンして詳細な情報を取得できます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイドEnterprise Managerフェデレーションの構成を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新5 (13.4.0.5)以降で使用可能です。

  • パラレルOMSアップグレード: 複数OMS環境では、プライマリOMSをアップグレードしてから、すべての追加OMSを同時にアップグレードできるようになりました。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド複数OMSのパラレルでのアップグレードを参照してください。

  • 複数のエージェントの廃止: Enterprise ManagerコンソールまたはEM CLIを使用して、複数のエージェントを同時に廃止できるようになりました。複数のエージェントとそれに関連付けられたターゲットをリポジトリからのみ削除することも、複数のエージェントとそれに関連付けられたターゲットをリポジトリから削除して、すべてのエージェント・ソフトウェアをホストからアンインストールすることもできます。この操作を実行するには、スーパー管理者権限が必要です。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイドOracle Management Agentの削除を参照してください。

エンタープライズ・モニタリング

この項では、エンタープライズ・モニタリングの新機能および拡張機能について説明します。

  • ジョブ・システムの問題の診断: ジョブ診断ダッシュボードでは、ジョブ・システム操作の管理者ビューが提供されるため、ジョブの実行時に問題を検出して特定できます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドジョブ・システムの問題の診断に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新8 (13.4.0.8)以降で使用可能です。

  • 修正処理の優先資格証明タイプの設定機能: 修正処理(CA)を定義するときに、CAの呼出し時に使用される優先資格証明のタイプ(通常または特権)を指定できるようになりました。CAに使用する優先資格証明は、グローバルな名前付き資格証明にする必要があります。

    詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』修正処理の優先資格証明タイプの指定に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • コスト・センター別のターゲットのフィルタ: 「すべてのターゲット」ページの「検索の絞込み」では、「コスト・センター」別にターゲットをフィルタできるようになりました。これは、既存のターゲット・プロパティの「ターゲット・タイプ」、「ターゲット・ステータス」、「ターゲット・バージョン」、「ライフサイクル・ステータス」、「ライン・オブ・ビジネス」、「部門」、「場所」、「連絡先」、「プラットフォーム」、「オペレーティング・システム」、「所有者」、「サイト」および「リモート・ホスト上」に追加されたものです。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新1 (13.4.0.1)以降で使用可能です。

  • Always-On Monitoring - 重大度およびイベント・タイプによるアラートのフィルタ: 新しいemsctl enable_notificationおよびdisable_notification動詞オプションを使用でき、次の方法でアラートをフィルタできます。
    • 「致命的」、「クリティカル」、「警告」、「クリア」などの重大度(-severities)
    • 「メトリック・アラート」、「可用性」、「メトリック評価エラー」などのイベント・タイプ(-alert_types)

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド通知の有効化を参照してください。

  • EMCLIを使用したブラックアウト中のコンポジット・ターゲットからのターゲットの除外: 新しいemcli blackout動詞のオプション(exclude_targetsexclude_types)が使用できるようになりました。このオプションにより、ターゲットまたはターゲット・タイプをブラックアウトから除外できます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドブラックアウト中のコンポジット・ターゲットからのターゲットの除外を参照してください。

  • DBSNMP (モニタリングのみ)データベース・パスワードの自動パスワード機能: 新しいジョブ・タイプでは、dbsnmpのパスワードや、Enterprise Manager Cloud ControlコンソールからのSYSDBAまたはSYSOPER以外のモニタリング・ユーザーのパスワードの更新を自動化できます。パスワード更新ジョブは、Oracle Databaseおよびクラスタ・データベースのインスタンスで実行できます。

データベース管理

この項では、データベース管理の新機能および拡張機能について説明します。

  • JET UIの「SQLの詳細」および「セッションの詳細」: 「パフォーマンス・ハブ」SQLの詳細およびセッションの詳細ページは、Oracle JET UIを使用するように更新されました。これらのページにアクセスするには、「パフォーマンス・ハブ」ASH分析ページでそれぞれ「SQL ID」および「ユーザー・セッションID」をクリックします。

    詳細は、My Oracle SupportのDoc ID 2751569.1を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新10 (13.4.0.10)以降で使用可能です。

  • AWRウェアハウス・フローへのソース・データベースの追加に表示される必要な権限: AWRウェアハウス・ダッシュボードからアクセスする「ソースの追加」ダイアログ・ボックスのDBAロールのオーバーライドチェック・ボックスの下に、新しい「必要な権限」リンクが表示されるようになりました。「必要な権限」」リンクをクリックすると、データベース・ユーザーがAWRウェアハウスにソース・データベースを追加するために必要なデータベース権限を表示できます。
    必要な権限

    DBAロールのオーバーライドチェック・ボックスを選択して、DBA以外のデータベース・ユーザーがAWRウェアハウスにソース・データベースを追加できるようにすると、「必要な権限」リンクが「欠落している権限」リンクに置き換えられます。「欠落している権限」リンクをクリックすると、ソース・データベースを追加するためにDBA以外のデータベース・ユーザーに付与する必要があるデータベース権限を表示できます。


    欠落している権限

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新10 (13.4.0.10)以降で使用可能です。

  • PDBホームページに表示されるRACインスタンスのステータス: Oracle Real Application Cluster (RAC)データベースで実行中のプラガブル・データベース(PDB)について、RACインスタンスの数とステータスがPDBのホームページの上部に表示されるようになりました。
    PDBホームページのRACインスタンスのステータス

    PDBホームページの「インスタンス」リンクをクリックすると、インスタンスの名前、RACインスタンスのステータスおよびRACインスタンスにあるPDBのステータスを表示できます。
    RACインスタンス情報

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新9 (13.4.0.9)以降で使用可能です。

  • Autonomous Databaseの自動索引付けアクティビティ・レポートの拡張: Autonomous Databaseの自動索引付けアクティビティ・レポートが拡張され、選択した期間の「サマリー」「索引詳細」「検証の詳細」および「エラー」セクションがグラフィカルに表示されたHTML形式でレポートを生成するオプションが追加されました。作成されたすべての索引の詳細のダウンロードおよび削除されたすべての索引の詳細のダウンロード・オプションを使用して、索引の詳細を.csv形式でダウンロードすることもできます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracle Autonomous Databases管理者ガイド監視および管理タスクを参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新7 (13.4.0.7)以降で使用可能です。

  • Oracle Enterprise ManagerによるAutonomous Data Warehouse –専用およびAutonomous Database–共有のサポート: Oracle Enterprise Managerは、次のAutonomous Databaseの検出、管理およびモニタリングに使用できるようになりました。
    • Autonomous Data Warehouse –専用
    • Autonomous Transaction Processing –共有
    • Autonomous Data Warehouse –共有

    Oracle Enterprise ManagerによるAutonomous Databaseのサポートは、EM DBプラグイン・バンドル・パッチ13.3.2.0.190731で導入されました。それ以前は、Autonomous Transaction Processing –専用データベースのみがサポートされていました。

    詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracle Autonomous Databases管理者ガイド』自律型データベースに対するOracle Enterprise Managerの使用に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • Oracle Enterprise ManagerによるOracle Exadata Cloud at Customer上のAutonomous Database-専用のサポート: オンプレミスにデプロイされたOracle Enterprise Managerは、Oracle Exadata Cloud at Customer上のAutonomous Database-専用の検出、管理およびモニタリングに使用できるようになりました。

    詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracle Autonomous Databases管理者ガイド』自律型データベース-専用の前提条件タスクに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • Oracle Enterprise Managerによる透過的データ暗号化(TDE)が有効なOracle Databaseのサポート: Oracle Enterprise Managerは、ほとんどの機能について、TDE対応のOracle Databaseをサポートするようになりました。現時点でサポートされる構成では、$ORACLE_HOME/network/admin/sqlnet.oraファイルのENCRYPTION_WALLET_LOCATIONパラメータを使用してウォレットの場所を指定する必要があります。

    詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlセキュリティ・ガイド』Oracle Enterprise ManagerによるTDE対応Oracle Databaseのサポートに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • データベース・パフォーマンス・ページのJET UI: JETは、すべてのデータベース・パフォーマンス・ページのデフォルトのUIです。Oracle Enterprise Manager 13.3.2ではフラッシュ・ページが非推奨になり、JETページがデータベース・パフォーマンス・データのアクセス用にサポートされている方法となりました。

    詳細は、My Oracle SupportのDoc ID 2709724.1、2422790.1および2580773.1を参照してください。

  • REST API経由のSQLの実行のサポート: HTTPベースのRESTエンドポイントを使用して、SQLコマンドを実行し、データを抽出できるようになりました。これを使用して、次のデータを抽出できます。
    • Oracle Management Repository
    • Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで構成されたデータベース・ターゲット

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドREST APIを介したSQLの実行を参照してください。

  • Oracle Enterprise Manager Cloud Controlのクラスタ・ヘルス・アドバイザとの統合: Oracle Enterprise Manager Cloud Controlのインシデント・マネージャに統合されているOracle Cluster Health Advisorを使用して、オペレーティング・システムとクラスタのリソースに関連するパフォーマンス低下と障害を検出および分析できるようになりました。クラスタ・ヘルス・アドバイザはデフォルトで有効になっており、各ノード、プロセス、およびデバイスのレベルでオペレーティング・システムのリソース消費を継続的に追跡します。これは、ノードの削除時などにOracle ClusterwareとOracle Real Application Clusters (RAC)が実行されているクラスタで発生する問題の詳細説明を提供します。

    クラスタ・ヘルス・アドバイザの機能から導出できる利点の一部を次に示します。

    • ノードおよびデータベースのパフォーマンスの問題を検出します。
    • 早期警告アラートと修正処理を提供します。
    • 感度を高めるためのオンサイト測定をサポートします。

    詳細は、Oracle Database Autonomous Health Frameworkユーザーズ・ガイドOracle Cluster Health Advisorの概要を参照してください。

  • Autonomous Transaction Processing -専用データベースの自動索引付け: Oracle Enterprise Manager Cloud ControlでモニタリングされているAutonomous Transaction Processing –専用データベースの自動索引付けを有効化できるようになりました。

    自動索引付け機能では、アプリケーション・ワークロードの変更に基づいて索引を作成、再構築および削除するなどの索引管理タスクが自動化されることにより、データベースのパフォーマンスが向上します。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracle Autonomous Databases管理者ガイド監視および管理タスクを参照してください。

  • 自動ワークロード・リポジトリ(AWR)ウェアハウスの拡張機能は次のとおりです。
    • PDBのサポート: AWRウェアハウスはPDBをサポートするようになりました。この新しいPDBのサポートには、PDBとしてのウェアハウス・リポジトリのサポートと、AWRデータをウェアハウスにアップロードするソース・データベースとしてのPDBのサポートが含まれます。この機能には、ソースまたはリポジトリとしてOracle Database 12.2以降が必要です。

      この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新2 (13.4.0.2)以降で使用可能です。

    • AWRウェアハウスでのActive Data Guard (ADG)のサポート: ADGでは、ウェアハウス・データベースまたはソース・データベースがADGを使用して構成され、プライマリ・データベースが停止してスタンバイ・データベースがプライマリになったときのスイッチオーバーがサポートされるようになりました。スイッチオーバー後、データベースはAWRウェアハウスに自動的に切り替えられます。

      以前、AWRウェアハウスは、プライマリ・データベースが停止してスタンバイ・データベースがプライマリになったときにスイッチオーバーを認識しなかったため、抽出-変換-ロード(ETL)プロセスの失敗などの問題が発生しました。

    • AWRウェアハウスの診断機能: AWRウェアハウスが構成されてソース・データベースとウェアハウス間でETLプロセスが実行を開始した後、AWRウェアハウスまたはソースの選択セットでいくつかのテストを実行して障害のポイントを事前に識別し、AWRウェアハウス構成の状態を判別できるようになりました。
  • SQLパフォーマンス・アナライザの拡張機能:
    • オンプレミス・データベースからAutonomous Databaseへの移行に対応したSQLパフォーマンス・アナライザ: SQLパフォーマンス・アナライザ・ワークフローを使用して、オンプレミスのデータベースからAutonomous Databaseへの移行の効果をテストできるようになりました。

      詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracle Autonomous Databases管理者ガイド監視および管理タスクを参照してください。

      この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新3 (13.4.0.3)以降で使用可能です。

    • SQLパフォーマンス・アナライザでの同時SQL実行: SQLパフォーマンス・アナライザと同時にSQLを実行できるようになりました。SQLパフォーマンス・アナライザのデフォルトの動作では、パフォーマンス測定のテスト時にSQLを順次実行します。場合によっては、非常に大きなSQLチューニング・セットが関係するときにSQLを同時に実行してテスト・プロセスを効率化できます。これにより、柔軟性を追加してテストを迅速に完了できます。

      詳細は、Oracle Database Testingガイド分析タスクの並列度の構成を参照してください。

    • SQLパフォーマンス・アナライザの結果セットの検証: SQLパフォーマンス・アナライザの結果セットの検証を使用して、最初のSQLパフォーマンス・アナライザ・テスト中に返された結果セットが後続のテストで返される結果セットと類似しているかどうかを検証できるようになりました。この機能により、問合せが期待どおりに実行され、まったく同じセットのデータを返すことがさらに保証されます。

      詳細は、Oracle Database TestingガイドSQLパフォーマンス・アナライザの使用によるSQL結果セットの検証を参照してください。

  • Real Application Testingの拡張機能:
    • データベース・リプレイでPL/SQLベースのアプリケーション・ロジックを実行するワークロードを取得する際に、データベース・リプレイ取得の作成: オプション・ページで、PL/SQL取得モードの「拡張」オプションを選択できるようになりました。これにより、ワークロードは最初のレベルの再帰的PL/SQLコールで取得されます。
    • PL/SQLベースのアプリケーション・ロジックを実行するワークロードをリプレイする場合、ワークロード・リプレイ: オプションのカスタマイズ・ページの「リプレイ・パラメータ」タブで「PL/SQLモード」リプレイ・パラメータの「拡張」値を選択することにより、ワークロードが再帰コールの最初のレベルでリプレイできるようになりました。ワークロードをPL/SQLモードでリプレイできるようにするには、「拡張」モードで取得する必要があることに注意してください。
    • データベース・リプレイに使用される同期化メソッドを制御する同期化リプレイ・パラメータについて、ワークロード・リプレイ: オプションのカスタマイズ・ページの「リプレイ・パラメータ」タブで次のいずれかの値を設定できるようになりました。
      • 時間: 「同期化」パラメータが「時間」に設定されている場合、リプレイでは取得時と同じ実時間が使用されます。このオプションがデフォルトです。
      • SCN: 「同期化」パラメータが「SCN」に設定されている場合、取得されたワークロードのCOMMIT順序はリプレイ中に監視され、リプレイ・アクションはすべて、依存しているCOMMITアクションがすべて完了した後でのみ実行されます。

      以前は、「同期化」リプレイ・パラメータに使用可能な値は、「SCN」「FALSE」および「OBJECT_ID」でした。

    • 今では、「ワークロード・リプレイ: オプションのカスタマイズ・ページの「リプレイ・パラメータ」タブでパラメータに「True」を指定することで、「問合せ専用モード」でワークロードをリプレイできるようになりました。ワークロードが「問合せ専用モード」でリプレイされた場合、すべてのPL/SQL、DMLおよびDDL文が省略されるため、データベースをリストアせずにワークロードを再実行できます。このモードは、「読込み/書込み」モードでワークロードをリプレイする前に健全性チェックを実行するために使用します。

    詳細は、Oracle Database Testingガイドデータベース・リプレイを参照してください。

  • サポート可用性情報: Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13.4では次のサポートが追加されました。
    • リポジトリおよび管理対象ターゲットとしてのOracle Database 18cおよび19c
    • Oracle Exadata Database Machine X6、X7、X8およびX8M

データベース・ライフサイクル管理

データベース・ライフサイクル管理の新機能と拡張機能は次のとおりです。

  • Center for Internet Security (CIS)ベンチマークv1.0.0 - Oracle Database 19c単一インスタンス、プラガブル・データベースおよびクラスタの従来型および統合監査プロファイル: 次のCIS v1.0.0監査プロファイルをOracle Database 19cで使用できるようになりました。
    • Oracle 19c Database CIS V1.0.0 - レベル1 - Oracle Database用の従来型監査を使用したRDBMS
    • Oracle 19c Database CIS V1.0.0 - レベル1 - Oracleプラガブル・データベース用の従来型監査を使用したRDBMS
    • Oracle 19c Database CIS V1.0.0 - レベル1 - Oracle Cluster Database用の従来型監査を使用したRDBMS
    • Oracle 19c Database CIS V1.0.0 - レベル1 - Oracle Database用の統合監査を使用したRDBMS
    • Oracle 19c Database CIS V1.0.0 - レベル1 - Oracleプラガブル・データベース用の統合監査を使用したRDBMS
    • Oracle 19c Database CIS V1.0.0 - レベル1 - Oracle Cluster Database用の統合監査を使用したRDBMS

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコンプライアンス標準リファレンスCISコンプライアンス標準に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新11 (13.4.0.11)以降で使用可能です。

  • cleanup_config_extension EM CLI動詞: Enterprise Managerコマンドライン・インタフェースでは、指定されたターゲットとの関連付けをすべて削除することで無効な構成拡張をクリーン・アップする新しい動詞が導入されています。

    詳細は、Oracle Enterprise Managerコマンドライン・インタフェースcleanup_config_extensionを参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新10 (13.4.0.10)以降で使用可能です。

  • 複数ターゲットに対応するコンプライアンス・ダッシュボードの違反レポート: 管理者は、複数のターゲットおよび複数の標準に対するすべての違反についての完全なレポートに、コンプライアンス・ダッシュボードから直接アクセスできるようになりました。レポートはHTML形式で、共有を容易にするために単一のファイルとして保存することもできます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネージメント管理者ガイドコンプライアンス・ダッシュボードに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新9 (13.4.0.9)以降で使用可能です。

  • SCAPコンプライアンス標準: Oracle Enterprise Managerでは、Linuxホストのセキュアな構成を保証するコンプライアンス管理をサポートするようになりました。Oracle Enterprise Managerでは、デフォルトで8つの標準プロファイルがサポートされます。

    Oracle Linux 8用の標準プロファイル

    • 米国の医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)
    • Oracle Linux 8用のDISA STIG
    • Oracle Linux 8用のPCI-DSS v3.2.1制御ベースライン
    • Oracle Linux 8用の標準システム・セキュリティ・プロファイル
    Oracle Linux 7用の標準プロファイル
    • 米国の医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)
    • Oracle Linux 7用のDISA STIG
    • Oracle Linux 7用のPCI-DSS v3.2.1制御ベースライン
    • Oracle Linux 7用の標準システム・セキュリティ・プロファイル
    Extensible Configuration Checklist Description Format (XCCDF)のコンプライアンス標準は、upload_compliance_standard動詞を使用してOracle Enterprise Managerにインポートし、管理対象ターゲットのコンプライアンスを管理できます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコンプライアンス標準リファレンスSCAPのサポート対象標準に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新9 (13.4.0.9)以降で使用可能です。

  • フリート・メンテナンスのWindowsデプロイメント用単一インスタンス・パッチの適用: Oracle Enterprise Managerフリート・メンテナンスは、Windowsベース・プラットフォームの単一インスタンス・データベースのパッチ適用をサポートするようになりました。Windowsのフリート・メンテナンスでは、デプロイ、移行、更新、アップグレード、ロールバック操作がサポートされます。

    詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネジメント管理者ガイド』フリート・メンテナンスをWindowsで実行するための前提条件に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新9 (13.4.0.9)以降で使用可能です。

  • データベース・コンプライアンス標準の拡張: データベース・コンプライアンス標準では、データベース・ターゲットに対して「類似作成」アクションが許可されるようになりました。データベース・コンプライアンス標準をプラガブル・データベースの新しい標準にコピーできます。この新しい標準は、追加のフォルダおよびルールを使用してさらにカスタマイズできます。
    コンプライアンス標準の作成: 基本セキュリティの類似コピー

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネージメント管理者ガイドコンプライアンス標準の類似作成に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新8 (13.4.0.8)以降で使用可能です。

  • データベース移行ワークベンチ: 新しいデータベース移行ワークベンチ・インタフェースを使用できるようになり、次のデータベース移行フェーズおよび関連タスクが順を追って説明されます。
    • 移行前のアクティビティの計画
    • ソースと宛先の選択、移行の検証および発行
    • 完了した移行の詳細の表示、および新しく移行されたデータベースが予想どおりに実行されることの確認

    データベース移行ワークベンチ

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネージメント管理者ガイドデータベース移行に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新7 (13.4.0.7)以降で使用可能です。

  • コンプライアンス・ダッシュボード違反レポート: 管理者は、コンプライアンス・ダッシュボードから直接、特定の標準の各ターゲットに対するすべての違反の完全なレポートにアクセスできるようになりました。レポートはHTML形式で、共有を容易にするために単一のファイルとして保存することもできます。
    コンプライアンス・ダッシュボード違反レポート

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネージメント管理者ガイドコンプライアンス・ダッシュボードに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新7 (13.4.0.7)以降で使用可能です。

  • コンプライアンス・ダッシュボード・フィルタの拡張: コンプライアンス・ダッシュボードで新しい拡張フィルタ・オプションを使用できるようになりました。ターゲット・タイプ重大度およびプロパティ(連絡先コスト・センター部門など)でフィルタできるようになりました。これにより、フィルタ時により正確なレベルの検索が可能になります。さらに、コンプライアンス・ダッシュボードの上部に「適用済フィルタ」リボンが表示され、使用中のフィルタを確認できるようになりました。必要に応じて、フィルタをリボンから削除またはリボンに追加できます。
    コンプライアンス・ダッシュボード・フィルタ

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネージメント管理者ガイドコンプライアンス・ダッシュボードに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新6 (13.4.0.6)以降で使用可能です。

  • Center for Internet Security (CIS)ベンチマークv3.0.0 - Oracle Database 12c単一インスタンス、プラガブル・データベースおよびクラスタの従来型および統合監査プロファイル: 次のCIS v3.0.0監査プロファイルをOracle Database 12cで使用できるようになりました。
    • Oracle DatabaseのCIS従来型監査
    • Oracleプラガブル・データベースのCIS従来型監査
    • Oracleクラスタ・データベース(RAC)のCIS従来型監査
    • Oracle DatabaseのCIS統合監査
    • Oracleプラガブル・データベースのCIS統合監査
    • Oracleクラスタ・データベース(RAC)のCIS統合監査

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコンプライアンス標準リファレンスCISコンプライアンス標準に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新6 (13.4.0.6)以降で使用可能です。

  • Oracle ASMフィルタ・ドライバの構成: Oracle Enterprise Managerを使用して新しいOracle RAC Database Grid Infrastructureをプロビジョニングする場合、デプロイメント・プロシージャの「自動ストレージ管理」セクションでOracle ASMフィルタ・ドライバを構成できるようになりました。
    「ASMフィルタ・ドライバの構成」チェック・ボックス

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネージメント管理者ガイドOracle ASMを使用してOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databasesをプロビジョニングする手順を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新5 (13.4.0.5)以降で使用可能です。

  • コンテナ・データベースのクリーン・アップ: Oracle Enterprise Managerフリート管理操作で、コンテナ・データベース(CDB)のクリーン・アップがサポートされるようになりました。CLEANUP操作は、パッチ適用サイクルの完了時に古いCDBの削除を自動化し、貴重なリソースの解放に役立ちます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネージメント管理者ガイドクリーン・アップ操作を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新5 (13.4.0.5)以降で使用可能です。

  • 比較およびドリフト管理: このバージョンでは、まったく新しい比較およびドリフト管理ダッシュボードが導入されており、これにより、ドリフトされたターゲット、一貫性のないターゲットおよび比較ターゲットをすべて1つの新しいインタフェースから確認できます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネジメント管理者ガイドOracle Enterprise Manager 13cリリース4更新5 (13.4.0.5)以降との比較とドリフト管理を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新5 (13.4.0.5)以降で使用可能です。

  • コンプライアンス・ダッシュボード: このバージョンでは、セキュリティ・コンプライアンスと構成管理のためのまったく新しいダッシュボードが導入され、管理者の運用効率が向上し、全体的な管理コストが削減されています。これは、EMでサポートされているすべてのターゲットのセキュリティ・コンプライアンスを監視するためのワンストップ・ページで、特定の標準またはターゲット・タイプをフィルタ処理し、ターゲットの全体的なコンプライアンス状態を評価し、コンテキスト固有のセキュリティ・インシデントを確認し、ルール違反を分析して、修正ステップを決定できます。
    コンプライアンス・ダッシュボード

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネージメント管理者ガイドコンプライアンスの評価を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新5 (13.4.0.5)以降で使用可能です。

  • データベース・フリート・メンテナンス–緊急パッチ適用: フリート・メンテナンスで緊急パッチ適用を実行できるようになりました。緊急パッチが必要なデータベースは、元のホームのデータベース機能に影響を与えることなく分離とパッチ適用が可能な新しいホームに切り替えられます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネジメント管理者ガイドフリート・メンテナンスの緊急パッチ適用に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • オンプレミスとクラウドの統合されたプロビジョニング: データベース・アセットを複数のオンプレミス・データ・センターの組合せで実行していても、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)で実行していても同じユーザー・インタフェースから管理します。「プラガブル・データベースのプロビジョニング」は、あらゆるプラットフォーム上のプラガブル・データベースの管理に統合された操作性を提供するようになりました。OCI PDBだけでなくオンプレミスPDBの作成、クローン、リフレッシュ可能クローン、再配置などの操作を実行します。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネージメント管理者ガイドOCIリソースへのエージェントのデプロイに関する項およびEnterprise Managerを使用したプラガブル・データベースのプロビジョニングに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • CIS v2.1.0 – Oracle Pluggable Database 12cの従来型監査プロファイルと統合監査プロファイル: 次に示すCIS v2.1.0監査プロファイルをOracle Database 12cに使用できるようになりました。
    • Oracle 12c Database CIS v2.1.0 - レベル1 - Oracleプラガブル・データベース用の統合監査を使用したRDBMS
    • Oracle 12c Database CIS v2.1.0 - レベル1 - Oracleプラガブル・データベース用の従来型監査を使用したRDBMS

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコンプライアンス標準リファレンスCISコンプライアンス標準に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • コンプライアンス評価の再実行機能: 任意のターゲットのコンプライアンス標準の評価を再実行できるようになり、Oracle製品用のセキュリティ推奨などを最新の状態に維持できるようになりました。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新3 (13.4.0.3)以降で使用可能です。

  • CIS v2.1.0 – Oracle Database 12cの監査プロファイル: 次に示すCIS v2.1.0監査プロファイルをOracle Database 12cに使用できるようになりました。
    • Oracle 12c Database CIS v2.1.0 - レベル1 - Oracle Database用の統合監査を使用したRDBMS
    • Oracle 12c Database CIS v2.1.0 - レベル1 - Oracle Cluster Database用の統合監査を使用したRDBMS
    • Oracle 12c Database CIS v2.1.0 - レベル1 - Oracle Database用の従来型監査を使用したRDBMS
    • Oracle 12c Database CIS v2.1.0 - レベル1 - Oracle Cluster Database用の従来型監査を使用したRDBMS

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコンプライアンス標準リファレンス監査/ロギングのポリシーと手順に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新3 (13.4.0.3)以降で使用可能です。

  • Oracle Databaseのセキュリティ技術導入ガイド(STIG): Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新3 (13.4.0.3)でサポートされる最新バージョンのSTIGは次のとおりです。
    • Oracle 12c Database STIG - バージョン1、リリース16 (Oracle Database用)
    • Oracle 12c Database STIG - バージョン1、リリース16 (Oracle Cluster Database用)
    • Oracle 11.2g Database STIG バージョン1、リリース16 (Oracle Database用)
    • Oracle 11.2g Database STIG バージョン1、リリース16 (Oracle Cluster Database用)

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコンプライアンス標準リファレンスセキュリティ技術導入ガイドに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新3 (13.4.0.3)以降で使用可能です。

  • 個別のOracle Enterprise Managerインストール間でのフリート・メンテナンス・ゴールド・イメージの移行: Oracle Enterprise Managerの環境間でフリート・メンテナンス・ゴールド・イメージを移行することで、個別のOracle Enterprise Managerインストールのすべてに更新、ソフトウェア・イメージおよびそのメタデータを送信できるようになりました。これは、特に開発用と本番用の2つのOracle Enterprise Managerインストールがある場合に便利です。

    詳細は、Oracle Enterprise Managerデータベース・ライフサイクル管理ガイドEnterprise Managerデプロイメント間でのフリート・メンテナンス・ゴールド・イメージの移行を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新2 (13.4.0.2)以降で使用可能です。

  • クローニング・ユースケースのTDEサポート: TDEは、次のデータベース・ライフサイクル・マネージメント・ワークフローでサポートされるようになりました。
    • フル・クローン・データベースの作成
    • フル・クローン・プラガブル・データベース(PDB)の作成
    • PDBの再配置

    EMCLI動詞db_software_maintenanceが、TDE対応データベースをサポートするように更新されました。

  • ファスト・スタート・フェイルオーバーおよびオブザーバ管理用のREST API: RESTコマンドを介して、ファスト・スタート・フェイルオーバーおよびオブザーバのターゲットを管理できるようになりました。

    ファスト・スタート・フェイルオーバーは、フェイルオーバーのワークフローの一部として管理者の介入を必要としないため、データベースの可用性が向上します。

  • Oracleホーム統合のサポート: EM CLI attach_homeフラグを使用して、異なるOracleホームから実行されているデータベースのホームを同じホストにマージできるようになりました。2つのホームに同じバージョンのゴールド・イメージがパッチ適用されている場合、2つ目のOracleホームは、以前にデプロイされたOracleホームにマージできます。詳細は、Oracle Enterprise Managerデータベース・ライフサイクル管理ガイドOracleホームのアタッチを参照してください。
  • Oracleホームのクリーンアップ: Oracleホームは貴重なストレージ領域を消費するため、使用されなくなったときにクリーン・アップして領域を解放できます。この操作により、未使用で空の不要なOracleホームが削除され、領域とリソースの管理が容易になります。詳細は、Oracle Enterprise Managerデータベース・ライフサイクル管理ガイドOracleホームのクリーン・アップを参照してください。
  • パッチ適用後のスタンバイ・データベース起動オプション: 新しいSTANDBY_START_OPTIONパラメータでは、パッチ適用後にスタンバイ・データベースに特定の起動オプションを設定できます。パラメータは-input_fileに含める必要があります。詳細は、Oracle Enterprise Managerデータベース・ライフサイクル管理ガイドスタンバイ・データベースの更新およびロールバックを参照してください。

エンジニアド・システムの管理

この項では、エンジニアド・システム管理の新機能および拡張機能について説明します。

  • バックアップをZero Data Loss Recovery Appliance (ZDLRA)に送信するためのEMCLIを使用したデータベースの構成: EMCLI動詞configure_db_haの新しいEMCLIサブコマンド-configureBackupToRAを使用して、複数のデータベースを処理し、それぞれが指定のリカバリ・アプライアンスにバックアップを送信するように構成するOracle Enterprise Managerデプロイメント・プロシージャをスケジュールします。また、このコマンドを使用すると、個別のデータベースまたはData Guard Broker構成内のどちらかからリカバリ・アプライアンスへのREDOトランスポートも可能になります。

    このプロシージャのステップには、データベース・バックアップ・ウォレットの構成、データベースのOracleホームへのリカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのインストール(必要な場合)、データベースおよびEnterprise ManagerのバックアップとREDOに必要なすべての設定の構成があります。このコマンドの実行前に、指定したデータベースが保護されるデータベースとしてリカバリ・アプライアンスに登録されている必要があります(リカバリ・アプライアンスの管理者がemcli manage_ra -addProtectedDatabaseコマンドを使用するか、Oracle Enterprise Managerリカバリ・アプライアンス管理コンソールを使用して実行します)。

    詳細は、『Oracle Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース』configure_db_haに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新9 (13.4.0.9)以降で使用可能です。

  • Exadata Database Machineコンピュート・ノード・サーバーILOMターゲットのRESTful APIベースのモニタリング: Exadata Database Machineの検出プロセス中に、SSHアクセス・ポイントに加えてRESTアクセス・ポイントでもコンピュート・ノードILOMターゲットを昇格できるようになりました。
    • コンソールの使用: 検出フローで、RESTful APIを使用してコンピュート・ノード・サーバーILOMを監視するための資格証明を指定するか選択します。

      詳細は、『Oracle Exadata Database Machineスタート・ガイド』Exadata Database Machineの検出に関する項のステップ10を参照してください。

    • EMCLIの使用: EMCLIを使用したExadata Database Machineターゲットの検出の前提条件の一環として、名前付き資格証明computenodeIlomRestCredを作成して、入力ファイルに構成パラメータのilomVersionSupportRestと新しい名前付き資格証明のcomputenodeIlomRestCredを含めます。EMCLIを使用して、前述したように検出を実行します。

      詳細は、『Oracle Exadata Database Machineスタート・ガイド』名前付き資格証明の作成と作成コマンドに関する項および構成パラメータに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新9 (13.4.0.9)以降で使用可能です。

  • Exadata Database Machine 12cタイプ・ターゲットの13cへのEMCLIを使用した変換: データベース・マシン・ターゲットに関する情報を入力して、入力ファイルを作成します。入力ファイルのパスを指定したEMCLIコマンドを実行して、Database Machineターゲットのタイプを12cから13cに変換する操作を開始します。コンソールを使用して、発行したデプロイメント・プロシージャ(DP)のインスタンス名を収集してから変換のステータスを確認します。いずれかのステップで失敗した場合は、詳細な診断が実行され、適用する修正についての情報が得られます。

    詳細は、『Oracle Exadata Database Machineスタート・ガイド』12cタイプのデータベース・マシン・ターゲットの13cへのEMCLIを使用した変換に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新9 (13.4.0.9)以降で使用可能です。

  • Kubernetesクラスタを管理するための追加操作: IaaSセルフ・サービス・ポータルを使用して、Kubernetesクラスタを表示し、次の新しい操作を実行します。
    • クラスタへの新しいノードプールの追加
    • クラスタからのノード・プールの削除
    • ノード・プールにノードを追加することによるKubernetesクラスタのスケール・アップ
    • ノード・プールからノードを削除することによるKubernetesクラスタのスケール・ダウン

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイドKubernetesクラスタの表示に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新9 (13.4.0.9)以降で使用可能です。

  • システム・インフラストラクチャOracle InfiniBandスイッチのキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)メトリック: システム・インフラストラクチャOracle InfiniBandスイッチ - ILOMでは、次のKPIメトリックを使用できます。
    • CPU使用率
    • メモリー使用率
    • 記憶域サマリー
    • SSHセッション数

    システム・インフラストラクチャOracle InfiniBandスイッチ - SNMPでは、次のKPIメトリックを使用できます。

    • CPU使用率
    • メモリー使用率

    詳細は、Systems Infrastructure Plug-inメトリック・リファレンス・マニュアルシステム・インフラストラクチャOracle InfiniBandスイッチ - ILOMおよびシステム・インフラストラクチャOracle InfiniBandスイッチ - SNMPに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新8 (13.4.0.8)以降で使用可能です。

  • システム・インフラストラクチャCiscoスイッチのKPIメトリック: システム・インフラストラクチャCiscoスイッチ- IOSでは、次のKPIメトリックを使用できます。
    • CPU使用率
    • メモリー使用率
    • 記憶域サマリー
    • SSHセッション数

    システム・インフラストラクチャCiscoスイッチ - SNMPでは、次のKPIメトリックを使用できます。

    • メモリー使用率
    • 記憶域サマリー

    詳細は、Systems Infrastructure Plug-inメトリック・リファレンス・マニュアルシステム・インフラストラクチャCiscoスイッチ - IOSおよびシステム・インフラストラクチャCiscoスイッチ - SNMPに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新8 (13.4.0.8)以降で使用可能です。

  • ユーザー・インタフェースを介したRESTを使用したシステム・インフラストラクチャ・サーバーILOMの検出: Enterprise Manager Cloud Controlユーザー・インタフェースを介してRESTアクセス・ポイントを使用してILOMサーバーを検出できるようになりました。ユーザー・インタフェースのガイド付きプロセスを使用して、ILOMターゲット、モニタリング・エージェントを選択し、設定のモニタリング資格証明を指定します。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドユーザー・インタフェースを介したRESTを使用したILOMサーバーの検出に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新8 (13.4.0.8)以降で使用可能です。

  • Oracle Exadata Database Machineのデータベース・ノードの自動索引付けアクティビティ・レポートの拡張: Oracle Exadata Database Machineのデータベース・ノードの自動索引付けアクティビティ・レポートが拡張され、選択した期間の「サマリー」「索引詳細」「検証の詳細」および「エラー」セクションがグラフィカルに表示されたHTML形式でレポートを生成するオプションが追加されました。作成されたすべての索引の詳細のダウンロードおよび削除されたすべての索引の詳細のダウンロード・オプションを使用して、索引の詳細を.csv形式でダウンロードすることもできます。

    詳細は、Oracle Exadata Database Machineスタート・ガイドデータベース・ノードの自動索引付けを参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新7 (13.4.0.7)以降で使用可能です。

  • Zero Data Loss Recovery Appliance (ZDLRA)ターゲットの事前定義済モニタリング・テンプレート: ZDLRA (リカバリ・アプライアンス)ターゲット・タイプで使用できる事前定義済モニタリング・テンプレートを提供するようになりました。この事前定義済テンプレートを使用すると、Oracle推奨の警告およびクリティカルのしきい値を主要なZDLRAメトリックに適用できます。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新7 (13.4.0.7)以降で使用可能です。

  • EMユーザーのZDLRA管理コンソールへの読取り専用アクセス: RA管理者ではないEMユーザーは、ZDLRAの管理ページおよび監視ページに読取り専用アクセスできるようになりました。RA管理者は、リカバリ・アプライアンス・ターゲットへの読取り専用でのターゲットの接続権限をユーザーに付与して、読取り専用アクセスを有効にできます。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新7 (13.4.0.7)以降で使用可能です。

  • Private Cloud ApplianceでのKubernetesライフサイクル・サポート: IaaSセルフ・サービス・ポータルを使用して、Kubernetesクラスタを表示し、その他の操作を実行します。ネットワーク情報を指定し、マスター・ノードとワーカー・ノード構成を選択することで、新しいクラスタを作成できます。Kubernetesクラスタの詳細ページにアクセスして、構成の詳細、発行されたリクエストおよびそのステータスを表示します。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイドKubernetesクラスタの表示に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新6 (13.4.0.6)以降で使用可能です。

  • Oracle Exadata Database Machineのデータベース・ノードの自動索引付け: Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで監視されるOracle Exadata Database Machineのデータベース・ノードの自動索引付けを有効にできるようになりました。

    自動索引付け機能では、アプリケーション・ワークロードの変更に基づいて索引を作成、再構築および削除するなどの索引管理タスクが自動化されることにより、データベースのパフォーマンスが向上します。

    詳細は、Oracle Exadata Database Machineスタート・ガイドデータベース・ノードの自動索引付けを参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新6 (13.4.0.6)以降で使用可能です。

  • Copy-to-Mediaジョブでの新しいパラメータのZDLRAサポート: Copy-to-Mediaジョブ・テンプレートを送信する際に、メディアにコピーするバックアップ・ピースの名前を指定するフォーマット自動バックアップ接頭辞などの拡張パラメータをオプションで指定できます。オプションで、コピーしたこれらのバックアップ・ピースに適用されるタグを指定することもできます。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新6 (13.4.0.6)以降で使用可能です。

  • ZDLRA保護されたデータベースの拡張機能: manage_ra emcli動詞を使用して、1つ以上のデータベースを1つ以上のリカバリ・アプライアンス・ターゲットで保護するように構成できるようになりました。このコマンドは、Oracle Enterprise Manager管理グループでも使用でき、繰返しスケジュールで実行できるため、新しく検出されたデータベースをリカバリ・アプライアンス・ターゲットに簡単に登録できます。

    また、同じmanage_ra動詞を使用して、Oracle Enterprise Managerでターゲットとして検出されていないデータベースであるリカバリ・アプライアンスに登録できるようになりました。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • Oracle Exadataキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)メトリック: Oracle Exadata Database MachineおよびOracle Exadata CloudのKPIメトリックを表示できるようになりました。

    Oracle Exadata CloudでのExadata Storage ServerおよびOracle Exadata Storage Serverグリッドのキー・パフォーマンス・インジケータ・メトリックの例は、Oracle Enterprise Manager Oracle Exadata CloudのためのOracle Enterprise Manager Cloud ControlExadataキー・パフォーマンス・インジケータ・メトリックの例を参照してください。

    Oracle Exadata Database MachineのExadata Storage ServerおよびOracle Exadata Storage Serverグリッドのキー・パフォーマンス・インジケータ・メトリックの例は、Oracle Exadata Database Machineスタート・ガイドExadataキー・パフォーマンス・インジケータ・メトリックを参照してください。

    メトリックの詳細は、Oracle Database Plug-inメトリック・リファレンス・マニュアルOracle Exadata Storage Server: Exadataキー・パフォーマンス・インジケータおよびOracle Exadata Storage Serverグリッド: Exadataキー・パフォーマンス・インジケータを参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • EMCLIを使用したOracle Exadata Database Machineの検出: コンソールを使用したOracle Exadataターゲットの検出のサポートに加えて、Oracle Enterprise ManagerはEMCLI使用した検出もサポートするようになりました。この機能は、オフラインまたはバックグラウンドで複数のDatabase Machineを検出する必要のある検出プロセスの自動化に役立ちます。

    EMCLIベースの検出はカスタマイズできるため、コンポーネントの追加や停止しているコンポーネントのスキップが可能になります。またモニタリング・エージェントの選択も可能になります。検出プロセスは多重呼出し不変です。そのため、後続の実行では以前に検出されなかったターゲット(コンポーネント)の検出に最善が尽くされ、すでに検出されていて構成済のターゲットは無視されます。

    検出は、ローカルまたはリモートのエージェントを使用した物理および仮想の両方のExadata Database Machine (IB/RoCE)に対して動作します。

    ターゲットの検出は、前提条件タスクを完了してから実行します。デプロイメント・プロシージャのステータスが完了になっていることを確認してから、検出後の検証タスクを実行して、Oracle Enterprise Managerによるターゲットのモニタリングを開始します。

    詳細は、『Oracle Exadata Database Machineスタート・ガイド』EMCLIを使用したExadata Database Machineターゲットの検出に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • システム・インフラストラクチャCiscoスイッチの新しいメトリック - SNMP: Ciscoスイッチの各インタフェースのPFC優先度の優先度フロー制御に関する情報を取得する優先度表の場合の優先度フロー制御メトリックを使用できるようになりました。

    詳細は、Systems Infrastructure Plug-inメトリック・リファレンス・マニュアルシステム・インフラストラクチャCiscoスイッチ - SNMPに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新1 (13.4.0.1)以降で使用可能です。

  • Exadata Extended Storage Serverのサポート: Oracle Enterprise Manager Cloud Controlでは、Exadata Extended (XT) Storageに対する専用サポートが提供されています。ストレージ・サーバーにはフラッシュ・ドライブがないため、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlはフラッシュ関連のすべてのモニタリング機能を自動的に抑止して、XTストレージに適したIO Resource Management設定のみを提示します。XTストレージで構成されたExadata X8システムは、検出時にOracle Enterprise Manager Cloud Controlにより自動的に認識され、対応するExadata Storage Serverターゲットは自動的に基礎となるストレージ・サーバー・タイプに適応します。
  • Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用したOracle Database Exadata Cloud ServiceおよびOracle Database Exadata Cloud at Customerのモニタリングのサポート: クラウド・ターゲットのサポートで現在使用可能な次の機能を利用できます。
    • Exadata CloudのEnterprise Managerターゲット:
      • 関連すターゲットを自動的に識別して編成します
      • Exadata Cloud固有の機能の統合ポイントを提供します
    • パフォーマンス・モニタリングの向上:
      • Exadata Storage ServerおよびExadata Storage Gridターゲットを追加します
      • Oracle Exadata Cloudのストレージおよびコンピュート・パフォーマンスの視覚化を提供します
      • Oracle Exadata Database Machine用に開発された同じ最大可用性アーキテクチャ(MAA)キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を使用できるようにします
    • スクリプト化されたCLIベースの検出: emcliを使用して、既存のホスト、クラスタ、ASM、データベースおよび関連するメンバー・ターゲットを含むクラウド・ターゲットを検出します。
    • すべてのExadataターゲットに対応する一元的なインタフェースの提供:
      • 共通のExadataターゲット・メニューからOracle Exadata Database MachineおよびOracle Exadata Cloudシステムを監視および管理します
      • Oracle Database Exadata Cloud ServiceとOracle Database Exadata Cloud at Customerで一貫した操作性を提供します
    • 可視化: 各Oracle Database Exadata Cloud ServiceおよびOracle Database Exadata Cloud at Customerに関連付けられたデータベースおよび関連ターゲットを可視化します

Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース

この項では、新規または更新されたEnterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EM CLI)のコマンドを示します。

  • manage_ra: リカバリ・アプライアンスに対する「保護されたデータベースの追加」操作がサポートされるようになりました。

    この動詞は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • create_blackout: 新しい動詞オプションexclude_targetsおよびexclude_typesにより、ターゲットまたはターゲット・タイプをブラックアウトから除外できます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドブラックアウト中のコンポジット・ターゲットからのターゲットの除外を参照してください。

  • create_dynamic_group: 新しい動的グループを作成するための新しい動詞
  • db_software_maintenance: TDE対応データベースのサポートの追加

    新しいフラグ-attach_homeが追加されました。これは、同じホスト上の異なるOracleホームから実行される2つのデータベースのホームをマージするために使用されます。2つのホームに同じバージョンのゴールド・イメージがパッチ適用されている場合、2つ目のOracleホームは、以前にデプロイされたOracleホームにマージできます。

    Oracleホームは、-performOperation -name="cleanup"-target_listおよび-target_type=oracle_homeを提供することで、クリーン・アップ対象の有効なターゲット・タイプになりました。

  • delete_swlib_entity: ソフトウェア・ライブラリからエンティティを削除するための新しい動詞
  • get_supported_privileges: 指定されたタイプで権限を取得するための新しい動詞。(例: ALL | SYSTEM | TARGET | JOB)。
  • relocate_wls: Weblogicサーバーを物理ホストから論理ホストに移行するための新しい動詞
  • run_auto_discovery: ターゲット検出を自動的に実行するための新しい動詞
  • set_target_property_value: :指定されたターゲットのターゲット・プロパティの値を設定する新しい動詞
  • upload_patches: マルチパートのパッチ適用のための新しい動詞
  • verify_swlib- verbose: 詳細ロギング情報を表示する新しいオプション

クラウド管理

この項では、クラウド管理の新機能と拡張機能について説明します。

  • データベース移行プランナ: Exadata Cloudおよびベア・メタルDBシステムの宛先のサポート。
    • ベアメタルDBシステム

      Oracle Cloud Infrastructureサービス・オプションの拡張により、データベース移行プランナでベア・メタルDBシステム・サービス・オプションおよび関連するシェイプがサポートされるようになりました。

      • BM.DenseIO2.52
      • BM.DenseIO1.36


      イメージはベア・メタルDBシステム・サービス・オプションを示します。

    • クラウド上のExadata

      Oracle Exadataオンプレミスに加えて、次のクラウドベースのサーバー・オプションを選択できるようになりました。

      • Oracle Exadata Cloud at Customer
      • Oracle Exadata Cloud Service

    これらの機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新6 (13.4.0.6)以降で使用可能です。

  • オンプレミスとOCIのデータベースに対して統合されたセルフ・サービス・ポータル: クラウド・セルフ・サービス・ポータルを使用すると、オンプレミスまたはOracle Cloud Infrastructure (OCI)のプラガブル・データベースをサービスとして一元的にプロビジョニングおよび割当て量管理できます。

    詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイド』ハイブリッド・プラガブル・データベースのリクエストに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新4 (13.4.0.4)以降で使用可能です。

  • Oracle Consolidation Planning and Chargebackプラグイン: Oracle Consolidation Planning and Chargebackプラグインに、Oracle Exadata Database Machine X8のサポートが追加されました。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新1 (13.4.0.1)以降で使用可能です。

  • Oracle Linux Virtualization (OLV) Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、Oracle Linux Virtualization Managerおよびその構成要素を監視できます。事前定義済のパフォーマンスおよびヘルス・メトリックの包括的なセットにより、Oracle Linux Virtualization環境の自動監視が可能になります。すべてのOLVコンポーネントが本格的なEnterprise Managerターゲットであるため、OLV Managerインスタンスを監視することにより、すべてのサブコンポーネントの即時利用可能なメトリックを監視できます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイドOracle Linux Virtualizationインフラストラクチャ・クラウドの監視を参照してください。

ミドルウェア管理

この項では、ミドルウェア管理の新機能と拡張機能について説明します。

製品動作保証情報: Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13.4に、Oracle Fusion Middleware 12.2.1.4.0のサポートが追加されました。

Oracle Enterprise Manager 13.4でサポートされている製品に関する詳細の入手方法:

  1. My Oracle Supportにログインして、「動作保証」タブをクリックします。
  2. 「動作保証検索」リージョンで、「製品」リストから次のいずれかを選択します。
    • Enterprise Managerベース・プラットフォーム - OMS: OMSの動作保証を表示します。
    • Enterprise Managerベース・プラットフォーム - エージェント: 管理エージェントの動作保証を表示します。
  3. 「リリース」リストから、目的のリリースを選択して「検索」をクリックします。

Enterprise Manager Mobile

Oracle Enterprise Manager Mobileは、App Store® (Appleモバイル・デバイス用)およびGoogle Play (Androidモバイル・デバイス用)からダウンロードできるようになりました。

  • モバイル端末: モバイル端末では、あるホストに対してオペレーティング・システムのコマンドを入力して結果をただちに表示できるため、Enterprise Managerのコンテキスト内でホストに対して管理コマンドライン操作を実行できます。

    詳細は、Enterprise Manager Mobileヘルプホスト・コマンドの実行(モバイル端末)に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新5 (13.4.0.5)以降で使用可能です。

  • ターゲット・コンプライアンスの監視: Enterprise Manager Mobileのターゲット・サマリー画面から、構成、セキュリティおよび記憶域に関するターゲットのコンプライアンスを直接評価できます。

    詳細は、Enterprise Manager Mobileヘルプターゲット・コンプライアンスの監視に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新5 (13.4.0.5)以降で使用可能です。

  • Enterprise Manager Mobileアプリケーションを使用して、Enterprise Managerで管理されているITインフラストラクチャ全体のインシデント管理を実行します。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Mobileを参照してください。

Oracle Enterprise Manager App for Grafana

Oracle Enterprise Manager App for Grafanaは、ダウンロードで入手できるようになりました。

  • Oracle Enterprise Manager App for Grafana v2.0.0には、WebLogic Server用の即時利用可能な2つの新しいダッシュボードがあります。
    • WebLogic Serverパフォーマンス・サマリー
    • WebLogic Server JVMパフォーマンス・レポート

    詳細は、Oracle Enterprise Manager App for Grafanaユーザーズ・ガイドサンプル・ダッシュボードに関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新7 (13.4.0.7)以降で使用可能です。

  • Oracle Enterprise Manager App for Grafanaを使用すると、Oracle Enterprise ManagerのメトリックをGrafanaに統合して表示できます。Oracle Enterprise Managerは、各種の管理対象ターゲットから膨大なメトリック・データを収集します。このデータは、このアプリを使用してOracle Enterprise Managerのデータ視覚化機能をGrafanaでサポートされるダッシュボードのカスタマイズに拡張することで活用できます。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager App for Grafanaユーザーズ・ガイドOracle Enterprise Manager App for Grafanaの概要に関する項を参照してください。

    この機能は、Oracle Enterprise Manager 13cリリース4更新3 (13.4.0.3)以降で使用可能です。