モニタリング資格証明の構成

リアルタイム・モニタリング機能の多くにはモニタリング資格証明が必要であり、これにより常にルート権限でモニタリング・プログラムを起動できます。リアルタイム・モニタリングで使用されるこれらのプロセスの先頭には接頭辞nmxcがあります。低レベルのモニタリングでは、一般ユーザーには使用できないオペレーティング・システムAPIが使用されます。

ターゲット・ホストでリアルタイム・モニタリング機能の使用を開始する前に、Enterprise Managerコンソールから次の設定を構成しておく必要があります。

  1. エージェントのインストール後にエージェントのroot.shスクリプトが実行されていることを確認します。

    エージェントのインストール後、ルート・ユーザーとしてroot.shスクリプトを実行する必要があります。以降の資格証明ステップを構成する前に、このスクリプトを実行する必要があります。

  2. 権限委任を構成します。

    「権限委任」設定を表示するには、「設定」メニューから「セキュリティ」「権限委任」の順に選択します。このページでは、各ホストの権限委任を手動で設定することも、権限委任設定テンプレートを作成することもできます。

    リアルタイム・モニタリングを行う各ホストに権限委任を設定するには、適切なSUDOコマンド(/usr/local/bin/sudoなど)を入力してSUDO設定を有効にする必要があります。

  3. モニタリング資格証明を構成します。

    「モニタリング資格証明」設定には、「設定」メニューからアクセスできます。「セキュリティ」「モニタリング資格証明」の順に選択します。このページから、「ホスト」ターゲット・タイプを選択し、「モニタリング資格証明の管理」をクリックします。

    「リアルタイム構成変更モニタリングのホスト資格証明」の資格証明が設定されている各エントリについて、エントリを選択して「資格証明の設定」をクリックします。使用する資格証明を指定するように要求されます。また、必ず「別名実行」エントリにrootを追加してください。「別名実行」が表示されない場合は、前のステップで権限委任が適切に設定されていないということです。

    複数のホストに対して資格証明の一括モニタリングを一度に設定するには、EMCLIを使用できます。EMCLIを使用したモニタリング資格証明の設定の詳細は、『Oracle Enterprise Manager管理』のセキュリティに関する章でEMCLIを使用した資格証明の管理に関する項を参照してください。また、Cloud Controlでのモニタリング資格証明の構成の詳細は、『Oracle Enterprise Manager管理』のセキュリティに関する章を参照してください。