15 データベース高可用性REST API

この章では、Enterprise Managerでサポートされているデータベース高可用性向けのREST APIの詳細について説明します。Data Guardを有効にすると、リソース集中型のバックアップおよびレポート生成操作をスタンバイ・システムにオフロードすることで、本番データベースのパフォーマンスを改善できます。

Data Guard

Data GuardスイッチオーバーREST API

表15-1 Data Guardスイッチオーバー

機能 説明

URL

https://<OMS_HOST>:<OMS_CONSOLE_PORT>/em/websvcs/restful/db/dataguard/switchover

リクエスト・ヘッダー

Authorization: basic

Content-Type: application/json

本文

{
    "primaryTargetName" : "<primary target name>",
    "primaryTargetType" : "oracle_database|rac_database",
    "standbyTargetName" : "<standby target name>",
    "standbyTargetType" : "oracle_database|rac_database",
    ["primaryDbCredsName" : "<primary database credential name>",]
    ["primaryHostCredsName" : "<primary database host credential name>",]
    ["standbyDbCredsName" : "<standby database credential name>",]
    ["standbyHostCredsName" : "<standby database host credential name>",]
    ["swapJobs" : "false|true",]
    ["swapThresholds" : "false|true",]
    ["tdeWalletCredsName" : "<transparent data encryption wallet credentials of the primary database>"]
    ["tdeWalletPassword"  :  "<transparent data encryption wallet password of the primary database>"]
}

リクエスト・メソッド

POST

サンプル本文

{
    "primaryTargetName" : "dbname", 
    "primaryTargetType" : "oracle_database", 
    "standbyTargetName" : "sdbname", 
    "standbyTargetType" : "oracle_database", 
    "primaryDbCredsName" : "SYS", 
    "primaryHostCredsName" : "AIMEDB_N", 
    "standbyDbCredsName" : "SYS", 
    "standbyHostCredsName" : "AIMEDB_N", 
    "swapJobs" : "true", 
    "swapThresholds" : "true", 
    "tdeWalletCredsName" : "WC1"
} 

サンプル・レスポンス

{
    "status": "Succeeded",
    "submissionName": "dbname_DataguardSwitchover_091418163542",
    "executionGUID": "75D3A124B36D1A4DE0536A8A7B0A80E0",
    "databaseName": "dbname",
    "message": "Deployment procedure for switchover to dbname:oracle_database successfully submitted."
}

サポート開始リリース

EM DB 13.3.2.0.0

ノート:

大カッコ内に示されたパラメータはオプションです。

表15-2 Data Guardスイッチオーバーのパラメータ

パラメータ 説明
primaryTargetName

プライマリ・データベースのEnterprise Managerターゲット名。単一インスタンス・データベースまたはクラスタ・データベースのいずれも可能です。

primaryTargetType

プライマリ・データベースのターゲット・タイプ。指定可能な値は、単一インスタンス・データベース(oracle_database)またはクラスタ・データベース(rac_database)のどちらかです。

standbyTargetName

スタンバイ・データベースのEnterprise Managerターゲット名。単一インスタンス・データベースまたはクラスタ・データベースのいずれも可能です。

standbyTargetType

スタンバイ・データベースのターゲット・タイプ。指定可能な値は、単一インスタンス・データベース(oracle_database)またはクラスタ・データベース(rac_database)のどちらかです。

primaryDbCredsName

SYSDBAまたはSYSDGロールを持つユーザーのプライマリ・データベースの名前付き資格証明。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。

primaryHostCredsName

プライマリ・データベースのOracleホームにアクセスできるオペレーティング・システム・ユーザーのプライマリ・データベース・ホストの名前付き資格証明。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。

standbyDbCredsName

SYSDBAまたはSYSDGロールを持つユーザーのスタンバイ・データベースの名前付き資格証明。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。

standbyHostCredsName

スタンバイ・データベースのOracleホームにアクセスできるオペレーティング・システム・ユーザーのスタンバイ・データベース・ホストの名前付き資格証明。

swapJobs

スイッチオーバーの完了後に、プライマリ・データベースまたはスタンバイ・データベースの転送可能タイプのスケジュール済ジョブ(バックアップ、RMANスクリプトおよびSQLスクリプト)を別のデータベースに移動するかどうかを指定します。転送可能なジョブは、グローバル名または優先資格証明を使用するジョブのみです。デフォルト値: 無効。

swapThresholds

スイッチオーバーの完了後、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの間でモニタリング設定がスワップされるように指定します。

デフォルト値: 無効

tdeWalletCredsName

プライマリ・データベースの透過的データ暗号化ウォレット資格証明。次に示すようにcreate_named_credential動詞を使用して、これらの資格証明を作成します。

emcli create_named_credential -cred_name=WC1 -cred_type=GenericPassword -auth_target_type='<system>' -attributes="GENERIC_PASSWORD:<Primary Database TDE Wallet Password>"
tdeWalletPassword

プライマリ・データベースの透過的データ暗号化ウォレット・パスワード。

スタンバイ・データベースの変換REST API

表15-3 スタンバイ・データベースの変換

機能 説明

URL

https://<OMS_HOST>:<OMS_CONSOLE_PORT>/em/websvcs/restful/db/dataguard/convertStandby

リクエスト・ヘッダー

Authorization: basic

Content-Type: application/json

本文

{
    "dbTargetName" : "<standby target name>",
    "dbTargetType" : "oracle_database|rac_database",
    ["dbHostCredName" : "<standby database host credential name>",] 
    ["dbCredName" : "<standby database credential name>",]
    ["convertToDbRole" : "PHYSICAL STANDBY|SNAPSHOT STANDBY" ]
}

サンプル本文

{
    "dbTargetName": "s11gfss",
    "dbTargetType":"oracle_database",
    "dbHostCredName": "GIMAN_N",
    "dbCredName": "SYSDBA_CREDS", 
    "convertToDbRole": "snapshot"
}

サンプル・レスポンス

{
    "status":"Succeeded",
    "submissionName":"dbname_DGConvertStandby_092318020955",
    "executionGUID":"76815E6ABC9465F5E053C365F20A61AF",
    "databaseName":"dbname",
    "message":"Deployment procedure to convert the standby database successfully submitted."
}

リクエスト・メソッド

POST

サポート開始リリース

EM DB 13.3.2.0.0

表15-4 スタンバイ・データベースの変換のパラメータ

パラメータ 説明
dbTargetName

スタンバイ・データベースのEnterprise Managerターゲット名。単一インスタンス・データベースまたはクラスタ・データベースのいずれも可能です。

dbTargetType

スタンバイ・データベースのターゲット・タイプ。指定可能な値は、単一インスタンス・データベース(oracle_database)またはクラスタ・データベース(rac_database)のどちらかです。

dbHostCredName

スタンバイ・データベースのOracleホームにアクセスできるオペレーティング・システム・ユーザーのスタンバイ・データベース・ホストの名前付き資格証明。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。

dbCredName

SYSDBAまたはSYSDGロールを持つユーザーのスタンバイ・データベースの名前付き資格証明。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。

convertToDbRole

指定のロールに変換されるスタンバイ・データベース・ロール。指定可能な値は、フィジカル・スタンバイおよびスナップショット・スタンバイです。

バックアップおよびリカバリ

バックアップの構成REST API

表15-5 バックアップを送信するためのデータベースの構成

機能 説明

URL

https://<OMS_HOST>:<OMS_CONSOLE_PORT>/em/websvcs/restful/db/backup/configure

リクエスト・ヘッダー

Authorization: basic

Content-Type: application/json

Body1

データベースがリカバリ・アプライアンスで保護されるようにするために、リカバリ・アプライアンスにバックアップを送信できるように構成します。

{
    "dbTargetName":"<database target name>",
    "dbTargetType":"oracle_database|rac_database",
    "configureRABackup":"true"
    "raTargetName":"<Recovery Appliance target name>"
    "raUser":"<Recovery Appliance database user name>"
    ["dbCredName":"<database named credential>"],
    ["dbHostCredName":"<database host named credential>"],
    ["enableRedoShip":"true"]
    ["forceBackupModuleInstall":"true"]
}

サンプル本文

{
    "configureRABackup":"true",
    "dbTargetType":"oracle_database",
    "dbTargetName":"zd2", 
    "raTargetName":"ra",
    "raUser":"orsadmin",
    "dbCredName": "RMAN",
    "dbHostCredName":"AIMEDB_N"
}

サンプル・レスポンス

{
    "status":"Succeeded",
    "submissionName":"BACKUP_CONFIG_011419155235",
    "executionGUID":"7F69505339B4413FE053EB987B0A226E",
    "databaseName":"zd2",
    "message":"Deployment procedure to configure high availability settings to database successfully submitted."
}

Body2

Oracle Database Backup Cloud Serviceにバックアップを送信するように、データベースを構成します。

{
    "dbTargetName":"<database target name>",
    "dbTargetType":"oracle_database|rac_database",
    "configureCloudBackup":"true",
    ["dbCredName":"<database named credential>"],
    ["dbHostCredName":"<database host named credential>"],
    ["forceBackupModuleInstall":"true"]
    ["cloudAccount":"<Hybrid Cloud Console cloud service account name>"]
}

サンプル本文

{
    "configureCloudBackup":"true",
    "dbTargetType":"oracle_database", 
    "dbTargetName":"dgprim", 
    "dbHostCredName":"GIMAN_N", 
    "dbCredName": "SYS",
    "cloudAccount":"endpoint:https://storage.example.com/v1/Storage-emdev2;identityDomain:emdev2;username:xxxx;password:xxxx;container:db19_cntr"
}

サンプル・レスポンス

{
    "status":"Succeeded",
    "submissionName":"OPC_BACKUP_CONFIG_010919120757",
    "executionGUID":"7F000E71E0DE624BE053EB987B0ADF02",
    "databaseName":"dgprim",
    "message":"Deployment procedure to configure high availability settings to database successfully submitted."
}

Body3

指定したデータベースのOracleホームにRMANバックアップ・モジュールをインストールするか、データベースのホストにリカバリ・アプライアンス・ファイル・システム・バックアップ・エージェントをインストールします。

{
    "dbTargetName":"<database target name>",
    "dbTargetType":"oracle_database|rac_database",
    "installSoftware":"true",
    "moduleType":"ra|cloud",
    "installBackupModule":"true",
    ["dbHostCredName":"<database host named credential>"],
    ["forceBackupModuleInstall":"true"]
}

サンプル本文

{
    "installSoftware":"true",
    "dbTargetType":"oracle_database", 
    "dbTargetName":"dgprim", 
    "moduleType":"cloud",
    "installBackupModule":"true",
    "dbHostCredName":"GIMAN_N"
}

サンプル・レスポンス

{
    "status":"Succeeded",
    "submissionName":"INSTALL_BKP_MODULE_011019111214",
    "executionGUID":"7F1502D6C5CB5E53E053EB987B0AA38E",
    "databaseName":"dgprim",
    "message":"Deployment procedure to configure high availability settings to database successfully submitted."
}

リクエスト・メソッド

POST

サポート開始リリース

EM DB 13.3.2.0.0

表15-6 バックアップ・パラメータの構成

パラメータ 説明
Body1
dbTargetName

リカバリ・アプライアンスにバックアップを送信するように構成されるデータベースの単一インスタンスまたはクラスタ・データベース・ターゲット名。

dbTargetType

"dbTargetName"で指定されたターゲットのタイプ。単一インスタンス・データベース(oracle_database)またはクラスタ・データベース(rac_database)のどちらかになります。

configureRABackup

データベースがリカバリ・アプライアンスで保護されるようにするために、リカバリ・アプライアンスにバックアップを送信できるように構成します。configureRABackupconfigureCloudBackupまたはinstallSoftwareのいずれか1つのオプションを指定する必要があります。指定可能な値は"true"です。

dbCredName

指定したターゲット・データベースへの接続に使用できる、既存のEnterprise Managerデータベースの名前付き資格証明の名前。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。

dbHostCredName

指定したターゲット・データベース・ホストでオペレーティング・システムのコマンドを実行するために使用できる、既存のEnterprise Managerデータベース・ホストの名前付き資格証明の名前。資格証明は、Oracleホームに対する書込み権限を持つユーザーのものであることが必要です。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。

raTargetName

指定したデータベースのバックアップの送信先として構成されるリカバリ・アプライアンスのターゲット名。

raUser

指定したデータベースが、リカバリ・アプライアンスへのバックアップとREDOの送信に使用するリカバリ・アプライアンス・データベース・ユーザーの名前。これには、リカバリ・アプライアンスの管理者ユーザーではなく、仮想プライベート・カタログ・ユーザーを指定する必要があります。

enableRedoShip

指定したターゲット・データベースからのリカバリ・アプライアンスへのリアルタイムREDOトランスポートを有効にします。

デフォルト値: True

forceBackupModuleInstall

Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに格納されているリカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのバージョンを、指定のターゲット・データベースのOracleホームに強制的に(Oracleホームにインストールされた既存のバックアップ・モジュールが存在していても)インストールします。このオプションにより既存のバックアップ・モジュールが上書きされます。そのため、このオプションは、ソフトウェア・ライブラリにあるバックアップ・モジュールのバージョンが指定したターゲット・データベースにインストールされているバージョン以降であるとわかっている場合にのみ指定してください。このオプションを指定しないと、バックアップ・モジュールはOracleホームに既存のバックアップ・モジュールが存在していない場合にのみインストールされます。

デフォルト値: True

Body2
dbTargetName

バックアップを送信するように構成されるデータベースの単一インスタンスまたはクラスタ・データベース・ターゲット名

dbTargetType

"dbTargetName"で指定されたターゲットのタイプ。単一インスタンス・データベース(oracle_database)またはクラスタ・データベース(rac_database)のどちらかになります。

configureCloudBackup

Oracle Database Backup Cloud Serviceにバックアップを送信するように、データベースを構成します。configureRABackupconfigureCloudBackupまたはinstallSoftwareのいずれか1つのオプションを指定する必要があります。指定可能な値は"true"です。

dbCredName

指定したターゲット・データベースへの接続に使用できる、既存のEnterprise Managerデータベースの名前付き資格証明の名前。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。

dbHostCredName

指定したターゲット・データベース・ホストでオペレーティング・システムのコマンドを実行するために使用できる、既存のEnterprise Managerデータベース・ホストの名前付き資格証明の名前。資格証明は、Oracleホームに対する書込み権限を持つユーザーのものであることが必要です。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。

forceBackupModuleInstall

Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに格納されているOracle Database Cloudバックアップ・モジュールのバージョンを、指定のターゲット・データベースのOracleホームに強制的に(Oracleホームにインストールされた既存のバックアップ・モジュールが存在していても)インストールします。このオプションにより既存のバックアップ・モジュールが上書きされます。そのため、このオプションは、ソフトウェア・ライブラリにあるバックアップ・モジュールのバージョンが指定したターゲット・データベースにインストールされているバージョン以降であるとわかっている場合にのみ指定してください。このオプションを指定しないと、バックアップ・モジュールはOracleホームに既存のバックアップ・モジュールが存在していない場合にのみインストールされます。

cloudAccount

Enterprise ManagerのHybrid Cloud設定コンソールで構成したクラウド・アカウントの名前。Backup Serviceに接続するために必要なすべての情報(サービス名、アイデンティティ・ドメイン、ユーザー名、パスワード、コンテナ(オプション)など)は、このアカウントとそれに関連するBackup Service設定から取得されます。この引数が指定されない場合、Database BackupのCloud Service設定ページで構成したグローバル・クラウド・アカウント設定が使用されます。(この引数を適用できるのは、Hybrid Cloud設定コンソールを使用して、アカウントとBackup Service設定を構成した場合のみです)。このフィールドは、"configureCloudBackup"オプションで指定する必要があります。

例: "cloudAccount":"endpoint:https://storage.oracle.com/ Storageemdev2;identityDomain:xxx;username:xxxx;password:xxxx;contai ner:xxxx"

Body3
dbTargetName

前述の-configureRABackupの使用方法と同じです。

dbTargetType

前述の-configureRABackupの使用方法と同じです。

installSoftware

1つ以上のデータベースのOracleホームにRMANバックアップ・モジュールをインストールするか、1つのデータベースのホストにリカバリ・アプライアンス・ファイル・システム・バックアップ・エージェントをインストールします。configureRABackup、configureCloudBackupまたはinstallSoftwareのいずれか1つのオプションを指定します。指定可能な値は"true"です。

dbHostCredName

前述の-configureRABackupの使用方法と同じです。

installBackupModule

Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに格納されているバックアップ・モジュール(moduleTypeオプションで指定したタイプのモジュール)のバージョンを、指定したターゲット・データベースのOracleホームにインストールします。デフォルトでは、force_backup_module_installフラグを指定していないと、モジュールはデータベースのOracleホームに既存のモジュールが存在しない場合のみインストールされます。

moduleType

インストールされるRMANバックアップ・モジュールのタイプ。指定可能な値:

  • ra: リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュール
  • cloud: Oracle Database Cloudバックアップ・モジュール
forceBackupModuleInstall

installBackupModuleオプションと組み合せて使用します。前述の-configureRABackupの使用方法と同じです。

バックアップREST API

この項では、バックアップREST APIの詳細について説明します。

表15-7 バックアップ

機能 説明

URL

https://<OMS_HOST>:<OMS_CONSOLE_PORT>/em/websvcs/restful/db/backup

リクエスト・ヘッダー

Authorization: basic

Content-Type: application/json

本文

データベースがリカバリ・アプライアンスで保護されるようにするために、リカバリ・アプライアンスにバックアップを送信できるように構成します。

{
    "dbTargetName":"<database target name>",
    "dbTargetType":"oracle_database|rac_database|oracle_cloud_dbcs",
    ["dbCredName":"<database named credential>"],
    ["dbHostCredName":"<database host named credential>"],
    ["scope":"wholeDB|tablespace|datafile|archivedLog|,recoveryFilesOnDisk|cdbRoot|pluggableDbs"],
    ["scopeValue":"<comma-separated list of values>"],
    ["backupType":"full|incr0|incr1" ["incrType:"diff|cumulative"]],
    ["destinationMedia":"disk|tape|ra|cloud"],
    ["skipBackupArchivedLogs":"true|false"],
    ["deleteArchivedLogsAfterBackup":"true|false"],
    ["deleteObsolateBackups":"true|false"],
    ["maxFilesPerSet":"<numeric value>"],
    ["maxCorruptions":"<numeric value>"],
    ["sectionSize":"<numeric value>"],
    [["backupEncryptionMode":"wallet|password|both"],
    ["rmanEncryptionCredName":"<RMAN encryption named credential>"],
    ["encryptionAlogrithm":"AES128|AES192|AES256"]],
    ["cloudAccount":"<cloud storage container url with endpoint, identityDomain, username,passoword and container name>"]
}

リクエスト・メソッド

POST

サポート開始リリース

EM DB 13.3.2.0.0

サンプル本文

{
    "dbTargetType":"oracle_database", 
    "dbTargetName":"dgprim", 
    "dbHostCredName":"GIMAN_N", 
    "dbCredName": "SYS", 
    "scope":"wholeDB", 
    "backupType":"full", 
    "backupEncryptionMode":"password",
    "encryptionAlogrithm":"AES128",
    "rmanEncryptionCredName":"WC1",
    "cloudAccount":"endpoint:https://storage.example.com/v1/Storage-emdev2;identityDomain:emdev2;username:xxxx;password:xxx;container:db19_cntr", 
    "destinationMedia":"cloud", 
    "maxFilesPerSet":2
}

サンプル・レスポンス

{
    "status":"Succeeded",
    "submissionName":"Backup_DB_from_OMC_010919152109",
    "executionGUID":"7F044AF2D1F60905E053EB987B0A569B",
    "databaseName":"dgprim",
    "message":"Backup to Oracle Cloud deployment procedure successfully submitted."
}

表15-8 バックアップのパラメータ

パラメータ 説明
Body1
dbTargetName

バックアップされるデータベースの単一インスタンス、クラスタ・データベースまたはデータベース・クラウド・サービスのターゲット名。

dbTargetType

"dbTargetName"で指定したターゲットのタイプ。単一インスタンス・データベース(oracle_database)、クラスタ・データベース(rac_database)またはデータベース・クラウド・サービス(oracle_cloud_dbcs)のいずれかです。

dbCredName

指定したターゲット・データベースの接続に使用できる、既存のEnterprise Managerデータベースの名前付き資格証明の名前。"dbHostCredName"引数で指定したオペレーティング・システム・ユーザーがオペレーティング・システムDBAグループのメンバーである場合は、データベース資格証明で通常ロール・ユーザーを指定できます。それ以外の場合は、データベース資格証明でSYSDBAロール・ユーザーを指定する必要があります。この引数を指定しないと、優先資格証明が使用されます。

dbHostCredName

指定したターゲット・データベース・ホストでRMANコマンドを実行するために使用できる、既存のEnterprise Managerデータベース・ホストの名前付き資格証明の名前。この引数を指定しないと、優先資格証明が使用されます。

scope

バックアップの範囲。この引数が指定されていない場合、デフォルト値はwholeDBです。指定可能な値は次のとおりです。

  • wholeDB: データベース内のすべてのデータ・ファイル。
  • tablespace: 表領域名に関連付けられた1つ以上のデータ・ファイル。
  • datafile: 1つ以上のデータ・ファイル。
  • archivedLog: 個別のログ順序番号の1つのコピー。
  • recoveryFilesOnDisk: 高速リカバリ領域に格納されているか、ディスクの別の場所に格納されているかに関係なく、ディスク上のすべてのリカバリ・ファイル。
  • cdbRoot: コンテナ・ルート全体のデータ・ファイル。
  • pluggableDbs: 1つ以上のプラガブル・データベースのデータ・ファイル。
scopeValue

バックアップする値のカンマ区切りリスト。-scope値がtablespace|datafile|pluggableDbsの場合は必須です。

backupType

バックアップのタイプ。この引数が指定されていない場合、デフォルト値はfullです。指定可能な値:

  • full: バックアップされているデータ・ファイルのすべてのデータ・ブロックをバックアップします。
  • incr0: 増分レベル0。完全バックアップと似ていますが、増分バックアップ計画のベースとして使用できます。
  • incr1: 増分レベル1。変更されたブロックのみをバックアップします。
incrType

増分バックアップのタイプ。-"backupType":"incr"と組み合せて使用します。この引数が指定されていない場合、デフォルト値はdiffです。指定可能な値:

  • diff: 最新のレベル0またはレベル1の増分バックアップ以降に更新されたブロックをバックアップします。
  • cumulative: 最新のレベル0のバックアップ以降に変更されたすべてのブロックをバックアップします。
destinationMedia

このバックアップの宛先メディア。この引数が指定されていない場合、デフォルト値はdiskです。指定可能な値:

  • disk: ディスクへのバックアップ(- scope="recoveryFilesOnDisk"の場合は使用できません)。
  • tape: SBT(テープへのシステム・バックアップ)デバイスへのバックアップ。
  • ra: リカバリ・アプライアンスへのバックアップ。
  • cloud: Database Backup Cloud Serviceへのバックアップ。
backupEncryptionMode

Oracle Encryption Walletまたはユーザー指定のパスワード(あるいは両方)を使用してバックアップを暗号化するために指定します。指定可能な値:

  • wallet: Oracle Encryption Wallet
  • password: ユーザー指定のパスワード
  • both: Oracle Encryption Walletとユーザー指定パスワード

このオプションは、-scope="wholeDB| tablespace|datafile|archivedLog|recoveryFilesOnDisk|cdbRoot| pluggableDbs"の場合に指定できます。

rmanEncryptionCredName

暗号化パスワードを含む既存のEnterprise Manager汎用名前付き資格証明の名前。"backupEncryptionMode":"password"が指定されている場合は必須です。

encryptionAlogrithm

バックアップの暗号化時に使用する暗号化アルゴリズムの名前。"backupEncryptionMode"と組み合せて使用します。設定可能な値は、AES128、AES192およびAES256です。この引数が指定されていない場合、デフォルト値はAES256です。

skipBackupArchivedLogs

バックアップされていないディスク上のすべてのアーカイブ・ログがバックアップされません。この引数を指定しない場合のデフォルトの動作では、バックアップされていないすべてのアーカイブ・ログがバックアップされます。指定可能な値はtrue|falseです。このオプションは、-scope="wholeDb|tablespace|datafile| cdbRoot|pluggableDbs"の場合に指定できます。

delete_Archived_Logs_After_Backup

正常にバックアップされた後で、すべてのアーカイブ・ログをディスクから削除します。「-skip_Backup_Archived_Logs」が指定されている場合は無視されます。使用可能な値は、trueおよびfalseです。

このオプションは、-scope="wholeDB| tablespace|datafile|cdbRoot|pluggableDbs"の場合に指定できます。

deleteObsolateBackups

保存ポリシーを満たすために必要でなくなったバックアップを削除します。指定可能な値はtrue|falseです。このオプションは、-scope="wholeDB|tablespace| datafile|cdbRoot|pluggableDbs"の場合に指定できます。

maxFilesPerSet

1バックアップ・セット当たりの最大ファイル数。このオプションは、-scope="wholeDB| tablespace|datafile|archivedLog|cdbRoot|pluggableDbs"の場合に指定できます。

maxCorruptions

データ・ファイルで許容される物理的な破損の最大数。このオプションは、-scope="datafile"の場合に指定できます。

sectionSize

データ・ファイルのバックアップ時に生成される各バックアップ・セクションのサイズ(MB)。各バックアップ・ピースに1つのファイル・セクションが含まれるマルチセクション・バックアップになります。このオプションは、RMAN構成で「バックアップ・ピースの最大サイズ」が設定されている場合は使用できません。このオプションは、- scope="wholeDB|tablespace|datafile|archivedLog|cdbRoot| pluggableDbs"の場合に指定できます。

cloudAccount

Enterprise ManagerのHybrid Cloud設定コンソールで構成したクラウド・アカウントの名前。Backup Serviceに接続するために必要なすべての情報(サービス名、アイデンティティ・ドメイン、ユーザー名、パスワード、コンテナ(オプション)など)は、このアカウントとそれに関連するBackup Service設定から取得されます。この引数が指定されない場合、Database BackupのCloud Service設定ページで構成したグローバル・クラウド・アカウント設定が使用されます。(この引数を適用できるのは、Hybrid Cloud設定コンソールを使用して、アカウントとBackup Service設定を構成した場合のみです)。

例: "cloudAccount":"endpoint:https://storage.oracle.com/ Storageemdev2;identityDomain:xxx;username:xxxx;password:xxxx;contai ner:xxxx"