変更アクティビティ・プランナの使用例

この項では、変更アクティビティ・プランナのユースケースについて説明します。

この項の内容は次のとおりです。

アクティビティ計画の自動化

たとえば、システム・マネージャまたはDBAが、3か月以内にすべての本番データベースにクリティカル・セキュリティ・パッチを適用し、その状況を追跡するとします。

システム・マネージャまたはDBAは次のステップを実行します。

  1. 新しい計画を作成し、アクティビティ計画の優先度、アクティビティ計画の説明、およびアクティビティ計画が適用されるターゲット・タイプを指定します。

    新しいアクティビティ計画は、選択したターゲット・タイプに関連付けられます。

  2. 新しいタスク定義またはタスク・グループをこの計画に作成します。このプロセスは、すべてのタスク定義およびタスク・グループの入力を終了するまで反復します。

    タスク定義は、コンプライアンス標準ルールの評価に基づいて自動的に完了するか、またはタスク所有者がステータスを手動で更新するかのいずれかに設定できます。

    コンプライアンス標準ルールの詳細は、「コンプライアンスの管理」を参照してください。

  3. オプションのステップです。少なくとも1つのターゲットを、タスクを実行する必要のあるタスクに割り当てます。

    指定したターゲット・タイプを持つタスク定義には、指定したタイプのターゲットを少なくとも1つ割り当てる必要があります。複数のターゲットが1つのタスク定義に割り当てられている場合、別々のタスクが各ターゲットについて作成されます。ノート: ターゲット・タイプが「なし」のタスク定義には、ターゲットの選択は不要です。

    ノート: ジョブおよびデプロイメント・プロシージャを含むタスクで、割り当てられたタスクに関連付けられたジョブまたはデプロイメント・プロシージャがタスクの詳細領域にない場合は、ジョブおよびデプロイメント・プロシージャの参照に必要な権限があることを確認します。アクセス権を持っていない場合は、ジョブまたはデプロイメント・プロシージャを作成した個人に連絡してください。別のユーザーによって発行されている場合は、特定のジョブまたはプロシージャ実行を参照する権限をリクエストする必要が生じる場合があります。

  4. Enterprise Managerがこれらの新しいタスクに所有者を自動的に割り当てるか、または計画のアクティブ化の決定後に所有者をタスクに手動で割り当てるかを決定します。
  5. アクティビティ計画をすぐにアクティブ化するか、後の時点でアクティブ化します。

    アクティビティ計画はすぐにアクティブ化されるか、マネージャによって指定された時刻にアクティブ化されるようにスケジュールされます。アクティビティ計画がアクティブ化されると、タスクが作成され、タスク所有者に割り当てられます。タスクは、ターゲット所有者に自動的に割り当てられるか、またはユーザーが割り当てた所有者に割り当てられます。

    タスク所有者がタスク・ステータスを更新するようにタスクが定義された場合、タスク所有者はステータスを完了済として手動でマークする必要があります。タスク・ステータスがコンプライアンス標準ルールに基づいて更新された場合は、タスクのターゲットがルールに準拠している場合、タスクは完了済として自動的にマークされます。

    タスク・グループは、すべてのサブ・タスクが完了すると完了とマークされます。

アクティビティ計画の自動化の追加ステップ

アクティビティ計画を自動化する場合に実行可能な追加ステップは、次のとおりです。

  • URLリンクをアクティビティ計画またはタスクに指定します

  • アクティビティ計画のトポロジ上のグラフィカル・ビューを取得します。

  • コンプライアンス標準ルールを使用して、タスクを自動的にクローズします。選択したターゲットについてルール・チェックが合格した場合、自動的にタスクがクローズされます。

  • タスクを手動でクローズします。

  • ターゲットをタスク・グループに割り当てると、タスク・グループ内のすべてのタスクが割り当てられます。タスク・グループ・レベルまたは個々のタスク・レベルでターゲットを割り当てることができます。したがって、すべてのタスクがデータベース1で実行される場合、タスク・グループ・フォルダを選択してデータベース1のターゲット・タイプを割り当てると、グループ内のすべてのタスクはデータベース1を割り当てられます。引き続きグループ内でタスクを1つ選択して、必要に応じて他のデータベース・ターゲットに割り当てることができます。

  • タスク・グループを自動的にクローズします。すべてのサブタスクが完了すると、タスク・グループが自動的にクローズされます。

  • タスク定義のフェーズ中に、削除、移動およびコピー機能を使用して、タスクを再調整します。適切な依存性とフローを実現するように、タスク定義とタスク・グループを計画の階層に再配置できます。

  • タスク作成フェーズ中に、2つのタスク間の依存性を作成します(たとえば、タスクBがタスクAに依存している場合、タスクBはタスクAが完了するまで開始できません)。ユーザーが同じレベルの依存性(兄弟間のみの依存性)を作成できるようにします。

変更アクティビティ・プランナを使用したパッチ適用の例

パッチ適用タスクを作成するには、パッチ・テンプレートを選択して、ターゲットをパッチ適用タスクに関連付けます。ターゲット所有者にタスクを割り当てたら、ターゲット所有者はパッチ計画ツールを使用して、パッチ・テンプレート内にあるパッチを適用できるようになります。

ターゲットへのパッチ適用の詳細は、「ソフトウェアのデプロイのパッチ適用」を参照してください。