emctl partoolユーティリティの概要

時間の経過につれて、デプロイメント・プロシージャをカスタマイズしている可能性がありますが、このようなデプロイメント・プロシージャをCloud Controlの別のインスタンスで再利用するとします。このような状況では、カスタマイズしたデプロイメント・プロシージャをCloud Controlのインスタンスからエクスポートして、Cloud Controlの別のインスタンスにデプロイすることができます。

emctl partoolユーティリティは、コマンドライン・インタフェースを使用してこれらの機能を実行するためのCloud Control提供のツールです。emctl partoolユーティリティの基本機能は次のとおりです。

  • デプロイメント・プロシージャと関連するコンポーネントやディレクティブをPARファイルとしてエクスポートします。

  • PARファイルをCloud Controlの同一インスタンスまたは別のインスタンスにインポートします。

emctl partoolユーティリティは$ORACLE_HOME/binディレクトリにあります。

次のように、$ORACLE_HOME/bin/emctl partoolを実行した場合、使用状況に関する情報が表示されます。

emctl partool <deploy|view> -parFile <file> -force(optional)
emctl partool <deploy|view> -parFile <file> -force(optional) -ssPasswd <password>
emctl partool <deploy|view> -parDir <dir> -force(optional)
emctl partool export -guid <procedure guid> -file <file> 	-displayName <name> -description <desc> -metadataOnly(optional)
emctl partool check
emctl partool help 

表A-7に、emctl partoolユーティリティで使用できる追加オプションを示します。

表A-7 emctl partoolのオプション

オプション 説明

-repPasswd <repPassword>

リポジトリのパスワードを指定します。-repPasswdがコマンドラインに指定されない場合は、リポジトリのパスワードを入力するようにユーザーが求められます。

ノート: コマンドラインでのパスワードの指定は安全性が低いため、本番環境では行わないでください。

-force

ソフトウェア・ライブラリ・エンティティの再作成または再アップロードを強制的に行います。すでに存在する場合は、新しいバージョンが作成されます。

check

ソフトウェア・ライブラリが構成されているかどうかをチェックします。

-file <file>

PARファイルを指定します。

-action <deploy|view|export>

PARファイルのデプロイ、表示またはエクスポートを指定します。

-verbose

冗長モードを指定します。

help

ヘルプ情報を表示します。

-displayName <displayName>

PARファイル名を示します。

-parDir <dir>

PARファイルが存在する場所。

-metadataOnly

メタデータのみをエクスポートするためのフラグ。

-guid <guid>

エクスポートするプロシージャGUID。

複数のプロシージャをエクスポートするときは、GUIDを「,」で区切って指定します。

-parFile <file>

PARファイルのパス。

-description <description>

PARファイルの説明。

-ssPasswd <secretStorePassword>

これはオプションです。

-action exportと一緒に使用する場合 - エクスポートされるソフトウェア・ライブラリ・エンティティのいずれかにシークレット・プロパティが含まれる場合、シークレット・プロパティの値を格納するためにOracle Walletが作成されます。指定したパスワードを使用してOracle Walletが作成されます。-ssPasswdスイッチを使用するが、コマンドライン引数としてパスワードを指定しないと、パスワードの入力を求められます。新しいリポジトリにPARファイルをインポートするときは、同じパスワードを使用する必要があります。

-action <deploy|view>と一緒に使用する場合 - パスワード保護されたOracle Wallet (エンティティのシークレット・プロパティ値を含む)がPARファイルに含まれる場合、このストアを開くためにこのパラメータが必要です。-ssPasswdスイッチを使用するが、コマンドライン引数としてパスワードを指定しないと、パスワードの入力を求められます。