移行プロセスのトラブルシューティング

データベース移行ワークベンチは、すべての前提条件、要件、データベースおよびスキーマが満たされ、使用可能で準備ができていることをプロセス中にいくつかのステップで確認および通知します。データベース移行ワークベンチ・プロセス中に問題またはエラーが発生した場合、この項は移行のトラブルシューティングに役立ちます。

次の表は、最も一般的な移行の問題および考えられる解決策のリストです。
問題 理由 カテゴリ 回避策 データベース・バージョン
エージェントが停止しているため、ダンプ・ファイルのアップロード・ステップでエラーが生成されます。 エージェントのメモリー不足の可能性があります。ログ・ファイルを確認します。 EMエージェント 失敗したステップ内の並列度を小さい数に更新し、再試行できます。保留中のファイルがアップロードされます。 すべて
宛先Autonomous Databaseで表領域の作成に失敗します Autonomous Databaseでは、小さいデータファイルを使用した表領域の作成は許可されていません ADB 大きなデータファイルを使用して宛先ADBに表領域を作成し、remap_tablespaceを指定します。 すべてのバージョン
宛先ADBでスキーマの作成に失敗します 宛先ADBでユーザー・プロファイルが作成されないため、スキーマの作成が失敗します。

Fullモードで実行されていない場合、データ・ポンプはプロファイルをエクスポートしません。

ADB ADBでプロファイルを事前作成するか、remap_schemaを使用します。
例:
remap_schema=<op_source>:<op_target>
      
すべてのバージョン
次のエラーのためエクスポートに失敗しました: DETERMINE_FATAL_ERROR with ORA-20005: object statistics are locked (stattype = ALL) 統計収集に使用される表はブロックされます。 データ・ポンプ 次のコマンドを使用して、統計のために表のロックを解除します: SQL> exec dbms_stats.unlock_table_stats('owner', 'tablename');

ロックされている表のリストを取得するには、次のように実行します: SQL> select owner,table_name,STATTYPE_LOCKED from dba_tab_statistics where STATTYPE_LOCKED = 'ALL'

すべてのバージョン