システム構成の前提条件

検出手順を開始する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。

名前解決の確認

Enterprise Manager OMSサーバーでは、各コンピュート・ノードへの直接のネットワーク・アクセスが必要です。コンピュート・ノードの名前がOMSノードのDNSに登録されていない場合、各OMSの/etc/hostsファイルに手動で入力する必要があります。

Enterprise Manager Cloud Control 13c以降、Exadata Cloud Serviceコンポーネントを管理するには、ローカル・マシンがCloud Control 13cのホスト名を解決できる必要があります。

ファイアウォールの構成の確認

ファイアウォールの構成を確認するには:

  1. データベース・ポートを開きます

    データベースのリスナー・ポートは、Enterprise ManagerのOMSサーバーに対して開く必要があります。Exadata Cloud ServiceのデータベースはSCANリスナーを使用することに注意してください。そのため、ポートは基本のコンピュート・ノード、コンピュート・ノードの仮想IPおよびスキャン・リスナーのアドレスに対して開く必要があります。

    たとえば、Exadata Cloud Serviceクオータ・ラックが2つのコンピュート・ノード(exadbnode1.example.comexadbnode2.example.com)で構成されていて、リスナーがポート1521を使用している場合、ポート1521は次のアドレスのEnterprise Managerサーバーに対して開く必要があります。

    • コンピュート・ノードのホスト名: exadbnode1.example.comおよびexadbnode2.example.com

    • 各計算ノードの仮想IP: exadbnode1-vip.example.comおよびexadbnode1-vip.example.com

    • スキャン・リスナーのホスト名: scan-exadatadb

  2. Enterprise Managerアップロード・ポートのオープン

    Enterprise Manager Cloud Control 13cエージェントはEnterprise Managerサーバーのアップロード・サービスへのアクセス権が必要です。通常、HTTPアップロードにはポート4889、HTTPSアップロードにはポート4900で構成されています。割当て済のポートを確認するには、OMSサーバーのコマンドラインで、次のコマンドを実行します。

    $ emctl status oms -details
    

    これらのポートは、各コンピュート・ノードに対して開く必要があります。

  3. エージェント・ポートを開きます

    OMSサーバーは、各コンピュート・ノードで、Enterprise Manager Cloud Control 13cエージェントのHTTPまたはHTTPSポートに接続できる必要があります。デフォルトのエージェント・ポートは3872です。ポート3872を使用できない場合、ポート1830から開始して、次に使用可能になるポートを使用します。

    使用されているポートを識別するには:

    • コンピュート・ノードのコマンドラインで、次のコマンドを実行します。

      $ emctl status agent
      
    • あるいは、次のディレクトリのemd.propertiesファイルでEMD_URLプロパティの値を確認することもできます。

      <AGENT_HOME>/agent_inst/sysman/config
      

表2-1 ファイアウォール・ポート

コンポーネント ノート

OMS

アップロード用http/httpsポート - 通常は3872

エージェント

OMSサーバーは、各コンピュート・ノードで、Enterprise Manager Cloud ControlエージェントのHTTPまたはHTTPSポートに接続できる必要があります。デフォルトのエージェント・ポートは3872です。ポート3872を使用できない場合、ポート1830から開始して、次に使用可能になるポートを使用します。