24 Coherenceクラスタの管理
この章では、様々なCoherenceターゲットで使用可能な管理オプションについて説明します。内容は次のとおりです。
クラスタ管理ページ
ノード構成の変更
ノード構成を変更するには、「ノード」ドロップダウン・リストからノードを選択して「実行」をクリックします。ノードの構成を変更ページが表示されます。
図24-2 ノード構成の変更
次の値を変更できます。
接続
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マルチキャストしきい値: クラスタにあるパケットの送信先サーバーの割合(0から100)。この値より大きければパケットはマルチキャストされ、小さければパケットはユニキャストされます。
ネットワーク
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再送信遅延: パケットが確認されていない場合、パケットが受信者に再送信されるまでパブリッシャの再送信キューに待機している最小時間(ミリ秒)です。
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回線混雑数: パブリッシャにクライアント・スレッドを強制的に一時休止させる送信および再送信キュー内の最大合計パケット数です。ゼロは制限がないことを示します。
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ACK送信の遅延: ACKパケットをキューに入れてから送信するまでの最小時間(ミリ秒)です。この値は「再送信遅延」値の半分以下にする必要があります。
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回線混雑遅延: 混雑条件に達したときにクライアント・スレッドを一時休止する時間(ミリ秒)。1未満(たとえばゼロ)は、1ミリ秒として処理されます。
ロギング
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ロギング・レベル: どのログ・メッセージがログの出力先に出力されるかを指定します。
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ロギング制限: キュー内に残っているすべてのメッセージが破棄される前にログ出力デーモンがメッセージ・キューから処理する最大文字数。
資格証明
管理エージェントが稼働しているホストの資格証明を指定します。
使用上のヒント
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「更新」をクリックして選択したノードの変更を保存し、「戻る」をクリックしてノード管理ページに戻ります。
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「すべて更新」をクリックしてクラスタ内のすべてのノードを更新し、「戻る」をクリックしてノード管理ページに戻ります。
キャッシュ構成の変更
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高ユニット: ユニットで測定されたキャッシュ・サイズの制限。キャッシュは、その最大ユニット・レベルに達すると、自動的にプルーニングされます。
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低ユニット: プルーニング時にキャッシュが縮小するユニット数。
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失効遅延: キャッシュ・エントリの有効期限(ミリ秒単位)。値が0の場合は、有効期限の自動失効が無効であることを示します。
使用上のヒント
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選択したノードの変更を保存してキャッシュ管理ページに戻るには、「更新」をクリックします。
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選択したキャッシュをサポートするすべてのノードを更新するには、「すべてのノードの更新」をクリックします。
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前のページに戻るには、「戻る」をクリックします。
ノード管理ページ
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ノード構成の変更: 「構成の変更」をクリックしてノードの構成を変更します。構成の変更ページが表示されます。新しい値を入力して「更新」をクリックして入力した値を保存し、Coherenceノード管理ページに戻ります。詳細は「ノード構成の変更」を参照してください。
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ログ・アラートの設定: Coherenceノードのすべてのメッセージをノードが実行されているホスト上にある1つのログ・ファイルに記録するように各Coherenceノードを設定できます。「ログ・アラートの設定」リンクをクリックすると、メトリックとポリシー設定ページにドリルダウンできます。「ログ・ファイル・パターン一致行数」メトリックを構成すると、ログ・ファイル名内の特定の文字列パターンを指定できます。このメトリックは、Coherenceノードが実行されているホストで設定する必要があります。ログ・ファイル関連のアラートは、ノードの詳細ホームページに表示されます。
注意:
Enterprise Managerによってモニターされているホスト上で稼働しているノードに対してのみログ・アラートを設定できます。
キャッシュ管理ページ
このページでは、次のキャッシュ関連管理タスクを実行できます。
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キャッシュ・データ管理: キャッシュ・データ管理操作を実行するには、「実行」をクリックします。キャッシュ・データ管理ページが表示され、このページから、索引の表示、エクスポート、インポート、挿入、更新、パージ、追加および削除などの操作を実行できます。詳細は、「キャッシュ・データ管理」を参照してください。
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キャッシュ構成の変更: リスト、層、ローダーからノードを選択し、「実行」をクリックします。構成の変更ページが表示されます。新しい値を入力し、その値を保存するために「更新」をクリックして、Coherenceのキャッシュ管理ページに戻ります。詳細は、「キャッシュ構成の変更」を参照してください。
注意:
キャッシュ・データ管理およびキャッシュ構成の変更タスクを実行するには、管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。
サービス管理ページ
このページでは、サービスの構成を変更できます。リストからノードを選択して「実行」をクリックします。構成の変更ページが表示されます。新しい値を入力して、「更新」をクリックして保存し、Coherenceサービス管理ページに戻ります。詳細は、「サービス構成の変更」を参照してください。
キャッシュ・データ管理
キャッシュ・データ管理機能を使用すると、索引を定義して、指定した一連の条件を満たす、現在キャッシュされているデータに対して問合せを実行できます。
キャッシュ・データ管理の前提条件
Oracle Enterprise Managerでキャッシュ・データ管理操作を実行する前に、次の前提条件を満たす必要があります。
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専用管理ノードで構成されたOracle Coherenceの前提条件:
Coherence管理ノードは、そのクラスパスに
<PLUGIN_HOME>/<MIDDLEWARE_MONITORING_PLUG-IN_DIRECTORY>/archives/coherence/
の場所からのcoherenceEMIntg.jar
を含む必要があります。 -
動的管理モードで構成されたOracle Coherenceの前提条件:
Coherenceノードは、そのクラスパスに
<PLUGIN_HOME>/<MIDDLEWARE_MONITORING_PLUG-IN_DIRECTORY>/archives/coherence/12.2.1/
の場所からのcoherenceEMIntg.jar
を含む必要があります。 -
専用管理ノードで構成されたOracle Managed Coherence Clusterの前提条件:
Coherence管理ノードは、そのクラスパスに
<PLUGIN_HOME>/<MIDDLEWARE_MONITORING_PLUG-IN_DIRECTORY>/archives/coherence/
の場所からのcoherenceEMIntg.jar
を含む必要があります。クラスパスに次の内容を持つ
custom-mbeans.xml
ファイルを含めます。<mbeans>
<mbean id="100">
<mbean-class>oracle.sysman.integration.coherence.CacheDataManager</mbean-class>
<mbean-name>type=Custom,name=CacheDataManager</mbean-name>
<enabled>true</enabled>
</mbean>
</mbeans>
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動的管理ノードで構成されたOracle Managed Coherence Clusterの前提条件:
Coherenceノードは、そのクラスパスに
<PLUGIN_HOME>/<MIDDLEWARE_MONITORING_PLUG-IN_DIRECTORY>/archives/coherence/12.2.1/
の場所からのcoherenceEMIntg.jarを含む必要があります。クラスパスに次の内容を持つ
custom-mbeans.xml
ファイルを含めます。<mbeans>
<mbean id="100">
<mbean-class>oracle.sysman.integration.coherence.CacheDataManager</mbean-class>
<mbean-name>type=Custom,name=CacheDataManager</mbean-name>
<enabled>true</enabled>
</mbean>
</mbeans>
注意:
管理権限を持つユーザーがキャッシュ・データ管理を使用できるのは、Coherence JMX管理ノードにキャッシュ・データ管理のMBeanが登録されている場合のみです。
キャッシュ・データ管理操作を実行するには、「Oracle Coherenceキャッシュ」メニューの「キャッシュ・データ管理」メニュー・オプションを選択します。このページは「Oracle Coherenceキャッシュ」メニューの「管理」メニュー・オプションを選択して表示することもできます。次に、「キャッシュ・データ管理」ページの「キャッシュ・データ管理」セクションで「実行」をクリックします。
図24-3 キャッシュ・データ管理
「キャッシュ・データ管理」ページで操作と問合せを選択し、キャッシュでデータ管理操作を実行します。次の操作を実行できます。
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索引の追加: 索引を作成するには、「操作」フィールドで「索引の追加」オプションを選択します。「値エクストラクタ・リスト」フィールドで、索引を識別する、カンマ区切りの式のリストを指定し、「ホスト資格証明」を入力します。値エクストラクタは、索引を作成するために特定のオブジェクトから属性を抽出する際に使用されます。
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索引の削除: 索引を削除するには、「操作」フィールドで「索引の削除」オプションを選択し、索引を識別する「値エクストラクタ・リスト」を指定します。ホスト資格証明を指定して「実行」をクリックし、キャッシュから索引を削除します。
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エクスポート: 問い合せたデータをファイルにエクスポートできます。「問合せ」セクションから問合せを選択するか、「作成」をクリックして、新しい問合せを作成します。「操作」フィールドで「エクスポート」オプションを選択し、ファイルの絶対パスを入力します。このファイルは、管理ノードが実行されているホスト・マシンに保存できます。
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インポート: 問い合せたデータをファイルからインポートできます。このファイルは、管理ノードが実行されているホスト・マシンに保存されている必要があります。「操作」フィールドで「インポート」オプションを選択し、ファイルの絶対パスを入力します。
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挿入: 「操作」フィールドで「挿入」オプションを選択し、一意(キー値)のペアを指定します。このキー値のペアは、キャッシュに挿入され、次から指定できます。
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このページのUI表: キーのタイプ、値のタイプおよびホスト資格証明を選択します。
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管理ホスト上のテキスト・ファイル: 問合せがテキスト・ファイルに格納されている場合、このオプションを選択して、ファイルの場所を指定します。
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データベース表: 問合せがデータベース表に格納されている場合、データベースURL、資格証明、SQL問合せ文およびプロパティを指定します。
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パージ: 「操作」ドロップダウン・リストから「パージ」を選択します。選択した問合せに一致するデータがキャッシュから削除されます。
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データの表示: 「操作」ドロップダウン・リストから「データの表示」を選択し、各ページに表示するキー値のペアの数を指定します。基準に一致するデータが表示されます。
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更新: 「操作」ドロップダウン・リストから「更新」を選択します。ホストの資格証明を指定します。問合せ表から問合せを選択するか、新しい問合せを作成して、キャッシュ内のデータを更新します。
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実行計画: 「操作」ドロップ・ダウン・リストから「実行計画」を選択します。評価する問合せを問合せ表から選択します。詳細は、実行計画の表示ページを参照してください。
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トレース: 「操作」ドロップ・ダウン・リストから「トレース」を選択します。評価する問合せを問合せ表から選択します。詳細は、トレースの表示ページを参照してください。
実行計画
問合せの実行レコードは、問合せ操作の一部としてフィルタの評価の見積もりコストを提供します。コストでは、フィルタで索引を使用できるかどうかが考慮されます。コスト評価は、問合せの実行時にフィルタが適用される順序の決定に使用されます。索引を使用するフィルタのコストは最小限に抑えられ、最初に適用されます。「実行計画」オプションでは、問合せ操作の一環としてフィルタを評価するコストを見積もることができます。このオプションを選択すると、問合せの各ステップの詳細を含む問合せレコードが表示されます。詳細の表示後、「実行」をクリックして、選択した操作を実行するか、「戻る」をクリックして、前のページに戻ります。
注意:
「実行計画」オプションはCoherenceバージョン3.7.1以上で使用できます。