31 JBoss Application Serverの検出とモニタリング

ここでは、Enterprise Manager Cloud Control内で、JBoss Application Serverを検出およびモニターする方法について説明します。

JBoss Application Serverは、市場で最も広く使用されているオープン・ソースのJavaプラットフォーム、Enterprise Edition (Java EE)アプリケーション・サーバーで、E-Businessアプリケーション向けに企業クラスの高性能なプラットフォームを提供します。JBossは、企業クラスのセキュリティ、送信サポート、リソース管理、ロード・バランシングおよびクラスタリングを実現します。

Enterprise Manager Cloud Controlでは、環境内のJBoss Application Serverを検出してCloud Controlに追加し、一元的にモニタリングおよび管理できます。

この章では、Enterprise Manager Cloud Control内で、これらのJBoss Application Serverターゲットを検出およびモニターする方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。

JBoss Application Server、JBossドメインおよびJBossパーティションの管理について

Enterprise Manager Cloud Controlを使用すると、JBoss Application Serverターゲットに関して次のことができます。

  • 集中モニタリングおよび集中管理に関して、次を検出します。

    • JBoss Application Server

    • JBossサーバー・グループおよびドメイン(バージョン7.x)

      JBossドメインは、JBoss Application Serverバージョン7.xのエンタープライズ構成におけるJBoss Application Serverの論理グループです。JBoss Application Serveはサーバー・グループにグループ分けされ、1つ以上のサーバー・グループが1つのJBossドメインを形成します。ドメイン・コントローラは、ドメイン内のJBoss Application Serverの集合を実行および管理します。

      JBossドメインを検出すると、JBossドメイン、JBossサーバー・グループ、およびそのJBossドメインの一部である他のすべての稼働中のJBoss Application Serverが自動的に検出されます。モニターするためにEnterprise Manager Cloud Controlに追加するJBoss Application Serverを選択でき、関連するJBossサーバー・グループは自動的に追加されます。

  • ステータス、可用性割合、CPU使用率、ヒープ使用率、使用しているJavaのベンダーとバージョンなどのモニター。

  • JBossドメインおよびパーティションの一部であるメンバー・アプリケーション・サーバーのステータスおよび全体的な状態のモニター。

  • 負荷および特定の間隔におけるリクエスト処理時間を測定することによるパフォーマンスのモニター。

  • 豊富なGUI、直感的なグラフおよび図を使用した、パフォーマンスと可用性の問題の診断、通知および修正。

  • デプロイされたアプリケーションのステータスのモニター。

  • 関連するJVMスレッドおよびデータ・リソースに関する詳細の表示。

  • メトリック・データの収集をそれぞれ一時停止または再開するためのブラックアウトおよび通知ブラックアウトの作成または終了。

  • サーバーに関連付けられたコンプライアンス標準およびコンプライアンス・フレームワーク、リアルタイム監視、評価の結果などのコンプライアンス関連の情報を表示します。

  • メトリック、その収集間隔および各メトリックの最後のアップロードのリストを表示します。

検出およびモニタリングがサポートされているバージョンの検索

Enterprise Manager Cloud Control内で検出およびモニタリングがサポートされているJBoss Application Serverのバージョンを検索するには、次のステップに従います。

  1. https://support.oracle.com/にログインします
  2. My Oracle Supportのホームページで、「動作保証」タブを選択します。
  3. 動作保証ページで、「動作保証検索」セクションに、次の検索基準を入力します。
    • 「製品」フィールドに、製品名として「Enterprise Manager Base Platform - OMS」と入力します。

    • リリース・リストから、リリース番号として13.3.1.0.0を選択します。

  4. 「検索」をクリックします。
  5. 「Certification Results」セクションで、「Application Server」メニューを拡張し、動作保証されているJBoss Application Serverバージョンを表示します。

    動作保証されているJBossのバージョン

JBoss Application Server、ドメインおよびパーティションの検出の前提条件

JBoss Application ServerおよびJBossパーティションを検出するために次の前提条件を満たします。

  • JBoss Application ServerのJBossサイトから入手可能なインストール可能zipファイルをダウンロードして解凍し、JBOSS_HOMEおよびPATH環境変数を次のように設定する必要があります。

    setenv JBOSS_HOME <jboss_install_location> 
    setenv PATH "${PATH}:/${JBOSS_HOME}/bin"
    
  • binディレクトリから次のコマンドを実行して、JBoss Application ServerまたはJBossパーティションを起動する必要があります。

    ./run.sh -c <deployment_profile> -b <binding_address> [-Djboss.partition.name=<partition_name>] 
    

    ここで、<deployment_profile>は、スタンドアロンJBoss Application ServerかJBossパーティションを起動しているかどうかを示します。<binding_address>は、JBoss Application Serverが稼働しているホスト名またはIPアドレスです。<partition_name>は、JBoss Application Serverが起動されるパーティション名です。デフォルトでは、それらはDefaultPartitionの一部として起動されます。

    次に例を示します。

    ./run.sh -c node1 -Djboss.service.binding.set=ports-01 -b example.oracle.com
    

    注意:

    • スタンドアロンJBoss Application Serverを起動するには、<deployment_profile>defaultに設定します。

      次に例を示します。

      ./run.sh -c default -b <binding address>
      
    • JBossパーティションを起動するには、JBossクラスタリング・サービスを有効にし、<deployment_profile>allに設定します。

      次に例を示します。

      ./run.sh -c all -b <binding address>
      
    • 同じホストの複数のサーバー・インスタンスを起動するには、次の手順を実行します。

      (a)前提要件に応じて、複数のデプロイメント・プロファイルを作成します。

      (b)個々のサーバーを起動するには、異なるポート設定を使用します。ports-01、ports-02、ports-03およびports-04は、事前定義されたポートセットです。

      次に例を示します。

      -Djboss.service.binding.set=ports-01 

JBoss Application Server 7.xおよびJBossドメインの検出

JBoss Application ServerおよびJBossドメインを検出するには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。
  2. ミドルウェア・ページで、「追加」メニューから「JBoss Application Server」を選択します。

    Enterprise Manager Cloud Controlで、JBossの検出ウィザードが表示されます。

  3. ホスト・ページで、JBoss Application Serverが稼働しているホストに関する詳細を入力します。

    図31-1 JBoss Application Serverホストページ


    JBoss 7の検出

    項目 説明

    バージョン

    検出するJBoss Application Serverのバージョンを選択します。

    検出モード

    「スタンドアロン」または「ドメイン」のいずれかを選択します。

    JBoss Application Serverホスト/JBossドメイン・コントローラ・ホスト

    スタンドアロン・サーバーを選択した場合は、JBossサーバーが実行されているホスト・アドレスを入力し、ドメインを選択した場合は、JBossドメイン・コントローラが実行されているホスト・アドレスを入力します。

    HTTP管理ポート

    スタンドアロン・サーバーとドメインのどちらを選択したかに応じて、JBoss Application Serverまたはドメイン・コントローラのHTTP管理ポートを指定します。

    エージェント

    JBoss Application Serverが稼働しているホスト上にインストールされている管理エージェントを選択します。

    認証タイプ

    認証タイプを選択します。使用可能なオプションは、「なし」、「基本」および「HTTPダイジェスト」です。

    ユーザー名

    認証用のユーザー名を入力します。

    パスワード

    認証用のパスワードを入力します。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「サーバーの選択」ページで、指定したホストで検出されたJBossドメイン、JBossサーバー・グループおよびスタンドアロンJBoss Application Serverのリストを表示し、Enterprise Manager Cloud Controlに追加してモニターするものを選択する場合に使用します。

    図31-2 JBoss Application Serverのサーバーの選択ページ


    JBoss 7の検出

    説明

    名前

    指定したホストで検出されたJBossドメインおよびサーバー・グループとスタンドアロンJBoss Application Serverの名前。

    選択

    Enterprise Manager Cloud Controlで追加およびモニターするJBoss Application Serverを選択します。

    注意: JBoss Application Serverを選択すると、関連するJBossドメインおよびサーバー・グループもモニタリングのために選択されます。

    タイプ

    指定したホストで検出されたJBossターゲットのタイプ。これらは、「JBossドメイン」、JBossサーバー・グループまたは「JBoss Application Server」にすることができます。

    HTTPリスニング・ポート

    構成されていないHTTPリスナー・ポート。

    HTTPSリスニング・ポート

    構成されていないHTTPSリスナー・ポート。

    ホスト名

    JBoss Application Serverホストの名前。

    バージョン

    指定したホストで検出されたJBoss Application Serverのバージョン。

    「次へ」をクリックします。

  5. 確認ページで、JBossターゲットを検出してEnterprise Manager Cloud Controlに追加するために指定した詳細を確認します。JBossターゲットを検出するには、「発行」をクリックします。

注意:

JBossドメインを検出すると、そのドメインに含まれるすべてのJBoss Application Serverが自動的に検出され、Enterprise Manager Cloud Controlに追加されます。JBossドメインの検出後の任意の時点で、新しいJBoss Application Serverがドメインに追加されている場合は、JBossパーティションのリフレッシュの説明に従ってJBossドメインをリフレッシュできます。

JBoss Application Serverのモニタリング

この項の内容は次のとおりです。

JBoss Application Server 7.xのモニタリング

JBoss Application Serverバージョン7.xをモニターするには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。
  2. ミドルウェア・ページで、目的のJBoss Application Serverをクリックします。
  3. JBoss Application Serverホームページで、JBoss Application Serverに関する最もクリティカルな情報のサマリーを表示できます。サーバーに関する一般情報、サーバー上で実行中のJVMスレッドに関する情報、およびロードおよびレスポンス時間の観点によるパフォーマンス・サマリーを表示できます。

    図31-3 JBoss Application Server 7.xホームページ


    JBoss 7ホームページ

JBossパーティション・ホームページには次のセクションがあります。

一般
項目 説明

稼働開始/停止時間/保留開始

ステータスが最後に確認された日時。

可用性(%)

JBoss Application Serverが使用できるかどうか、および過去24時間の使用率を示します。ステータス履歴(可用性)ページにドリルダウンするには、リンクをクリックします。「ステータス履歴」ページには、可用性の計算に使用する構成要素の可用性の履歴とともに、JBoss Application Serverの可用性が表示されます。

バージョン

JBoss Application Serverのバージョン。

ステータス

JBoss Application Serverの現在のステータス。JBossターゲットの検出中に不正な資格証明が提供された場合でもステータスは「停止中」になる場合があります。

ヒープ使用量(MB)

前回の収集以降にJBoss Application Serverによって使用されたヒープ・スペースの量(MB単位)。

JVMスレッド
項目 説明

JVMスレッド - アクティブなスレッド

デーモン・スレッドとデーモン以外のスレッドの両方を含むJVMスレッドの数。

JVMスレッド - ピーク・スレッド

Java仮想マシンの起動後またはピークのリセット後の、アクティブなJVMスレッドのピーク数。

JVMスレッド - アクティブなデーモン・スレッド

アクティブなデーモンJVMスレッドの数。

JVMスレッド - 作成されたスレッド(/分)

1分間に作成されたJVMスレッドの数。

トランザクション・メトリック
項目 説明

トランザクション作成(/分)

1分当たりに作成された新しいトランザクションの数。

トランザクションのコミット(/分)

1分当たりにコミットされたトランザクションの数。

トランザクション中止(/分)

1分当たりに中止されたトランザクションの数。

トランザクション・タイム・アウト(/分)

1分当たりにタイムアウトになったトランザクションの数。

トランザクション・アプリケーション・ロールバック(/分)

アプリケーションによって1分当たりにロールバックされたトランザクションの数。

トランザクション・リソース・ロールバック(/分)

リソースによって1分当たりにロールバックされたトランザクションの数。

「レスポンスと負荷」セクション

特定の期間のリクエスト処理時間を測定した、サーバーのパフォーマンスがグラフィカルに表示されます。表形式に切り替えるには、「表ビュー」をクリックします。ドリルダウンしてメトリックに関連する詳細な情報を表示する場合、および他の関連するインフラストラクチャ・メトリックを調べることによって問題を診断する場合、凡例のメトリック名をクリックし、追加情報メッセージで適切なオプションを選択します。

「デプロイメント」セクション

JBoss Application Serverへのデプロイメントとそのステータスを示します。

JBoss Application Server 7.xの管理

JBoss Application Serverを管理するには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。
  2. ミドルウェア・ページで、目的のJBoss Application Serverをクリックします。
  3. JBoss Application Serverホームページに、選択したJBoss Application Serverの概要情報が表示されます。

    JBoss Application Serverの管理タスクを実行するには、「JBossサーバー」メニューから、必要性に応じて次のいずれかを選択します。

    • モニタリング。ターゲットのパフォーマンスのモニター、メトリック詳細の表示、ステータス情報の表示、ターゲットに対してこれまでに発生したインシデントおよびアラートの表示、ターゲットに対して作成されたブラックアウトおよび通知ブラックアウトの表示を行います。

    • 診断。パフォーマンスの問題を分析および診断します。

    • 制御。ブラックアウトと通知ブラックアウトを作成または終了します。

    • ジョブ・アクティビティ。ターゲットに対して作成されたジョブの詳細を表示します。

    • 情報パブリッシャ・レポート。レポートを表示します。

    • 構成。JBossバージョン6で構成の詳細を検索、表示および比較します。

    • コンプライアンス。コンプライアンス標準を表示および作成します。

    • ターゲット設定。モニタリング構成の詳細およびターゲット・プロパティの表示、ターゲットの削除またはグループへの追加、JMXの移行と使用を行います。

    • ターゲット・サイトマップ。ターゲットの全体的なトポロジを表示します。

    • ターゲット情報。ターゲットに関する一般情報を表示します。

JBoss Application Server 7.xにデプロイされたアプリケーションのモニタリング

JBoss Application Server 7.xにデプロイされているアプリケーションをモニターするには、次のステップに従います:

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。
  2. 「ミドルウェア」ページで、サーブレットとJSPがデプロイされているJBoss Application Serverをクリックします。
  3. JBoss Application Serverホームページで、「JBossサーバー」メニューから「モニタリング」「パフォーマンス・サマリー」の順に選択します。
  4. パフォーマンス・サマリー・ページで、「アプリケーション」セクションまでスクロール・ダウンします。

JBoss Application Server 7.xのパフォーマンスのモニタリング

Enterprise Manager Cloud Controlを使用してJBoss Application Serverのパフォーマンス全体をモニターします。メモリー使用状況およびヒープ使用状況を示すグラフを表示できます。これにより、パフォーマンスを評価し、問題のある領域にドリルダウンして根本原因解析を実行し、エンド・ユーザーに影響を及ぼす前に修正できます。

JBoss Application Serverのパフォーマンスをモニターするには:

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。
  2. ミドルウェア・ページで、パフォーマンスをモニターするJBoss Application Serverをクリックします。
  3. JBoss Application Serverホームページで、「JBossサーバー」メニューから「モニタリング」「パフォーマンス・サマリー」の順に選択します。
  4. 「パフォーマンス・サマリー」ページでは、次の操作も実行できます。
    • 一連のパフォーマンス・チャートの表示、一定期間のパフォーマンスのモニターおよび問題の診断と修正。

    • ページに表示される一連のパフォーマンス・チャートのカスタマイズ。これを行うには、「メトリック・パレットの表示」をクリックして、ページに追加するチャートを選択します。

    • 「メトリック・パレット」の表示または非表示。これを行うには、「メトリック・パレットの表示」または「メトリック・パレットの非表示」をそれぞれクリックします。

    • パフォーマンス・チャートの並替え。これを行うには、「ビュー」メニューから「チャートの並替え」を選択します。

    • 可用性の詳細、しきい値の詳細およびグリッド線を表示または非表示にするためのパフォーマンス・チャートをカスタマイズ。これを行うには、「ビュー」メニューから、「可用性」「しきい値」または「グリッド線」をそれぞれ選択します。

    • 別のIBM WebSphere Application Serverのパフォーマンスまたは昨日のパフォーマンスとの比較の作成。これを行うには、「比較」メニューから、「他のJBoss Application Server」または「今日と昨日」をそれぞれ選択します。

    • 比較の削除。これを行うには、「比較」メニューから、「比較の削除」を選択します。

    • ベースラインの作成または削除。これを行うには、「比較」メニューから、「ベースラインの作成」または「ベースライン削除」をそれぞれ選択します。

    • チャート自体の「閉じる」ボタンをクリックするか、「メトリック・パレット」でメトリック名の選択を解除することによる、メトリック・パフォーマンス・チャートの削除。

    • スライダーを使用した時間枠の変更またはデフォルト値の設定。

    • 「メトリック・パレット」から優先メトリックを選択することによる、新しいメトリック・パフォーマンス・チャートの作成。メトリックを選択すると、チャートが自動的に作成されます。

    • 特定のメトリック・グループから同じチャートへのメトリックのドラッグ・アンド・ドロップ。

JBoss Application Serverのメトリックの表示

すべてのJBoss Application Serverのメトリックを表示するには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。
  2. ミドルウェア・ページで、目的のJBoss Application Serverをクリックします。
  3. JBoss Application Serverホームページで、「JBossサーバー」メニューから「モニタリング」「すべてのメトリック」の順に選択します。

メトリックの関連性を使用した問題の分析

パフォーマンス・メトリックでのスパイクの情報に関して、「問題の分析」ページを使用して、ソース・メトリックと関連するメトリックの間の結果を比較できます。現在、問題分析は次のメトリックでのみ利用できます。

  • サーバーCPU使用率

  • サーブレットとJSP - リクエスト処理時間

「問題の分析」ページにアクセスするには、次のステップに従います。

  1. JBoss Application Serverホームページで、「JBossサーバー」メニューから「モニタリング」「パフォーマンス・サマリー」の順に選択します。
  2. 「パフォーマンス・サマリー」ページで、パフォーマンス・チャートの隣にあるメトリックの名前をクリックします。
  3. ポップアップ表示されるウィンドウで、「問題の分析」を選択します。

    図31-4 JBoss Application Serverのパフォーマンス・ページ


    JBoss Application Serverのパフォーマンス・ページ

  4. 「問題の分析」ページで、ソース・メトリックと関連するメトリックの結果を比較できます。

    図31-5 JBoss Application Serverの「問題の分析」ページ


    JBossの「問題の分析」ページ

JBossドメインのモニタリング

この項の内容は次のとおりです。

JBossドメインのモニタリング

JBossドメインをモニターするには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。
  2. 「ミドルウェア」ページで、目的のJBossドメインをクリックします。
  3. JBossドメインのホームページでは、次の操作を実行できます。
    • JBossドメインに関連する最も重要な情報のサマリーの表示。

    • JBossドメイン内の全メンバーのステータスおよび可用性のモニター。

    • ドメインについてレポートされたインシデントの表示。

JBossドメインのホームページを使用すると、各メンバーの個々のステータスをモニターできるだけでなく、ドメインをリフレッシュしてメンバーシップを更新し、現在のデプロイ状態を反映することもできます。メンバー・アプリケーション・サーバーのリソース使用状況、可用性、パフォーマンス、構成情報およびレポートを履歴データとともにまたは履歴データなしで表示することもできます。

図31-6 JBossドメインのホームページ


JBossドメインのホーム・ページ

JBossドメインのホームページには次のセクションがあります。

「サマリー」セクション

「サマリー」セクション内の「一般」サブセクションには、JBossドメインに関する一般的な情報が示されます。

項目 説明

JBossドメインのリフレッシュ

JBossドメインが最後にリフレッシュされた日時を示します。

バージョン

JBossドメインのバージョン。

エージェント

JBossドメインの一部であるJBoss Application Serverの管理エージェントの検出に使用される管理エージェント。管理エージェント・ホームページにドリルダウンするには、リンクをクリックします。

「サーバー」セクション

「サーバー」セクションには、JBossドメイン内の全メンバーのステータスと可用率のリアルタイム・ビューが表示されます。たとえば、JBossドメイン内に4つのJBoss Application Serverがあり、そのうち3つが稼働中である場合は、円グラフに75%稼働および25%停止のステータスが表示されます。したがって、凡例には稼働中のJBoss Application Serverを示すために稼働ステータスに対して3が表示され、停止中のJBoss Application Serverを示すために停止ステータスに対して1が表示されます。

表には、JBossドメインの完全な階層が表示されます。JBossサーバー・グループまたはJBoss Application Serverをクリックして、それらに関する情報をドリルダウンして表示できます。ステータスの詳細を表示するには、ステータス・アイコンをクリックします。

「インシデント」セクション

「インシデント」セクションには、ドメインで報告されるすべてのインシデントのサマリーが示されます。「表示」メニューを使用して、「インシデント」表をソート、フィルタ処理および整理します。インシデントをクリックして、各インシデントに関連する詳細情報を表示します。

「現在のターゲット」タブとハードウェア・ターゲット・タブを切り替えて、関連インシデントを表示します。

JBossサーバー・グループのモニタリング

JBossドメインをモニターするには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。
  2. 「ミドルウェア」ページで、JBossドメインの前のポインタをクリックすると、ドメイン内のサーバー・グループが表示されます。
  3. 必要なサーバー・グループをクリックして、そのサーバー・グループのホームページを開きます。
  4. JBossサーバー・グループのホームページでは、次の操作を実行できます。
    • JBossサーバー・グループに関連する最も重要な情報のサマリーの表示。

    • JBossサーバー・グループ内の全メンバーのステータスおよび可用性のモニター。

    • サーバー・グループについてレポートされたインシデントの表示。

JBossサーバー・グループのホームページを使用すると、各メンバーの個々のステータスをモニターし、現在のデプロイ状態を表示できます。メンバー・アプリケーション・サーバーのリソース使用状況、可用性、パフォーマンス、構成情報およびレポートを履歴データとともにまたは履歴データなしで表示することもできます。

図31-7 JBossサーバー・グループのホームページ


JBossサーバー・グループのホーム・ページ

JBossサーバー・グループのホームページには次のセクションがあります。

「サマリー」セクション

「サマリー」セクション内の「一般」サブセクションには、JBossサーバー・グループに関する一般的な情報が示されます。

項目 説明

エージェント

JBossサーバー・グループの一部であるJBoss Application Serverの検出に使用される管理エージェント。管理エージェント・ホームページにドリルダウンするには、リンクをクリックします。

「サーバー」セクション

「サーバー」セクションには、JBossサーバー・グループ内の全メンバーのステータスと可用率のリアルタイム・ビューが表示されます。たとえば、JBossサーバー・グループ内に4つのJBoss Application Serverがあり、そのうち3つが稼働中である場合は、円グラフに75%稼働および25%停止のステータスが表示されます。したがって、凡例には稼働中のJBoss Application Serverを示すために稼働ステータスに対して3が表示され、停止中のJBoss Application Serverを示すために停止ステータスに対して1が表示されます。

表は、JBossサーバー・グループの一部であるJBoss Application Serverの高度な詳細を示します。JBoss Application Serverに関する情報をドリルダウンして表示するには、JBoss Application Server名をクリックします。ステータスの詳細を表示するには、ステータス・アイコンをクリックします。

「インシデント」セクション

「インシデント」セクションには、サーバー・グループで報告されるすべてのインシデントのサマリーが示されます。「表示」メニューを使用して、「インシデント」表をソート、フィルタ処理および整理します。インシデントをクリックして、各インシデントに関連する詳細情報を表示します。

「現在のターゲット」タブとハードウェア・ターゲット・タブを切り替えて、関連インシデントを表示します。

JBossドメインの管理

JBossドメインを管理するには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」をクリックします。
  2. ミドルウェア・ページで、目的のJBossドメイン・ターゲットをクリックします。
  3. JBossドメイン・ホームページに、選択したJBossドメインの概要情報が表示されます。

    JBossドメインの管理タスクを実行するには、「JBossドメイン」メニューから、必要性に応じて次のいずれかを選択します。

    • モニタリング。ターゲットのパフォーマンスのモニター、メトリック詳細の表示、ステータス情報の表示、ターゲットに対してこれまでに発生したインシデントおよびアラートの表示、ターゲットに対して作成されたブラックアウトおよび通知ブラックアウトの表示を行います。

    • 制御。ブラックアウトと通知ブラックアウトを作成または終了します。

    • メンバー。JBossドメインの一部であるJBoss Application Serverの詳細を表示します。

    • JBossドメインのリフレッシュ。JBossドメインのリフレッシュ、ドメインに追加された新規JBoss Application Serverの追加を行います。

    • 構成。構成の詳細を検索、表示および比較します。

    • コンプライアンス。コンプライアンス標準を表示および作成します。

    • ターゲット設定。モニタリング構成の詳細およびターゲット・プロパティの表示、ターゲットの削除またはグループへの追加を行います。

    • ターゲット・サイトマップ。ターゲットの全体的なトポロジを表示します。

    • ターゲット情報。ターゲットに関する一般情報を表示します。

JBossドメインのメンバーの表示

Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、JBossドメインのメンバーを表示できます。ドメインを構成するメンバーのタイプの確認、そのステータスのモニターおよび様々な管理操作を行えます。

メンバーのリストを表示するには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」をクリックします。
  2. ミドルウェア・ページで、目的のJBossドメイン・ターゲットをクリックします。
  3. JBossドメインのホームページで、「JBossドメイン」メニューから「メンバー」「すべて表示」の順に選択して、次の詳細を表示します。
説明

名前

JBossドメインの一部であるJBoss Application Serverの名前。そのJBoss Application Serverのホームページにアクセスするには、名前をクリックします。

タイプ

メンバーのタイプ。

ステータス

メンバーの現在のステータス。「ステータス」アイコンをクリックして全体的な可用性サマリーを確認します。現在の可用性ステータスと、過去24時間、7日間または1か月(31日間)の可用性ステータスを確認できます。

インシデント

過去24時間に生成されたクリティカル・アラート、警告アラートおよびエラー・アラートの数。アラートのリンクをクリックしてドリルダウンすると、詳細情報が表示されます。

特定のメンバーを検索するには、「検索」メニューを使用します。

デフォルトでは、JBossパーティションのすべてのメンバーが表にリストされます。表をリフレッシュして特定のタイプのメンバーのみを表示するには、「表示」セクションから「直接メンバー」または「間接メンバー」のいずれかを選択します。

メンバーシップの構成の詳細をスプレッドシートに取り込むには、「エクスポート」をクリックします。

JBossドメインのリフレッシュ

Enterprise Manager Cloud Controlにより、現在のデプロイ状態を反映するようにJBossドメインのメンバーシップをリフレッシュできます。これは、追加のJBoss Application Serverを既存のJBossドメインに追加するのに役立ちます。

JBossドメインをリフレッシュするには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」をクリックします。
  2. ミドルウェア・ページで、目的のJBossドメイン・ターゲットをクリックします。
  3. JBossドメイン・ホームページで、「JBossドメイン」メニューをクリックし、「JBossドメインのリフレッシュ」を選択します。

    Enterprise Manager Cloud Controlでドメインのリフレッシュ・ホームページに進みます。

  4. 追加するJBoss Application Serverを選択し、「発行」をクリックします。

JBossパーティションのモニタリング

この項の内容は次のとおりです。

JBossパーティションのモニタリング

JBossパーティションをモニターするには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。
  2. ミドルウェア・ページで、目的のJBossパーティションをクリックします。
  3. JBossパーティション・ホームページでは、次の操作を実行できます。
    • JBossパーティションに関連する最も重要な情報のサマリーの表示。

    • JBossパーティション内の全メンバーのステータスおよび可用性のモニター。

    • パーティションについてレポートされたインシデントの表示。

JBossパーティション・ホームページを使用すると、パーティション全体のステータスだけでなく、各メンバーの個々のステータスもモニターできます。また、パーティションをリフレッシュしてメンバーシップを更新および現在のデプロイ状態を反映できます。メンバー・アプリケーション・サーバーのリソース使用状況、可用性、パフォーマンス、構成情報およびレポートを履歴データとともにまたは履歴データなしで表示することもできます。

図31-8 JBossパーティションのホームページ


JBossパーティション・ホームページ

JBossパーティション・ホームページには次のセクションがあります。

「サマリー」セクション

「サマリー」セクション内の「一般」サブセクションには、JBossパーティションに関する一般的な情報が示されます。

項目 説明

稼働開始/停止時間/保留開始

ステータスが最後に確認された日時。

可用性(%)

過去24時間の可用性率は、JBossパーティションのメンバーのステータスを検討します。たとえば、パーティション内に4つのJBoss Application Serverがあり、そのうち3つのみが稼働中である場合、円グラフに75%稼働および25%停止のステータスが表示されます。

バージョン

JBossパーティションの一部であるJBoss Application Serverのバージョン。

エージェント

JBossパーティションの一部であるJBoss Application Serverの管理エージェントの検出に使用される管理エージェント。管理エージェント・ホームページにドリルダウンするには、リンクをクリックします。

パーティションの最新リフレッシュ日

パーティションが最後にされたリフレッシュされた日時。

「サーバー」セクション

「サーバー」セクションには、JBossパーティション内の全メンバーのステータスと可用率のリアルタイム・ビューが表示されます。たとえば、JBossパーティション内に4つのJBoss Application Serverがあり、そのうち3つが稼働中である場合は、円グラフに75%稼働および25%停止のステータスが表示されます。したがって、凡例には稼働中のJBoss Application Serverを示すために稼働ステータスに対して3が表示され、停止中のJBoss Application Serverを示すために停止ステータスに対して1が表示されます。

表は、JBossパーティションの一部であるJBoss Application Serverの高度な詳細を示します。JBoss Application Serverに関する情報をドリルダウンして表示するには、JBoss Application Server名をクリックします。ステータスの詳細を表示するには、ステータス・アイコンをクリックします。

「インシデント」セクション

「インシデント」セクションには、パーティションで報告されるすべてのインシデントのサマリーが示されます。「表示」メニューを使用して、「インシデント」表をソート、フィルタ処理および整理します。インシデントをクリックして、各インシデントに関連する詳細情報を表示します。

JBossパーティションの管理

JBossパーティションを管理するには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」をクリックします。
  2. ミドルウェア・ページで、目的のJBossパーティション・ターゲットをクリックします。
  3. JBossパーティション・ホームページに、選択したJBossパーティションの概要情報が表示されます。

    JBossパーティションの管理タスクを実行するには、「JBossパーティション」メニューから、必要性に応じて次のいずれかを選択します。

    • モニタリング。ターゲットのパフォーマンスのモニター、メトリック詳細の表示、ステータス情報の表示、ターゲットに対してこれまでに発生したインシデントおよびアラートの表示、ターゲットに対して作成されたブラックアウトおよび通知ブラックアウトの表示を行います。

    • 診断。パフォーマンスの問題を分析および診断します。

    • 制御。ブラックアウトと通知ブラックアウトを作成または終了します。

    • 情報パブリッシャ・レポート。レポートを表示します。

    • メンバー。JBossパーティションの一部であるJBoss Application Serverの詳細を表示します。

    • JBossパーティションのリフレッシュ。JBossパーティションのリフレッシュ、パーティションに追加された新規JBoss Application Serverの追加を行います。

    • 構成。JBossバージョン6で構成の詳細を検索、表示および比較します。

    • コンプライアンス。コンプライアンス標準を表示および作成します。

    • ターゲット設定。モニタリング構成の詳細およびターゲット・プロパティの表示、ターゲットの削除またはグループへの追加、JMXの移行と使用を行います。

    • ターゲット・サイトマップ。ターゲットの全体的なトポロジを表示します。

    • ターゲット情報。ターゲットに関する一般情報を表示します。

JBossパーティションのメンバーの表示

Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、JBossパーティションのメンバーを表示できます。パーティションを構成するメンバーのタイプの確認、そのステータスのモニターおよび様々な管理操作を行えます。

メンバーのリストを表示するには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」をクリックします。
  2. ミドルウェア・ページで、目的のJBossパーティション・ターゲットをクリックします。
  3. JBossパーティション・ホームページで、「JBossパーティション」メニューから「メンバー」「すべて表示」の順に選択して、次のメンバーの詳細を表示します。
    説明

    名前

    JBossパーティションの一部であるJBoss Application Serverの名前。そのJBoss Application Serverのホームページにアクセスするには、名前をクリックします。

    タイプ

    メンバーのタイプ。

    ステータス

    メンバーの現在のステータス。「ステータス」アイコンをクリックして全体的な可用性サマリーを確認します。現在の可用性ステータスと、過去24時間、7日間または1か月(31日間)の可用性ステータスを確認できます。

    インシデント

    過去24時間に生成されたクリティカル・アラート、警告アラートおよびエラー・アラートの数。アラートのリンクをクリックしてドリルダウンすると、詳細情報が表示されます。

    特定のメンバーを検索するには、「検索」メニューを使用します。

    デフォルトでは、JBossパーティションのすべてのメンバーが表にリストされます。表をリフレッシュして特定のタイプのメンバーのみを表示するには、「表示」セクションから「直接メンバー」または「間接メンバー」のいずれかを選択します。

    メンバーシップの構成の詳細をスプレッドシートに取り込むには、「エクスポート」をクリックします。

JBossパーティションのリフレッシュ

Enterprise Manager Cloud Controlにより、現在のデプロイ状態を反映するようにJBossパーティションのメンバーシップをリフレッシュできます。これは、追加のJBoss Application Serverを既存のJBossパーティションに追加するのに役立ちます。

JBossパーティションをリフレッシュするには、次のステップに従います。

  1. 「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」をクリックします。
  2. ミドルウェア・ページで、目的のJBossパーティション・ターゲットをクリックします。
  3. JBossパーティション・ホームページで、「JBossパーティション」メニューをクリックし、「JBossパーティションのリフレッシュ」を選択します。

    Enterprise Manager Cloud Controlでパーティションのリフレッシュ・ページに進みます。

  4. パーティションのリフレッシュ・ページで、JBossパーティションに追加されるJBoss Application Serverを選択し、「発行」をクリックします。

問題を診断するためのJBoss Application Server 7.xでのJVMDのデプロイ

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cのJVM診断では、管理者が本番環境でのJavaアプリケーションのパフォーマンスに関する問題を診断できます。問題を再現する必要がないため、問題の解決に要する時間を削減できます。このため、アプリケーションの可用性とパフォーマンスが向上します。JBossターゲットとJVMD/JVMターゲットの間の相関関係を使用すると、管理者はJBoss Application Serverのコンテキスト内でJVMに移動できます。

JBossにJVMDエージェントをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」--> 「ミドルウェア管理」 --> 「エンジンおよびエージェント」--> 「JVMDエージェントのダウンロード」からjamagent.warをダウンロードできます。

    図31-9 JVM診断コンポーネントのダウンロード


    JVMDエージェント
  2. 「JVM診断コンポーネントのダウンロード」ウィンドウから「JVMDエージェント」を選択し、「OK」をクリックします。
  3. 「JVM診断エージェントWeb xmlパラメータ」ウィンドウの「使用可能なマネージャ」リストから適切なJVMDマネージャを選択します。

    図31-10 JVM診断エージェントWeb xmlパラメータ

    JVM診断
  4. 「WebLogic Server」チェックボックスの選択を解除し、プール名を入力してから「ダウンロード」をクリックします。

    これにより、jamagent.warファイルがダウンロードされます。このファイルをターゲット・マシン(JBossが実行されているマシン)にコピーする必要があります。

  5. [オプション]次のスクリプトを、jamagent.warファイルのコピー先のターゲット・マシンの同じ場所にコピーします。
    
    #!/bin/sh
    
    
    # Edit this if jamagent.war is not in the current dir & point it to its new location
    
    WARFILE="jamagent.war"
    
    
    #UNPACK="jar xf"
    
    UNPACK="unzip -qo"
    
    #PACK="jar uf"
    
    PACK="zip -q"
    
    
    #if no arguments are passed, print usage statement & exit
    
    [ -n "$1" ] || ( echo "Usage: ${0} [node1] [node2] ... [node n]"; exit 0 ; )
    
    WEBXMLFILE="WEB-INF/web.xml"
    
    SINGLEINDENT="\ \ \ \ \ \ \ \ "
    
    DOUBLEINDENT="\ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ "
    
    INSERTPREFIX=
    
    "${SINGLEINDENT}<init-param>\n${DOUBLEINDENT}<param-name>jamjvmid</param-name>\n${DOUBLEINDENT}<param-value>"
    
    INSERTSUFFIX="</param-name>\n${DOUBLEINDENT}<description>The ID of this
     JVM</description>\n${SINGLEINDENT}</init-param>"
    
    INSERTBEFORE="<load-on-startup>" 
    
    # Iterate over each node name (i.e. command line argument)
    
    for NODE_NAME in "$@"
    
    do
    
      echo "Processing ${NODE_NAME}"
    
      # Make a copy of the war file that is node specific
    
      cp ${WARFILE} ${NODE_NAME}-${WARFILE}
    
      # Extract the web.xml file
    
      ${UNPACK} ${NODE_NAME}-${WARFILE} ${WEBXMLFILE}
    
      # Construct the XML block to be inserted using the node name
    
      INSERTBLOCK=${INSERTPREFIX}${NODE_NAME}${INSERTSUFFIX}
    
      # Insert the xml block into web.xml
    
      sed -i "/${INSERTBEFORE}/i ${INSERTBLOCK}" ${WEBXMLFILE}
    
      # Add the web.xml back into the war file
    
      ${PACK} ${NODE_NAME}-${WARFILE} ${WEBXMLFILE}
    
      #tail -15 ${WEBXMLFILE}
    
      # Cleanup all the temp stuff
    
      rm ${WEBXMLFILE}
    
      rmdir WEB-INF/
    
      # TIP: You could try to deploy the war file directly from here using something like
    
      #cp ${NODE_NAME}-${WARFILE} ${DEPLOYMENT-DIR-OF-THIS-NODE}
    
    done
  6. JBossインスタンスの名前(または、各JBossサーバーのJVMに付けた名前)を渡すスクリプトを実行します.この名前は各サーバーに固有である必要があります。

    このスクリプトにより、このスクリプトに渡す名前ごとに別々のjamagent WARが作成されます。

  7. 作成されたこれらのWARを、各JBossサーバーにデプロイします。通常は、管理コンソールを使用するか、またはWARファイルをデプロイ・フォルダにコピーします。

    ホット・デプロイが有効になっていない場合は、JBossサーバーを再起動する必要がある場合があります。WARが正常にデプロイされると、「ミドルウェア」ページにJVMターゲットがそれぞれ表示されます。

JBoss AS 7モジュラー・クラス・ロード・モデルを使用している場合、JVMDエージェントを機能させるために、次の構成変更を実行する必要があります。

  1. 次のように、sun.instrumentパッケージ・ロードを有効にします。

    ファイル$JBOSS_HOME/modules/system/layers/base/sun/jdk/main/module.xml<path name="sun/instrument"/>を追加します

  2. 次の手順で、BCIおよびJVMDクラスをロードします。

    次のようにクラスパスにjvmd.jarおよびwldf.jarを追加します。

    JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -cp :$JBOSS_HOME/wldf.jar,$JBOSS_HOME/jvmd.jar"

    wldf.jarおよびjvmd.jarは、jamagent.warにバンドルされています。Enterprise Manager Cloud Controlコンソール(「設定」-->「ミドルウェア管理」-->「エンジンおよびエージェント」-->「JVMDエージェントのダウンロード」)からjamagent.warをダウンロードできます。

    jamangent.warファイルをダウンロードした後、jamangent.warを抽出してjamagent.war/WEB-INF/libbci/に移動し、必要な場所にwldf.jarファイルおよびjvmd.jarファイルの両方をコピーできます。

    たとえば、スタンドアロン・サーバーの場合は、次のように$JBOSS_HOME/bin/standalone.confを変更します。

    if [ "x$JBOSS_MODULES_SYSTEM_PKGS" = "x" ]; then

    JBOSS_MODULES_SYSTEM_PKGS="org.jboss.byteman,com.oracle.jvmd.repackaged,oracle .jvmd.agent"

     fi

    JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -cp :$JBOSS_HOME/wldf.jar,$JBOSS_HOME/jvmd.jar"

JBoss Application Serverの検出およびモニタリングに関する問題のトラブルシューティング

この項では、JBoss Application Serverを検出および管理する際に発生する問題のトラブルシューティングのヒントを示します。

モニタリングに関する問題のトラブルシューティング

  • 検出後にターゲットのステータスが「停止中」の場合は、Jboss Application Serverの「モニタリング・プロパティ」ページを調べ、次のことを確認します。

    • ローカル検出の場合: JBossホームのみが存在している

    • リモート検出の場合: ライブラリ・パスのみが存在している

  • 検出後にターゲットのステータスが「保留」(メトリック収集エラーのため)の場合は、同じ管理エージェントを使用して他のアプリケーション・サーバー(Weblogicなど)がモニターされていないことを確認します。

    各種のログがある場所は次のとおりです。

    • JBossサーバーのログ: $JBOSS_HOME/server/<config_mode>/log

    • OMSのログ: emoms.trc ($OMS_HOME下)

    • エージェントのログ: $AGENT_STATE_DIR/sysman/log

検出に関する問題のトラブルシューティング

JBossの検出に失敗した場合は、ライブラリ・パスとインストール・ホームを指定して、再試行してください。

検出関連の問題については、検出スクリプトを手動で実行し、出力を調べてください。出力例は次のようになります。

java -Doracle.home=<AGENT_PLUGIN_LOCATION> \
 -cp \
<AGENT_PLUGIN_LOCATION>/lib/xmlparserv2.jar:\
<AGENT_PLUGIN_LOCATION>/jlib/emConfigInstall.jar:\
<AGENT_PLUGIN_LOCATION>/sysman/jlib/log4j-core.jar:\
<AGENT_PLUGIN_LOCATION>/modules/oracle.http_client 11.1.1.jar:\
<DISCOVERY_PLUGIN_LOCATION>/archives/em-as-thirdparty-discovery.jar \
   oracle.sysman.emas.thirdparty.discovery.jboss.JBossDiscovery \
   <JMX_PORT> <SERVER_HOST> ""

その他の役に立つリソース

有益なトラブルシューティング情報は、次のものを調べることによって見つかることもあります。

  • モニタリング構成ページ

  • エージェント上のTargets.xml

  • OMSおよびエージェントのログ

  • エージェントのメトリック・ブラウザ

  • JBoss JMXコンソール

  • JConsole

  • JBossサーバーのログ