9 Enterprise Managerの基本機能
Enterprise Manager Cloud Control 13cの基本インストールには、なんらかのOracleソフトウェア・ライセンスの購入またはサポート契約があれば無償となる機能がいくつか含まれています。
フレームワークの基本機能のサマリー
次の項目は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cのフレームワーク機能に含まれています。
フレームワークの基本機能 | 説明 |
---|---|
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cからエージェントの起動、停止、再起動および構成の変更を行います。エージェントのホームページからエージェントの状態を表示します。 |
|
エージェント・ソフトウェアのデプロイとターゲット・サーバーへのパッチ適用を自動化します。 |
|
エージェントのデプロイによって、ホストで実行されているターゲットを自動的に検出します。 |
|
メトリックのしきい値の構成とアラート(サーバーによる生成またはしきい値違反に基づいた生成)の表示を行います。1つ以上のパックのライセンスを必要とする通知は除きます。 |
|
ネットワーク上のホストを検出し、Enterprise Managerによる管理を促進します。 |
|
柔軟なダッシュボードおよび関連する分析用にEnterprise Managerのメトリック・データをGrafanaにレンダリングします。 |
|
すべてのEnterprise Managerサイトを定義し、単一の新規インタフェースからクリティカルな情報にアクセスします。 |
|
モバイル・アプリケーションからEnterprise Managerサイトをモニターします。アプリケーションは、Appleモバイル・デバイス用のApp Store®およびAndroidモバイル・デバイス用のGoogle Playからダウンロードできます。 |
|
管理サービスとリポジトリおよび管理サービス・ターゲット・ページとレポートを表示します。Enterprise Managerトポロジを表示します。 |
|
チェッカ・セントラル診断チェックにアクセスします。EMDiagキットを実行します。問題の情報をパッケージ化し、Oracleサポートに送信します。 |
|
管理者は複数のターゲットをまとめて管理できます。 |
|
Enterprise Managerに組み込まれているレポーティング・ソリューションまたはBI Publisherでレポートを作成し、管理します。Enterprise Managerのレポートの中には、パックのライセンスが必要なものもあります。 |
|
ジョブ・システムの管理者ビューを提供する直感的なダッシュボードを使用して、問題を診断し、ジョブ・システム・パフォーマンスの問題を解決します。 |
|
ルーチン(多くの場合、繰返し)タスクを自動化します。メトリック・アラートへの自動レスポンスを可能にします。 |
|
ターゲットを個々に、あるいはグループまたはシステムでまとめてモニターする機能を管理者に提供します。ターゲットに関連付けられているイベントから生成されたインシデントを表示および管理します。 |
|
Enterprise Managerユーザー・インタフェース内でMy Oracle Supportにシームレスにアクセスできます。Enterprise Managerユーザー・インタフェースから移動することなく、サービス・リクエストを管理し、ナレッジ・ベースの記事を確認します。 |
|
Oracle Linux仮想マネージャおよびその構成要素をモニターします。事前定義済のパフォーマンスおよび状態メトリックの包括的なセットにより、Oracle Linux仮想化環境の自動モニタリングが可能になります。 |
|
プライマリOMSをアップグレードしてから、すべての追加OMSを同時にアップグレードします。 |
|
Oracle Technology Network (OTN)またはMy Oracle Support (MOS)から入手できる新しいバージョンのソフトウェアに基づいて、新機能または修正でEnterprise Managerを更新します。 |
|
Enterprise Managerの機能を拡張して新しいタイプのターゲットをモニタリングおよび管理する新しいプラグインを作成できる、ツール、ユーティリティ、サンプル・コード、ドキュメントのコレクションです。 |
|
ソフトウェア・パッチ、仮想アプライアンス・イメージ、参照ゴールド・イメージ、アプリケーション・ソフトウェアおよび関連するディレクティブのスクリプトなどのソフトウェア・エンティティを管理します。ライセンスを必要とするパックに含まれているソフトウェア・エンティティは除きます。 |
|
Enterprise Managerユーザー・アクセス、ユーザーに関連付けられているロールおよびユーザーによってターゲットのアクセスに使用される資格証明を管理します。 |
|
サポートされているOracle Engineered Systemsで、Oracle製品のvCPU使用量を追跡およびレポートします。 |
データベース管理の基本機能のサマリー
Standard Edition One、Standard Edition 2、Standard EditionおよびEnterprise Editionデータベースのユーザーは、フレームワークの基本機能とデータベース管理の基本機能を利用できます。次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 13cのデータベース管理の基本機能に含まれています。
データベース管理の基本機能 | 説明 |
---|---|
保護されたデータベースの追加操作動詞の |
|
セグメント・アドバイザ、メモリー・アドバイザなど、様々なデータベース管理タスクに対するアドバイザ操作を開始します。アドバイザの中には、パックのライセンスが必要なものもあります。 |
|
ストリーム、レプリケーション、データ・ポンプなどの機能を使用して、データベース間のデータの移動を構成および管理します。 |
|
データベース移行ワークベンチを使用してオンプレミス・データベースのワークロードを自律型データベースに移行します。データベース移行ワークベンチには、実際の移行、移行後分析および移行後パフォーマンス比較といった機能が含まれています。 |
|
データベース・アラート・ログにレポートされているエラー履歴を表示します。サポート・ワークベンチを使用して、レポートされているクリティカルなエラーを管理および診断します。My Oracle Supportでのレポート用にエラーと関連トレース・ファイルをインシデントにパッケージ化します。 |
|
HTTPベースのRESTエンドポイントを使用して、SQLコマンドを実行し、Oracle Management Repositoryから、またはEnterprise Managerで構成されたデータベース・ターゲットからデータを抽出します。 |
|
自動ストレージ管理(ASM)、クラスタウェア(Cluster Ready Services(CRS)を含む)など、Oracle Grid Infrastructureのすべてのコンポーネントを管理します。 |
|
データベース・バックアップの構成と管理、リカバリ処理の開始、フラッシュバックの構成を行います。スタンバイ・データベースを表示および構成します。最大可用性アーキテクチャに対する高可用性構成を分析します。 |
|
OLAPなどの多次元データ、XMLなどの半構造化データおよびテキストなどの構造化されていないデータを管理します。 |
|
表、索引、ビュー、マテリアライズド・ビューなどのデータベース・オブジェクトを管理します。トリガー、プロシージャ、ファンクションなどのPL/SQLやJavaベースのデータベース・プログラムを管理します。データベース初期化パラメータの表示および管理を行います。 |
|
オプティマイザ統計とSQL計画を管理します。SQL計画管理の機能の中にはパックのライセンスが必要なものもあります。 |
|
My Oracle Supportのクリティカル・パッチを推奨します。 |
|
シードからPDBを作成し、切断されたPDBからPDBを接続し、PDBを切断します(カスタマイズしていないデプロイメント・プロシージャを使用した単一のターゲットの操作のみ)。 |
|
データベース内でリソース・プランを定義し、コンシューマ・グループに割り当てることで、オペレーティング・システム・リソースを管理します。 |
|
自動メンテナンス・タスクなどのOracle DatabaseやOracle Enterprise Managerで保守される自動化ジョブを管理します。 |
|
データベース・ユーザー、ロール、プロファイルを管理し、仮想プライベート・データベース(VPN)ポリシーを構成します。一部のデータベース・セキュリティ・ページには、Database Vault、Database Firewall and Audit Vaultなどの対応するデータベース・セキュリティ・オプションのライセンスが必要です。 |
|
SQL実行履歴を表示したり、SQLの実行やSQLワークシートを使用して非定型SQLを実行します。 |
|
制御ファイル、表領域、データファイル、ログ・ファイル、自動UNDO管理を管理します。 |
|
自動診断リポジトリで取得したクリティカルなエラーを表示したり、エラーからインシデントを作成してMy Oracle Supportにレポートします。 |
|
My Oracle Supportのアップグレード・プランナ。 |
|
ワークスペースを定義して構成し、異なるバージョンの表の行の値を異なるワークスペースで管理します。 |
ミドルウェア管理の基本機能のサマリー
次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 13cミドルウェア管理に含まれています。
ノート:
ターゲットのホームページ自体のみ、ライセンスが不要です。履歴メトリックを参照するメトリック・リンクを含めたすべてのリンクは、対応するミドルウェア管理に含まれており、ライセンスが必要です。
ミドルウェア管理の基本機能 | 説明 |
---|---|
Oracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインの検出 |
Oracle WebLogicドメインおよびOracle Fusion Middlewareファームを検出(ドメインにデプロイされているFusion Middlewareコンポーネントの検出も含む)できます。 |
管理コンソールへのドリルダウン |
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlコンソールおよびOracle WebLogic Server管理コンソールなどの管理コンソールの起動やアクセスのためのリンクを提供します。 |
Fusion Middlewareターゲットのホームページ (JVMおよびJVMプール・ターゲットのホームページは除きます。これらの2つのホームページは管理パックに含まれており、ライセンスが必要です。) |
次のターゲット・タイプを含む(これらに限るわけではない)ターゲットのホームページを表示します。
|
Oracle Fusion Middleware関連コンポーネントを起動、停止、再起動する機能。 |
|
Oracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインのリフレッシュまたは再検出 |
手動で、あるいは事前に定義されたジョブを使用して自動的にOracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインをリフレッシュまたは再検出します。 |
WebLogic ServerおよびSOAインフラストラクチャ・コンポーネントでクリティカルなエラーが発生した際に診断データを自動収集します。データは短時間で簡単にパッケージ化してOracleサポートに送信でき、問題の解決時間を短縮できます。 |
|
Cloud ControlコンソールからのWLSTコマンドの実行をスケジュールおよび追跡します。 |
Engineered System管理の基本機能のサマリー
Engineered System管理コンポーネントには次が含まれます。
Exadataの管理機能
次の各ページは、Enterprise Manager Cloud Control 13c Exadata管理に含まれています。
Exadataの管理機能 | 説明 |
---|---|
|
|
|
|
ノート: 次の領域を使用するには、Oracle Diagnostics Packのライセンスが必要です。
|
|
概要 – ステータス、スイッチ、ファームウェア・バージョン、ポート・ステータスを示す構成図、ノード・ステータス、アラートのリスト、インシデント。 ノート: 次の領域を使用するには、Oracle Diagnostics Packのライセンスが必要です。
|
|
「サマリー」、「ジョブ・アクティビティ」、アラートのリスト |
Exalogicの管理機能
次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 13c Exalogic管理に含まれています。
Exalogicの管理機能 | 説明 |
---|---|
基本的なモニタリング |
|
プライベート・クラウド・アプライアンス管理機能
次の項目は、Enterprise Manager Cloud Controlプライベート・クラウド・アプライアンス管理に含まれています。
プライベート・クラウド・アプライアンス機能 | 説明 |
---|---|
IaaSセルフ・サービス・ポータル |
オペレーティング・システムのみのテンプレートまたはアセンブリのデプロイメントが含まれています。ノート: DatabaseやWebLogic ServerなどのOracleソフトウェアが含まれているプロビジョニング・テンプレートまたはアセンブリについては、関連するクラウドおよびライフサイクル・パックが必要になります。 |
チャージバック |
ホストのみのメトリックに対するチャージバック(CPU、メモリー、ストレージなど)。 |
ラックのモニタリング |
|
|
サーバー、ストレージおよび仮想化の管理機能のサマリー
次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 13cサーバーおよび仮想化管理に含まれています。これは、Oracle VM Server、プライベート・クラウド・アプライアンスおよびOracle Linux仮想マネージャを含むOracle VM Server for X86も含みます。