1 Oracle Enterprise Manager Plug-in for OUDのインストールと使用

Enterprise Manager Plug-in for Oracle Unified Directoryは、Oracle Unified Directory (OUD)インスタンスの監視をサポートするために、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cの機能を拡張したものです。

この章は次の項で構成されています

1.1 インストールを開始する前の考慮事項

Oracle Unified Directoryは、LDAPディレクトリ・サーバー、LDAPプロキシ・サーバーまたはレプリケーション・ゲートウェイとしてインストールできます。

OUDは、次の3つのモードのいずれかで機能します。

  • LDAPディレクトリ・サーバー・インスタンス(データを格納する場合に使用します)。

  • LDAPプロキシ・サーバー・インスタンス(この場合、サーバーは、クライアントとディレクトリ・サーバーまたはデータが格納されているサーバーとの間のインタフェースとして機能します)。

  • OUDとOracle Directory Server Enterprise Edition (ODSEE)との間のレプリケーション・ゲートウェイ・インスタンス。

Enterprise Manager Plug-in for OUDは、各OUDインストール・モードまたはタイプごとに1つの合計3つのターゲット・タイプを含むアーカイブとして提供されます。

詳細は、Cloud Control管理者ガイドプラグインのダウンロードの章を参照してください。

詳細は、次の項を参照してください。

1.1.1 リリース情報

Enterprise Manager Plug-in for OUDの13.4.1.0.0リリースでは、Oracle Unified Directory 11.1.2.3.0以降を監視できます。

次の情報をモニターできます。

  • ディレクトリ・ターゲット・インスタンスについては、Oracle Unified Directory 11.1.2.3.0以上

  • プロキシ・ターゲット・インスタンスについては、Oracle Unified Directory 11.1.2.3.0以上

  • レプリケーション・ゲートウェイ・ターゲット・インスタンスについては、Oracle Unified Directory 11.1.2.3.0以上

1.1.2 インストールの前提条件

Enterprise Manager Plug-in for OUDをインストールする前に、これらの前提条件を必ず確認してください。

  • My Oracle Supportで、Enterprise Manager Plug-In for Oracle Unified Directoryの動作保証マトリックスを参照してください。

    動作保証マトリックスには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサードパーティ製品の情報が記載されています。

  • Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース4 (13.4)以降を最新のバンドル・パッチと一緒にインストールします。Oracle Management ServiceとOracle Management Agentがインストールされていることを確認します。Oracle Management AgentインスタンスとOUDインスタンスを同じホストにインストールすることをお薦めします。

    詳細は、http://docs.oracle.com/en/enterprise-manager/にあるEnterprise Manager Cloud Control 13cのドキュメントを参照してください。

  • Oracle Management AgentがOracle Enterprise Manager Serverと通信し、データをアップロードできることを確認します。たとえば、エージェントの「可用性」は「稼働中」であり、「最新ロード時間」に最新の日付/タイムスタンプが表示され、「最新ロード時間」が定期的に更新される必要があります。Oracle Management Agentのインストールと構成の詳細は、Cloud Control基本インストレーション・ガイドOracle Management Agentのインストールを参照してください。

1.2 Enterprise Manager Plug-in for OUDのデプロイ

Oracle Unified Directoryのプラグインをデプロイするために必要となる主要なステップは、この項を確認してください。

多くのステップにおいて、Cloud Control管理者ガイドですでに説明されているステップを使用するように指示されます。

Plug-in for OUDをデプロイするには:

  1. プラグインをインポートします。「プラグイン・アーカイブのインポート」を参照してください。

  2. プラグインをデプロイします。「プラグインのデプロイ」を参照してください。

  3. Oracle Management Agentにプラグインのターゲット・インスタンスを作成します。「監視するターゲットの追加」を参照してください。

1.2.1 プラグイン・アーカイブのインポート

プラグイン・アーカイブはOracleソフトウェア・ライブラリにインポートできます。

手順の詳細は、Cloud Control管理者ガイドプラグインのダウンロードの章を参照してください。

1.2.2 プラグインのアップグレード

あるプラグイン・バージョンから別のより高いプラグイン・バージョン、または別のより高いプラグイン・バージョンのリビジョンへのアップグレードが可能です。

12.1.0.1.0、12.1.0.2.0、13.1.1.1.0、13.2.1.1.0または13.3.1.0.0から13.4.1.0.0にアップグレードする手順の詳細は、Cloud Control管理者ガイドの次の項を参照してください。

1.2.3 プラグインのデプロイ

Oracle Management ServiceおよびOracle Management Agentにプラグインをデプロイします。このデプロイによって、ターゲット・インスタンスを作成できるようになります。

手順の詳細は、Cloud Control管理者ガイドのOracle Management Serviceへのプラグインのデプロイ(OMS再起動時間と停止時間の削減)を参照してください

1.2.4 監視するターゲットの追加

次の手順に従って、1つ以上のエージェントにEnterprise Manager Plug-in for OUDのターゲット・インスタンスを作成します。OUDインスタンスごとに1つのターゲット・インスタンスを作成する必要があります。

ターゲットを追加するには:

  1. Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。
  2. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順に選択します。

    「ターゲットの手動追加」ページが表示されます。

  3. 非ホスト・ターゲットの手動追加セクションで、「ターゲットの手動追加」を選択します。
  4. 「ターゲットの手動追加」ダイアログ・ボックスで、次の手順を実行します。
    • エージェント・ホスト: 「検索」アイコンをクリックし、次のいずれかを実行します。
      • ターゲットの監視に使用するホストのターゲット名を入力します。
      • 「検索」をクリックします。表にすべての管理エージェントを示します。

      「選択」をクリックします

    • ターゲット・タイプ: 「ターゲット・タイプ」ドロップダウンから、OUDディレクトリ・サーバーOUDプロキシ・サーバーまたはOUDレプリケーション・ゲートウェイターゲット・タイプを選択し、「追加」をクリックします。
  5. 追加: OUDインスタンス・プロパティ・ページで、次の値を入力します。

    OUD資格証明

    • 「ディレクトリ・サーバーのユーザー名」フィールドと「パスワード」フィールドに、サーバー・インスタンスにバインドするためにエージェントによって使用されるユーザー名とパスワードを入力します。パスワードが適切なフィールドに入力されていることを確認します。

    プロパティ

    • 「管理ポート」フィールドに、ターゲット・サーバー・インスタンスの管理ポートを入力します。

    • 「ディレクトリ・サーバー・ホスト」フィールドに、ターゲット・サーバー・インスタンスの完全修飾ドメイン名を入力します。レプリケートされたサーバーの場合は、レプリケーションの構成時に使用したものと同じホスト名を入力する必要があります。

    • 「すべてのサーバーSSL証明書を信頼」フィールドは、デフォルトでtrueに設定されています。この設定は、サーバー(レプリケーションの場合は複数のサーバー)により提示されるすべての証明書が自動的に受け付けられることを意味します。異なる動作を指定する必要がある場合は、この設定を変更します。

    • (オプション)「すべてのサーバーSSL証明書を信頼」フィールドのデフォルト設定を変更した場合、「トラスト・ストア・パス」フィールドにパスを入力します。

      エージェントはこのパスに配置されているトラスト・ストアを使用して、サーバーにより提示される管理コネクタの証明書を検証します。このパスに対する読取り権限がエージェントに付与されている必要があります(また、このパスは、エージェントがアクセス可能なファイル・システムに配置されている必要があります)。トラスト・ストアには、管理コネクタ証明書の公開キーが格納されている必要があります。公開鍵はJKS形式で格納し、パスワードで保護しないでください。

  6. 「OK」をクリックします。

1.3 OUDインスタンスに関するパフォーマンス・メトリックの表示

Enterprise Manager Plug-in for Oracle Unified Directoryは、Oracle Unified Directoryインスタンスの情報メトリックとパフォーマンス・メトリックを収集および表示します。

この項では、次の項目について説明します。

1.3.1 「OUDインスタンス」ホームページの表示

Enterprise Manager Cloud Controlコンソールに表示される監視情報は、選択されているOracle Unified Directoryインスタンス・タイプ、つまりディレクトリ・サーバー・インスタンス、プロキシ・サーバー・インスタンス、レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスにより異なります。

OUDインスタンスのホームページに移動するには:

  1. Oracle Enterprise Managerのホームページで、「ターゲット」を選択します。

    「ホスト」ページが表示されます。

  2. 上部のメニュー・バーにある「すべてのターゲット」をクリックします。
  3. OUDターゲット・インスタンスの名前を選択します。

    ターゲット・インスタンスの「ホーム」ページが表示されます。

表1-1に、OUDインスタンス・タイプごとに入手できる情報のサマリーを示します。

表1-1 Enterprise Manager Plug-inを通して入手できる監視データ

情報 ディレクトリ プロキシ レプリケーションGW

一般情報

JVMリソース

接続

-

管理コネクタ

接続ハンドラ

-

操作

レプリケーション情報

-

バックエンド/データベース

-

内部リソース/キャッシュ/workqueue

-

グローバル索引カタログ

-

-

分散/パーティション

-

-

データ・ソース/接続プール

-

-

監視情報は、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールの様々なページに表示されます。これらのページは、OUDターゲット・インスタンスのサブメニューを通してアクセスできます。

図1-1 ターゲット・インスタンスごとのサブメニューの比較

図1-1の説明が続きます
「図1-1 ターゲット・インスタンスごとのサブメニューの比較」の説明

表1-1は、OUDディレクトリ・サーバー・インスタンス、OUDプロキシ・サーバー・インスタンス、OUDレプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスのそれぞれのサブメニューを比較しています。すべてのサブメニューに、共通のコマンドとして、「ホーム」、「監視」→、「コントロール」→、「ジョブ・アクティビティ」、「情報パブリッシャ・レポート」、「構成」→、「コンプライアンス」→、「ターゲット設定」→、「ターゲット・サイトマップ」および「ターゲット情報」があります。ただし、それぞれのターゲット・インスタンスで、ターゲット・インスタンス・タイプに応じて異なるハイレベル情報がホームページに表示されます。

表1-1では、次の相違点が強調表示されています。

  • ディレクトリ・サーバー・インスタンスでは、サブメニューに「パフォーマンス・サマリー」、「リソース使用率」および「レプリケーション概要」のコマンドが表示されます。

  • プロキシ・サーバー・インスタンスでは、サブメニューに「パフォーマンス・サマリー」、「リソース使用率」および「リモート・サーバー」のコマンドが表示されます。

  • レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスでは、サブメニューに「リソース使用率」および「レプリケーション概要」のコマンドが表示されます。

すべてのターゲット・タイプで、「監視」→「すべてのメトリック」コマンドをクリックすると、そのターゲット・インスタンスで入手できる監視対象メトリックの完全な一覧が表示されます。表示される情報は、Oracle Unified Directoryインスタンス・タイプにより異なります。

パフォーマンス情報は、情報タイプに応じて平均または割合の値として表示されます。データは、テキストとグラフの両方の形式で表示されます。

数値情報と比較データは、最新のサンプル・データを示します。デフォルトでは、Oracle Management Agentは5分ごとにデータの新しいサンプルを収集します。収集されたデータを表すポイントを使用して、折れ線グラフが描画されます。

アラートが、「監視」→「メトリックと収集設定」ページで構成できる特定のしきい値に基づいて生成されます。

1.3.2 すべてのメトリック・ページの使用

Oracle Unified Directoryのサブメニュー・ページには、監視対象メトリックのサブセットのみが表示されます。「監視」→「すべてのメトリック」コマンドをクリックすると、そのターゲット・インスタンスの監視対象メトリックがすべて表示されます。

たとえば、ディレクトリ・サーバーの「パフォーマンス・サマリー」ページには、サーバーで実行された「追加」「削除」「変更」「DNの変更」「検索」「バインド」の操作に関する情報が表示されます。「すべてのメトリック」ページには、「パフォーマンス・サマリー」ページでは提供されない各LDAP接続ハンドラに関する操作情報も表示されます。

「すべてのメトリック」ページを表示するには:

  1. Oracle Enterprise Managerのホームページで、「ターゲット」を選択します。

    「ホスト」ページが表示されます。

  2. 上部のメニュー・バーにある「すべてのターゲット」をクリックします。
  3. ターゲット・インスタンスの名前を選択します。

    ターゲット・インスタンスの「ホーム」ページが表示されます。

  4. 「ホーム」ページの下部で、「関連リンク」メニューにある「すべてのメトリック」をクリックします。

    「すべてのメトリック」ページが表示されます。

メトリックは論理グループにまとめられます。次の図は、「読取り操作情報グループを展開して、「バインド操作数/秒」 を選択すると入手できるメトリックを示します。

図1-2 読取り操作情報

図1-2の説明が続きます
「図1-2 読取り操作情報」の説明

メトリックの名前をクリックすると、メトリックの詳細が表示されます。図1-3では、過去24時間でのバインド操作数/秒に関する情報を表示するために、「すべてのメトリック」ページからバインド操作数/秒メトリックを選択する必要があります。このメトリック専用の新しいページが表示されます。

図1-3には次の統計が表示されます。

  • 最新の既知の値: 0.04

  • 平均値: 0.04

  • 下限値: 0

  • 上限値: 0.05

  • 警告のしきい値: 定義されていません

  • クリティカルのしきい値: 定義されていません

  • アラート前の発生: 1

  • 修正処理: なし

グラフは、0.00から0.50の範囲を示すメトリック値の目盛と、24時間にまたがる1時間ごとの間隔を示します。グラフ・データは、午前8時から翌日の午前8時までの時間ごとのアクティビティ・ピークを示します。

図1-3 「1レベル検索操作数/秒」ページ

図1-3の説明が続きます
「図1-3 「1レベル検索操作数/秒」ページ」の説明

「すべてのメトリック」ページでは、特定のメトリックの表示方法を指定できます。また、ターゲット・インスタンスとの間でメトリックを比較することもできます。「データの表示」フィールドを使用すると、監視データを表示する特定の時間を選択できます。1週間以上の時間間隔を指定すると、その期間でのメトリックの最小値、最大値および平均値も表示されます。

1.3.3 メトリックしきい値の設定

メトリックしきい値を使用すると、特定の監視対象メトリックに関してアラートが生成される条件を指定できます。たとえば、読取り操作数/秒のメトリックのしきい値を構成することにより、この値が特定の最大値を超えたときにアラートが生成されるようにすることができます。

メトリックしきい値を構成するには:

  1. 「ターゲット・インスタンス」メニューの「ホーム」ページから、「監視」→「メトリックと収集設定」に移動します。

    デフォルトでは、しきい値が定義されているメトリックの一覧が表示されます。図1-4を参照してください。

  2. 「表示」リストで、「すべてのメトリック」を選択します。
  3. スクロール・ダウンして、しきい値を設定するメトリックを見つけます。
  4. 値を「警告のしきい値」列に入力して、警告アラートを受信するポイントを指定します。
  5. 値を「クリティカルのしきい値」列に入力して、クリティカル・アラートを受信するポイントを指定します。
  6. メトリックの収集スケジュールを変更するには、次の手順を実行します。
    • 「収集スケジュール」列で既存の値をクリックします。

    • 必要に応じて収集設定を編集します。

  7. メトリックが警告のしきい値またはクリティカルのしきい値に到達した場合に実行される修正動作を指定するには、次の手順を実行します。
    • 「編集」アイコンをクリックします。

    • 「監視対象オブジェクト」ペインで、「編集」をクリックします。

    • 「修正処理」ペインで、修正処理を指定するしきい値の隣にある「追加」をクリックします。

    • 修正処理の追加ウィザードのステップに従います。

  8. 「メトリックと収集設定」ページで、「OK」をクリックして変更を保存します。

図1-4は、ディレクトリ・サーバー・ターゲット・インスタンスの「すべてのメトリック」ビューを示しています。このビューには、「メトリック」と「収集されたその他のアイテム」の2つのタブがあります。「メトリック」タブでは、このディレクトリ・サーバー・インスタンスについて収集されたメトリックを一覧する表が示されます。各メトリックについて、「比較演算子」、「警告のしきい値」、「クリティカルのしきい値」、「修正処理」、「収集スケジュール」の値が報告されることがあります。

メトリックの設定を再構成するには、行の末尾にある「編集」アイコンをクリックします。

図1-4 ディレクトリ・サーバー・ターゲット・インスタンスの「メトリックと収集設定」ページ

図1-4の説明が続きます
「図1-4 ディレクトリ・サーバー・ターゲット・インスタンスの「メトリックと収集設定」ページ」の説明

1.3.4 ディレクトリ・サーバー・インスタンスの監視情報サマリー

Enterprise Manager Cloud Controlコンソールの様々なページに表示されたディレクトリ・サーバー・インスタンスの監視情報を確認できます。

1.3.4.1 ディレクトリ・サーバー・インスタンスの「ホーム」ページのメトリック

ディレクトリ・サーバー・インスタンスの「ホーム」ページは、サーバー・インスタンスに関する、次の基本的な情報を提供します。

  • ディレクトリ・サーバー・インスタンスとその現在のステータスについての一般情報。これには、起動時間、管理ポート、サーバーの完全バージョン、インストールおよびインスタンスのパス、サーバー・ロール、LDAPサーバーでレプリケーションが有効かどうかの表示が含まれます。

  • サーバーの可用性

  • LDAPサーバーの現在の負荷。これには、操作数/秒、操作当たりの平均存続期間、接続数/秒、現行接続数、接続リークが含まれます。

  • 構成されている接尾辞の一覧と、接尾辞ごとに、そのDN、接尾辞内のエントリ・カウントおよび接尾辞がレプリケートされているかどうか

  • 構成されている接続ハンドラの一覧と、各接続ハンドラの名前とタイプ(LDAP、SNMP、JMXなど)、リスニング・ポート番号、接続ハンドラが有効かどうかの表示、接続ハンドラ上の操作当たりの平均経過時間(ミリ秒)および最後の収集以降の操作数/秒

  • 折れ線グラフを使用して次のメトリックを示すパフォーマンス概要

    • サーバーの起動以降の完了した操作数/秒と最後の収集以降の完了した操作数/秒

    • サーバーの起動以降の操作当たりの経過時間と最後の収集以降の操作当たりの経過時間

    • 起動以降の接続数/秒と最後の収集以降の接続数/秒

    • CPU使用率

さらに、「ホーム」ページには、監視対象サーバー・インスタンスにより生成されたアラートも表示されます。

選択されているプラグイン・タイプが監視対象サーバー・インスタンス・タイプ(つまり、ディレクトリ、プロキシ、またはレプリケーション・ゲートウェイ)に対応していない場合、その旨を示すアラートが「ホーム」タブに表示されます。

1.3.4.2 ディレクトリ・サーバー・インスタンスの「パフォーマンス・サマリー」ページのメトリック

OUDディレクトリ・サーバーの「パフォーマンス・サマリー」ページには、次のメトリックが表示されます。

  • サーバーの現在の負荷。これには、操作数/秒、平均経過時間、接続数/秒、現行接続数、接続のピークが含まれます。

  • 秒当たりの完了した操作数と失敗した操作数の比率を表す円グラフ

  • 読取りと書込みの操作タイプごとに操作数/秒を表す2つの棒グラフ

  • 操作タイプごとの操作数/秒と関連する経過時間

1.3.4.3 ディレクトリ・サーバー・インスタンスの「リソース使用率」ページのメトリック

OUDディレクトリ・サーバーの「リソースのサマリー」ページには、次のメトリックが表示されます。

JVM情報
  • Javaバージョン、Javaホーム、Java Architecture、最大許容メモリー(MB)、合計メモリー(MB)、使用済メモリー(MB)、空きメモリー(MB)などのVM情報

  • ヒープ内の空きメモリーと使用済メモリーを表す折れ線グラフ

  • JVMのヒープ以外の使用量(MB)を表す折れ線グラフ

バックエンド情報
  • Berkeley DB JEバージョン、バックエンド数、ディレクトリ・サーバーのエントリ・カウントの合計数

  • 各バックエンドについて、所有エントリ数、DBキャッシュの現在のサイズ、空きディスク領域を表す棒グラフ

Workqueue情報
  • workqueueのバックログ内にある現在のリクエスト、リクエスト・バックログのピーク、拒否されたリクエスト、workqueueの構成済容量

  • キュー内のリクエスト数を表す折れ線グラフ

キャッシュ情報

エントリ・キャッシュのヒット数、エントリ・キャッシュの試行回数、キャッシュされたエントリ、キャッシュ・ヒット率、ヒット数/秒と試行数/秒を表す折れ線グラフ

1.3.4.4 ディレクトリ・サーバー・インスタンスの「レプリケーション概要」ページのメトリック

OUDディレクトリ・サーバーの「レプリケーション概要」ページには、次のメトリックが表示されます。

ローカル・レプリケーション・サーバー
  • 管理ポート

  • レプリケーションが有効にされたレプリケーション・ポート、欠落している変更、最も古い欠落している変更、レプリケーションの遅延、受信された更新/秒、送信された更新/秒、信頼できない変更/秒

  • ローカル・レプリケーション・サーバーの欠落している変更数を表す折れ線グラフ

  • 最も古い欠落している変更の経過時間を表す折れ線グラフ

ローカル・レプリケーション・ドメイン
  • 各ドメインについて、このレプリケーション・ドメイン用に受信されたレプリケーション更新の平均数/秒を表す折れ線グラフ

  • 各ドメインについて、このレプリケーション・ドメイン用に送信されたレプリケーション更新の平均数/秒を表す折れ線グラフ

グローバル・レプリケーション・レポート

グローバル・レプリケーション・レポートは、レプリケートされたトポロジ内のすべてのサーバーのサマリーと、トポロジ全体での全体的なレプリケーション・ステータスを提供します。

表1-2は、トポロジ内の各レプリケーション・ドメイン用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。

表1-2 トポロジ内の各ドメイン用のグローバル・レプリケーション・レポート

メトリック 説明

ホスト名

ディレクトリ・サーバー・インスタンスが稼働しているホストの名前。

管理ポート

ディレクトリ・サーバー・インスタンスの管理ポート。

ベースDN

レプリケーション元のベースDN。

エントリ

ベースDN内にあるエントリ数。

レプリケーション・ステータス

このディレクトリ・サーバーのレプリケーション・ドメインのステータス。ステータスは次のいずれかになります:

レプリケーション進行中。レプリケーション・サーバーへの接続は、正しいデータ・セットで確立されます。レプリケーションが進行しています。確実なモードを使用すると、このディレクトリ・サーバーからの確認が送信されます。確実なモードの詳細は、『Oracle® Fusion Middleware for Oracle Unified Directory管理者ガイド 11g リリース2 (11.1.2)』を参照してください。

低下。レプリケーション・サーバーへの接続は、正しいデータ・セットで確立されます。ディレクトリ・サーバーにはレプリケーション・サーバーのキューで保留中の変更が多数あるため、レプリケーションは低下モードで動作しています。確実なモードを使用すると、このディレクトリ・サーバーからの確認は送信されません。

初期化中。レプリケーション・サーバーとの接続が確立され、ローカル・バックエンドを初期化するために、新しいデータ・セットがこの接続から受信されます(オンライン・インポート)。

初期化が必要。レプリケーション・サーバーとの接続が、トポロジの他のディレクトリ・サーバーとは異なるデータ・セットで確立されます。レプリケーションは動作しません。トポロジの他のディレクトリ・サーバーを互換性のあるデータ・セットを使用して初期化する必要があるか、またはこのサーバーを他のサーバーと互換性のある別のデータ・セットを使用して初期化する必要があります。

接続していません。ディレクトリ・サーバーは、どのレプリケーション・サーバーとも接続されていません。

欠落している変更

トポロジ内の1つ以上の他のサーバーで適用済であるが、このサーバーでは依然として欠落している変更の数。

最も古い欠落している変更

このサーバーにまだ到着していない最も古い欠落している変更の経過時間(秒)。

受信済更新/秒

このサーバーで受信されたレプリケーション更新の秒当たりの平均数。

送信済更新/秒

このサーバーで送信されたレプリケーション更新の秒当たりの平均数。

信頼できない変更/秒

信頼されないサーバーで行われたが、まだトポロジにレプリケートされていない変更の秒当たりの平均数。

表1-3は、トポロジ内の各レプリケーション・サーバー用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。

表1-3 トポロジ内の各レプリケーション・サーバー用のグローバル・レプリケーション・レポート

メトリック 説明

ホスト名

レプリケーション・サーバー・インスタンスが稼働しているホストの名前。

レプリケーション・ポート

レプリケーション・サーバー・インスタンスのレプリケーション・ポート。

ベースDN

レプリケーション元のベースDN。

欠落している変更

トポロジ内のいずれかのサーバーで依然としてリプレイが必要な変更の数。

最も古い欠落している変更

トポロジ内のいずれかのサーバーからの最も古い欠落している変更の経過時間(秒)。

表1-4は、トポロジ全体用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。

表1-4 トポロジ全体用のグローバル・レプリケーション・レポート

メトリック 説明

欠落している変更

トポロジ内のいずれかのサーバーで依然としてリプレイが必要な変更の数。

最も古い欠落している変更の経過時間

トポロジ内のいずれかのサーバーからの最も古い欠落している変更の経過時間(秒)。

1.3.5 プロキシ・サーバー・インスタンスの監視情報サマリー

Enterprise Manager Cloud Controlコンソールの様々なページに表示されたプロキシ・サーバー・インスタンスの監視情報を確認できます。

1.3.5.1 プロキシ・サーバー・インスタンスの「ホーム」ページのメトリック

プロキシ・サーバー・インスタンスの「ホーム」ページは、次の基本的な情報を提供します。

  • プロキシ・サーバー・インスタンスとその現在のステータスについての一般情報。これには、起動時間、管理ポート、サーバーの完全バージョン、インストールおよびインスタンスのパス、サーバー・ロールが含まれます。

  • サーバーの可用性

  • LDAPサーバーの現在の負荷。これには、操作数/秒、操作当たりの平均経過時間、接続数/秒、現行接続数、接続のピークが含まれます。

  • 構成されている接尾辞の一覧。これにはサーバー・ロール、ネットワーク・グループ、関連するアルゴリズムが含まれます。

  • 構成されている接続ハンドラの一覧。これには、タイプ、ポート番号、接続ハンドラが有効かどうかの表示、操作当たりの平均経過時間(ミリ秒)、最後の収集以降の操作数/秒が含まれます。

  • リモート・サーバーの一覧。これには、サーバーごとに、名前、ホスト名、ポート番号、SSLポート番号、接尾辞とワークフロー要素、リモート・サーバーのステータス、最後の起動時刻、最後の停止時刻が含まれます。

  • 折れ線グラフを使用したパフォーマンス概要。この折れ線グラフは、完了した操作数、操作の経過時間、接続数、CPU使用率を表します。

さらに、「ホーム」ページには、監視対象サーバー・インスタンスにより生成されたアラートも表示されます。

1.3.5.2 プロキシ・サーバー・インスタンスの「パフォーマンス・サマリー」ページのメトリック

OUDプロキシ・サーバーの「パフォーマンス・サマリー」ページには、次のメトリックが表示されます。

  • サーバーの現在の負荷。これには、操作数/秒、平均経過時間、接続数/秒、現行接続数、接続のピークが含まれます。

  • 秒当たりの完了した操作数と失敗した操作数の比率を表す円グラフ

  • 読取りと書込みの操作ごとに操作数/秒を表す2つの棒グラフ

  • 操作タイプごとの操作数/秒と関連する経過時間

  • 完了した操作数、操作の経過時間、接続数、CPU使用率を表す折れ線グラフ

1.3.5.3 プロキシ・サーバー・インスタンスの「リソース使用率」ページのメトリック

OUDプロキシ・サーバーの「リソースのサマリー」ページには、次のメトリックが表示されます。

JVM情報
  • Javaバージョン、Javaホーム、Java Architecture、最大許容メモリー(MB)、合計メモリー(MB)、使用済メモリー(MB)、空きメモリー(MB)などのJVM情報

  • ヒープ内の空きメモリーと使用済メモリーを表す折れ線グラフ

  • JVMのヒープ以外の使用量(MB)を表す折れ線グラフ

リクエスト・バックログ情報
  • workqueueのバックログ内にある現在のリクエスト、リクエスト・バックログのピーク、拒否されたリクエスト

  • キュー内のリクエスト数を表す折れ線グラフ

グローバル索引共有キャッシュ領域の使用状況
  • キャッシュ名、用途、使用済領域

  • 構成されている場合に、グローバル索引キャッシュの使用済領域の量を表す折れ線グラフ

1.3.5.4 プロキシ・サーバー・インスタンスの「リモート・サーバー」ページのメトリック

OUDプロキシ・サーバーの「リモート・サーバー」ページには、次のメトリックが表示されます。

  • リモート・データ・ソースの一覧で、リモート・データ・ソースごとに次のメトリックが表示されます。 名前、ホスト名、ポート番号、SSLポート番号、接尾辞/WFE、ステータス、最後の起動時刻、最後の停止時刻、使用済接続プール、読取り操作数/秒、書込み操作数/秒、サイレント・バインド数/秒

  • 各リモート・サーバーについて、失敗した操作数、中断した操作数、完了した操作数を表す棒グラフ

  • 各リモート・サーバーの読取り操作数を表す棒グラフ

  • 各リモート・サーバーの書込み操作数/秒を表す棒グラフ

  • 各リモート・サーバーについて、失敗した操作の経過時間、中断した操作の経過時間、完了した操作の経過時間を表す棒グラフ

  • 各リモート・サーバーの読取り操作の経過時間を表す棒グラフ

  • 各リモート・サーバーの書込み操作の経過時間/秒を表す棒グラフ

1.3.6 レプリケーション・ゲートウェイの監視情報サマリー

Enterprise Manager Cloud Controlコンソールの様々なページに表示されたレプリケーション・ゲートウェイの監視情報を確認できます。

選択されているプラグイン・タイプが監視対象サーバー・インスタンス・タイプ(つまり、ディレクトリ、プロキシ、またはレプリケーション・ゲートウェイ)に対応していない場合、その旨を示すアラートが「ホーム」タブに表示されます。

1.3.6.1 レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスの「ホーム」ページのメトリック

レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスの「ホーム」ページは、次の基本的な情報を提供します。

  • レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスとその現在のステータスについての一般情報。これには、起動時間、管理ポート、サーバーの完全バージョン、インストールおよびインスタンスのパス、サーバー・ロール、レプリケーションが有効かどうかの表示が含まれます。

  • サーバーの可用性

  • 構成済接尾辞の一覧。これには、レプリケーション・ステータス、ODSEEに送信された更新/秒、ODSEEから受信された更新/秒、OUDに送信された更新/秒、OUDから受信された更新/秒が含まれます。

  • 折れ線グラフを使用したパフォーマンス概要。これには、ODSEEに送信された更新数/秒、ODSEEから受信された更新数/秒、OUDに送信された更新数/秒、OUDから受信された更新数/秒が含まれます。

さらに、「ホーム」ページには、監視対象レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスにより生成されたアラートも表示されます。

1.3.6.2 レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスの「リソース使用率」ページのメトリック

OUDレプリケーション・ゲートウェイの「リソース使用率」ページには、次のメトリックが表示されます。

JVM情報
  • VM情報: Javaバージョン、Javaホーム、Java Architecture、最大許容メモリー(MB)、合計メモリー(MB)、使用済メモリー(MB)、空きメモリー(MB)

  • ヒープ内の空きメモリーと使用済メモリーを表す折れ線グラフ

  • JVMのヒープ以外の使用量(MB)を表す折れ線グラフ

1.3.6.3 レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスの「レプリケーション概要」ページのメトリック

OUDレプリケーション・ゲートウェイの「レプリケーション概要」ページには、次のメトリックが表示されます。

ローカル・レプリケーション・サーバー
  • 管理ポート

  • レプリケーションが有効にされたレプリケーション・ポート、欠落している変更、最も古い欠落している変更、レプリケーションの遅延、受信された更新/秒、送信された更新/秒、信頼できない変更/秒

  • ローカル・レプリケーション・サーバーの欠落している変更数を表す折れ線グラフ

  • 最も古い欠落している変更の経過時間を表す折れ線グラフ

ローカル・レプリケーション・ドメイン
  • 各ドメインについて、このレプリケーション・ドメイン用に受信されたレプリケーション更新の平均数/秒を表す折れ線グラフ

  • 各ドメインについて、このレプリケーション・ドメイン用に送信されたレプリケーション更新の平均数/秒を表す折れ線グラフ

グローバル・レプリケーション・レポート

グローバル・レプリケーション・レポートは、レプリケートされたトポロジ内のすべてのサーバーのサマリーと、トポロジ全体での全体的なレプリケーション・ステータスを提供します。

表1-5は、トポロジ内の各レプリケーション・ドメイン用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。

表1-5 トポロジ内の各ドメイン用のグローバル・レプリケーション・レポート

メトリック 説明

ホスト名

ディレクトリ・サーバー・インスタンスが稼働しているホストの名前。

管理ポート

ディレクトリ・サーバー・インスタンスの管理ポート。

ベースDN

レプリケーション元のベースDN。

エントリ

ベースDN内にあるエントリ数。

レプリケーション・ステータス

このディレクトリ・サーバーのレプリケーション・ドメインのステータス。ステータスは次のいずれかになります:

レプリケーション進行中。レプリケーション・サーバーへの接続は、正しいデータ・セットで確立されます。レプリケーションが進行しています。確実なモードを使用すると、このディレクトリ・サーバーからの確認が送信されます。確実なモードの詳細は、『Oracle® Fusion Middleware for Oracle Unified Directory管理者ガイド 11g リリース2 (11.1.2)』を参照してください。

低下。レプリケーション・サーバーへの接続は、正しいデータ・セットで確立されます。ディレクトリ・サーバーにはレプリケーション・サーバーのキューで保留中の変更が多数あるため、レプリケーションは低下モードで動作しています。確実なモードを使用すると、このディレクトリ・サーバーからの確認は送信されません。

初期化中。レプリケーション・サーバーとの接続が確立され、ローカル・バックエンドを初期化するために、新しいデータ・セットがこの接続から受信されます(オンライン・インポート)。

初期化が必要。レプリケーション・サーバーとの接続が、トポロジの他のディレクトリ・サーバーとは異なるデータ・セットで確立されます。レプリケーションは動作しません。トポロジの他のディレクトリ・サーバーを互換性のあるデータ・セットを使用して初期化する必要があるか、またはこのサーバーを他のサーバーと互換性のある別のデータ・セットを使用して初期化する必要があります。

接続していません。ディレクトリ・サーバーは、どのレプリケーション・サーバーとも接続されていません。

欠落している変更

トポロジ内の1つ以上の他のサーバーで適用済であるが、このサーバーでは依然として欠落している変更の数。

最も古い欠落している変更

このサーバーにまだ到着していない最も古い欠落している変更の経過時間(秒)。

受信済更新/秒

このサーバーで受信されたレプリケーション更新の秒当たりの平均数。

送信済更新/秒

このサーバーで送信されたレプリケーション更新の秒当たりの平均数。

信頼できない変更/秒

信頼されないサーバーで行われたが、まだトポロジにレプリケートされていない変更の秒当たりの平均数。

表1-6は、トポロジ内の各レプリケーション・サーバー用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。

表1-6 トポロジ内の各レプリケーション・サーバー用のグローバル・レプリケーション・レポート

メトリック 説明

ホスト名

レプリケーション・サーバー・インスタンスが稼働しているホストの名前。

レプリケーション・ポート

レプリケーション・サーバー・インスタンスのレプリケーション・ポート。

ベースDN

レプリケーション元のベースDN。

欠落している変更

トポロジ内のいずれかのサーバーで依然としてリプレイが必要な変更の数。

最も古い欠落している変更

トポロジ内のいずれかのサーバーからの最も古い欠落している変更の経過時間(秒)。

表1-7は、トポロジ全体用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。

表1-7 トポロジ全体用のグローバル・レプリケーション・レポート

メトリック 説明

欠落している変更

トポロジ内のいずれかのサーバーで依然としてリプレイが必要な変更の数。

最も古い欠落している変更の経過時間

トポロジ内のいずれかのサーバーからの最も古い欠落している変更の経過時間(秒)。

1.4 構成データの管理

Cloud Controlでは、エンタープライズ全体のすべての管理対象ターゲットに関する情報が収集されます。収集された構成情報はHTTPまたはHTTPSを介して定期的に管理リポジトリに送られるため、Cloud Controlによってエンタープライズ全体の最新の構成情報にアクセスすることができます。

Cloud Controlを使用すると、OUDターゲットを含む管理対象ターゲットについて収集された構成情報の表示、保存、追跡、比較および検索を行うことができます。

詳細は、Databaseライフサイクル・マネジメント管理者ガイド構成情報の管理の章を参照してください。

「ターゲットの構成」ブラウザを使用して、OUDターゲットの最新構成データまたは保存済構成データを表示できます。また、比較や履歴などの構成機能にもアクセスできます。

OUDターゲットの最新構成データまたは保存済構成データを表示するには:

  1. 「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。
  2. 返されたターゲットの表の、OUDターゲットの行を右クリックします。
  3. ポップアップ・メニューで「構成」を選択し、「最新収集」または「保存済」を選択します。
  4. 「保存済」を選択した場合は、保存済構成の表で参照する構成を選択して、「表示」を選択します。

    ブラウザが開き、選択したターゲットの(最新または保存済の)構成データが表示されます。

注意:

「最新収集」と「保存済」の選択肢は「構成」メニューにあり、OUDターゲットのホームページの左上に表示されます。

ブラウザには次のOUD構成ファイルが表示されます。

  • config/config.ldif

  • config/java.properties

  • config/admin-backend.ldif

  • OUDターゲットの構成ファイルの他にグローバル構成データも表示されます。

1.5 Enterprise Manager Plug-in for OUDのアンインストール

プラグインをアンデプロイする前に、プラグインのターゲット・インスタンスをすべて削除する必要があります。

たとえば、OUDターゲットが3つあり、2つのターゲットが1つのエージェントにデプロイされ、3つ目のターゲットが2つ目のエージェントにデプロイされている場合、次の手順を実行する必要があります。

  • エージェント1のターゲット1 (ターゲット・インスタンス)を削除します。

  • エージェント1のターゲット2 (2つ目のターゲット・インスタンス)を削除します。

  • エージェント2のターゲット3 (3つ目のターゲット・インスタンス)を削除します。

Oracle Management Agent、Oracle Management Serviceの順にプラグインをアンデプロイする必要があります。

Enterprise Manager Plug-in for OUDをアンインストールするには、次の手順を実行します。

1.5.1 プラグインのターゲット・インスタンスの削除

次のプロシージャに従うことにより、ターゲット・インスタンスを削除できます。ターゲット・インスタンスを削除すると、すべての対応するデータ(すでに収集済の監視データ)も削除されることに注意する必要があります。

削除するプラグインのターゲット・インスタンスごとに、次のステップを実行します。

  1. Oracle Enterprise Managerのホームページのナビゲーション・バーで、ターゲットを選択します。

    「ホスト」ページが表示されます。

  2. 「ホスト」ページで「すべてのターゲット」を選択します。

    「すべてのターゲット」ページには、Oracle Enterprise Manager Cloud Control内にあるホスト、エージェント、データベース、ディレクトリ・サーバーなどのすべてのターゲットが一覧表示されます。

    ターゲット・インスタンスの名前は、「名前」列に表示されます。

  3. 「ターゲット設定」→「ターゲットの削除」をクリックして、ターゲット・インスタンスの名前を選択します。
  4. 「削除」をクリックします。

    target_instance_name (OUDディレクトリ・サーバー、OUDプロキシ・サーバーまたはOUDレプリケーション・ゲートウェイ)の削除が選択されました。」というメッセージが表示されます。続行しますか。」

    「はい」をクリックします。確認メッセージが表示されます。

これで、ターゲット・インスタンスが削除されました。これらのステップを繰り返して、Enterprise Manager Plug-in for OUDのすべてのターゲット・インスタンスを削除します。

1.5.2 プラグインのアンデプロイ

プラグインのすべてのターゲット・インスタンスを削除したら、プラグインをOracle Enterprise Manager Cloud Controlからアンデプロイして削除できます。

1.6 このリリースでの制限事項

3つのサーバー・タイプごとに生成されるJVMリソース・レポートを処理する場合に、特定の制限事項が適用されます。

次の制限に注意してください。

  • 「CPU使用率」グラフは、次の条件が満たされる場合のみ利用できます。

    • ターゲット・インスタンスは、インスタンスが登録されているManagement Agentと同じホストで稼働している

    • ターゲット・インスタンスとManagement Agentは、同じアクセス権限を使用して稼働している

  • 「ヒープ以外の使用量」グラフは正確ではありません(レポートされるメトリックは正しくありません)。

  • Oracle Management AgentがHP-UXシステム上で稼働している場合、OUDインスタンスは、70文字以下のパスにインストールする必要があります。