障害テレメトリのオプション
様々な方法を使用して、障害通知の送信先を構成できます。
Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用したSNMPトラップ送信先の追加は、新規インストールの場合に推奨される方法です。OEDAによる初期構成後、DBMCLI、CellCLI、dcli
、exadcli
などのコマンドライン・ユーティリティを使用して、障害通知の送信先を変更または新規追加できます。
障害通知の送信先を構成するには、データベース・サーバーまたはストレージ・サーバーでSNMPサブスクライバ属性を変更します。指定した情報によって、SNMPトラップの送信先が定義されます。
注意:
Oracle ASRでは管理ネットワークのみを使用できます。Oracle ASRをインタフェース上のeth0
またはサーバーの背面にあるnet0
で実行できるように、管理ネットワークが構成されていることを確認します。
SNMPサブスクライバのオプション
SNMPサブスクライバの構成時には、次のオプションの一部またはすべてを設定します。
- host=[ASR Manager host nameまたはIP]は、Oracle ASRマネージャのホスト名またはIPアドレスです。Oracle ASRマネージャのホスト名は、サイトでDNSが有効になっている場合に使用できます。DNSが実行されていない場合は、IPアドレスが使用されます。ただし、
/etc/hosts
ファイルにエントリが追加されている場合は、Oracle ASRマネージャのホスト名を使用できます。 - type=asrは、特殊なタイプのSNMPサブスクライバであるOracle ASRマネージャを表します。
- community=publicは、コミュニティ文字列の必須値です。この値は、ネットワーク要件に応じて異なる文字列に変更できるため、実装ごとに異なります。
- port=162は、SNMPポートです。このポート値はお客様に依存します。このポートは、ネットワーク要件に応じて別のポートとして構成できます。または、管理対象の環境でOracle ASRが正常に動作するよう、ポート値を変更することが必要になる場合もあります。
- asrmPortは、サービス・リクエスト(SR)用に診断パッケージの自動アップロードをサポートする、オプションの要素です。デフォルトの値は16161です。アップロードにHTTPを使用する予定の場合、この値はOracle ASRマネージャに構成されているHTTPポートと一致している必要があります。アップロードにHTTPSを使用する予定の場合、この値はOracle ASRマネージャに構成されているHTTPSポートと一致している必要があります。この値は、Oracle ASRマネージャ・ホストで
asr show_http_receiver
コマンドの出力内の「HTTP Port」または「HTTPS/SSL Port」に表示される値と同じに設定する必要があります。 -
fromIPを使用すると、トラップの送信元となるIPアドレスを指定できます。このフィールドが指定されていない場合、
eth0
に関連付けられているIPアドレスにデフォルト設定されます。自動診断パッケージ・アップロードをサポートするには、データベース・ノードのfromIP
をeth0
ネットワーク・インタフェースのIPアドレスの値に設定する必要があります。それ以外の場合、Oracle ASRマネージャにデフォルトのIPアドレスが登録されていなければ、このフィールドを使用します。Oracle ASRマネージャは、それ自体が認識しているIPアドレスから送信されたSNMPトラップのみを処理します。fromIPフィールドは、タイプが
ASR
またはv3ASR
のsnmpSubscribers
に対してのみ使用できます。