3.16 Application Expressインスタンス間のユーザーの管理

インスタンス管理者は、「開発者とユーザーの管理」ページで、Oracle Application Expressインスタンス内のすべてのユーザー・アカウントを管理します。

3.16.1 インスタンス・レベルでユーザーを管理するメリットについて

ユーザー・アカウントを設定するとき、インスタンス管理者は、アカウントをロックする、パスワードに固定存続期間を構成する、または初回使用時にパスワード変更を要求するなどのセキュリティ機能を利用できます。

3.16.2 アプリケーション・アカウント認証の概要

ユーザー・アカウントは、アプリケーションでApplication Expressアカウント認証を使用している場合に特に有効です。Application Expressアカウントは、Oracle Application Expressのユーザー・リポジトリでユーザー・アカウントを作成および管理する組込みの認証方法です。

参照:

Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドApplication Expressアカウント

3.16.3 Expressのユーザー・ロールの概要

Oracle Application Expressユーザーは4つのロールに分類されます。

Oracle Application Express開発環境にアクセスするには、ユーザーはワークスペースという作業用の共有領域にサインインします。ユーザーは、次の4つの主なロールに分類されます。

  • エンド・ユーザーには、開発または管理機能へのアクセス権がありません。エンド・ユーザーは、ワークスペースにサインインすることもアプリケーションを作成することもできません。エンド・ユーザーは、既存のデータベースまたはWebシート・アプリケーションのみを実行できます。

  • 開発者は、アプリケーションの作成と編集、ワークスペース・アクティビティの監視、ダッシュボードの表示を行うユーザーです。

  • ワークスペース管理者は、ユーザー・アカウントの管理、ワークスペース・アクティビティの監視、ログ・ファイルの表示など、ワークスペース固有の管理タスクを実行するユーザーです。

  • インスタンス管理者は、Application Express管理サービス・アプリケーションを使用して、ホスティングされたインスタンス全体を管理するスーパーユーザーです。インスタンス管理者は、ワークスペース割当ての管理、機能とインスタンス設定の構成およびセキュリティの管理を行います。

3.16.4 管理サービスでの新しいユーザー・アカウントの作成

「開発者とユーザーの管理」ページの管理サービスで新規ユーザー・アカウントを作成します。

新しいユーザー・アカウントを作成するには:

ヒント:

ユーザーの作成/編集ページには、「インスタンス管理」ホームページの「ワークスペース・タスク」リストで「ユーザーの作成」をクリックすることでもアクセスできます。

  1. Oracle Application Express管理サービスにサインインします。
  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・アクション」で、「開発者とユーザーの管理」をクリックします。
    開発者とユーザーの管理ページが表示されます。
  4. 「ユーザーの作成」をクリックします。
    ユーザーの作成/編集ページが表示されます。
  5. 「ユーザー属性」で、次を入力します。
    1. ユーザー名: システムへのサインインに使用するユーザー名を入力します。次の制限があります。
      • 最大長は100文字

      • 空白を使用しないこと

      • 使用できる特殊文字は、アンパサンド(&)とピリオド(.)のみ

    2. 電子メール・アドレス - 有効な電子メール・アドレスを入力します。
    3. - ユーザーの名を入力します(オプション)。
    4. - ユーザーの姓を入力します(オプション)。
    5. 説明 - このユーザーの説明を入力します(オプション)。
    6. デフォルトの日付書式: ユーザーに対するデフォルトのOracle日付書式を指定します。このオプションによって、SQLワークショップ内のデフォルトの日付書式が制御されます。
  6. 「アカウント権限」で、次の手順を実行します。
    1. ワークスペース: ユーザーを作成するワークスペースを選択します。
    2. デフォルトのスキーマ - このユーザーのデフォルトのスキーマを選択します。
    3. アクセス可能なスキーマ(すべて可とする場合は空): SQLワークショップを使用する場合にこの開発者が権限を持つスキーマのコロン区切りのリストを入力します。ここで入力したスキーマのリストは、ワークスペースに対して割り当てられたスキーマの完全セットのサブセットにユーザーを制限します。また、SQLワークショップに表示されるスキーマ名を決定します。
    4. 管理者ユーザー: 「はい」または「いいえ」を選択して、このユーザーがワークスペースの管理者権限を所有する必要があるかどうかを指定します。管理者には、すべてのコンポーネントへのアクセス権が付与されます。さらに、管理者はユーザー・アカウント、グループおよび開発サービスを管理できます。インスタンス管理者によって無効にされているコンポーネントは使用できないことがあります。
    5. 開発者ユーザー: 「はい」または「いいえ」を選択して、このユーザーが開発者権限を所有する必要があるかどうかを指定します。開発者は、アプリケーション・ビルダーまたはSQLワークショップ(あるいはその両方)へのアクセス権を所有する必要があります。インスタンス管理者によって無効にされているコンポーネントは使用できないことがあります。
    6. アプリケーション・ビルダー・アクセス - 開発者がアプリケーション・ビルダーへのアクセス権を所有するかどうかを決定します
    7. SQLワークショップ・アクセス: 開発者がSQLワークショップへのアクセス権を持つかどうかを決定します。
    8. チーム開発アクセス - ユーザーがチーム開発へのアクセス権を持つかどうかを決定します。
    9. アカウントの可用性: 「ロック済」を選択すると、このアカウントは使用できなくなります。「ロック解除済」を選択すると、アカウントを使用できるようになります。
  7. 「パスワード」で、次の手順を実行します。
    1. パスワード - パスワードを指定して新規アカウントを作成する場合、または既存アカウントのパスワードを更新する場合に、パスワードを大/小文字を区別して入力します。
    2. パスワードの確認 - パスワードを指定して新規アカウントを作成する場合、または既存アカウントのパスワードを更新する場合に、パスワードを再入力します。
    3. 初回使用時にパスワードの変更が必要 - 「はい」を選択すると、ユーザーは初回ログイン後にパスワードをすぐに変更するよう要求されます。
  8. 「ユーザーの作成」または「作成後、別のものの作成」をクリックします。

3.16.5 管理サービスでの既存ユーザー・アカウントの編集

「開発者とユーザーの管理」ページの管理サービスでユーザー・アカウントを編集します。

管理サービスで既存ユーザー・アカウントを編集するには:

  1. Oracle Application Express管理サービスにサインインします。
  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・アクション」で、「開発者とユーザーの管理」をクリックします。
    開発者とユーザーの管理ページが表示されます。
  4. アカウントの詳細を編集するには、ユーザーをクリックします。
  5. 対象となる属性を編集します。

    ヒント:

    属性の詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

  6. 「変更の適用」をクリックします。

3.16.6 管理サービスでのユーザー・アカウントの削除

「開発者とユーザーの管理」ページの管理サービスでユーザー・アカウントを削除します。

管理サービスでユーザー・アカウントを削除するには:

  1. Oracle Application Express管理サービスにサインインします。
  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・アクション」で、「開発者とユーザーの管理」をクリックします。
    開発者とユーザーの管理ページが表示されます。
  4. 削除するユーザーをクリックします。
  5. 「ユーザーの削除」をクリックします。
  6. 選択内容を確認して、「OK」をクリックします。