3.4 リクエストの管理

「リクエストの管理」ページでワークスペース・サービス・リクエストと変更リクエストを承認および拒否します。

3.4.1 ワークスペース・リクエストおよび変更リクエストの概要

インスタンス管理者は、ワークスペース管理者が作成したサービス・リクエストを承認または拒否します。

サービス・リクエストは、次の2つのカテゴリに分けられます。「ワークスペース・リクエスト」を使用すると、ユーザーはセルフ・サービス方式でワークスペースを直接リクエストできます。たとえば、ユーザーは「サインイン」ページ内のリンクをクリックすることでリクエスト・フォームにアクセスできます。インスタンス管理者がこのワークスペースリクエストを承認すると、各ユーザーに適切なログイン情報の電子メールが自動的に送信されます。ワークスペース・リクエストを使用するには、インスタンス管理者が「インスタンスの設定」ページでプロビジョニング方法として「リクエスト」を選択する必要があります。

「変更リクエスト」を使用すると、ユーザーは、既存のワークスペースを変更できます(新しいスキーマの追加、ディスク領域制限の引き上げなど)。

3.4.2 「インスタンス管理」ホームページでのリクエストの表示

「インスタンス管理」ホームページで、保留中の新しいサービス・リクエストおよび変更リクエストのサマリーを表示します。保留中のリクエストの合計数は、「保留中のリクエスト」リージョンに表示されます。

「インスタンス管理」ホームページで保留中の新しいサービス・リクエストおよび変更リクエストのサマリーを表示するには:

  1. Oracle Application Express管理サービスにサインインします。

    「保留中のリクエスト」リージョンには、新しいサービス・リクエストとサービス変更リクエストの合計数がリストされます。

  2. 保留中の新しいサービス・リクエストを表示するには、新しいサービスの数をクリックします。

    「すべてのワークスペース・リクエスト」レポートに、ワークスペース名、スキーマ、サイズ、リクエスト日、ステータスが表示されます。

    • リクエストを承認または拒否するには、「アクション」列にある「プロビジョニング」をクリックします。
    • プロビジョニング・リクエストを編集するには、ワークスペース名をクリックします。
  3. 保留中の変更リクエストを表示するには、サービス変更の数をクリックします。

    「すべての変更リクエスト」レポートが表示されます。

    • 保留中の変更リクエストを表示するには、「リクエストの表示」をクリックします。
    • リクエストを適宜に承認または拒否します。

3.4.3 保留中のリクエストの表示

「リクエストの管理」ページで保留中のサービス・リクエストを表示します。

サービス・リクエストの管理ページから保留中のサービスを表示するには:

  1. Oracle Application Express管理サービスにサインインします。
  2. 「リクエストの管理」をクリックします。

    次の3つのタブのある「サービス・リクエストの管理」ページが表示されます。

    • 「オープン・リクエスト」には、保留中のすべてのサービス・リクエストと変更リクエストが表示されます。

    • 「すべてのワークスペース・リクエスト」には、保留中のワークスペース・リクエストが表示されます。

    • 「すべての変更リクエスト」には、保留中の変更リクエストが表示されます。

  3. 「オープン・リクエスト」をクリックして、保留中の新しいサービス・リクエストと変更リクエストを表示します。
    • 新しいリクエストを承認または拒否するには、リクエストの説明の左にある「編集」アイコンをクリックします。
    • リクエストを適宜に承認または拒否します。
  4. 「すべてのワークスペース・リクエスト」をクリックして、保留中のワークスペース・リクエストを表示します。

    「すべてのワークスペース・リクエスト」レポートに、ワークスペース名、スキーマ、サイズ、リクエスト日、ステータスが表示されます。

    • リクエストを承認または拒否するには、「アクション」列にある「プロビジョニング」をクリックします。
    • プロビジョニング・リクエストを編集するには、ワークスペース名をクリックします。
  5. 「すべての変更リクエスト」をクリックして、既存のサービスへの保留中の変更を表示します。

    「すべての変更リクエスト」レポートには、ワークスペース名、リクエスト変更の説明、リクエスタおよびステータスが表示されます。

  6. リクエストを表示するには、「リクエストの表示」をクリックします。
    変更リクエストの表示ページが表示されます。
    • リクエストを承認するには、「スキーマを割当て」をクリックします。
    • リクエストを拒否するには、「リクエストを拒否」をクリックします。
    • リクエストを拒否して削除するには、「拒否する場合は、このリクエストの削除」 を選択してから、「リクエストを拒否」をクリックします。

3.4.4 ワークスペース・リクエストの管理

「ワークスペース・リクエスト」では、ユーザーが「サインイン」ページ内のリンクをクリックしてリクエスト・フォームにアクセスすることでワークスペースをリクエストできます。

3.4.4.1 ワークスペース・リクエストの承認プロセスの概要

インスタンス管理者は、プロビジョニング方法を指定して、どのようにワークスペース・リクエスト・プロセスを行うかを決定します。

どのようにプロビジョニングを行うかを決定するために、インスタンス管理者は、「インスタンスの設定」ページでプロビジョニング方法を選択します。

  • 手動: インスタンス管理者が新しいワークスペースを作成し、サインイン資格証明についてワークスペース管理者に通知します。

  • リクエスト: ユーザーがワークスペースをリクエストします。管理者がそのリクエストを承認すると、ユーザーは電子メール検証リンクを含む電子メールを受信します。ユーザーが電子メール検証リンクをクリックすると、ワークスペースが作成されます。

  • 自動: リクエストは管理者による確認を必要をせず自動的に承認されるという点を除き、「リクエスト」と同じです。

ノート:

ユーザーに「サインイン」ページ内のリンクの使用によるワークスペースのリクエストを可能にするには、インスタンス管理者は、プロビジョニング方法として「リクエスト」または「自動」を選択し、電子メールを構成する必要があります。「プロビジョニング方法」が「手動」に設定されている場合は、「サインイン」ページにリンクは表示されません。

リクエストおよび自動プロビジョニングについて

ワークスペースでプロビジョニング方法として「リクエスト」または「自動」を使用している場合は、次のイベントが発生します。

  1. ユーザーが、電子メール検証リンクを含む電子メールを受信します。

  2. ユーザーが検証リンクをクリックすると、ワークスペースが作成されます。

  3. ユーザーがもう1つ電子メールを受信します。それには、サインイン資格証明(つまり、ワークスペース名、ユーザー名およびパスワード)が含まれています。

  4. ワークスペース・リクエストのステータスがAcceptedからApprovedに変更されます。

ノート:

プロビジョニング方法として「リクエスト」または「自動」を使用するには、電子メールを構成する必要があります。電子メールの構成を参照してください。

エラー発生時の状況。

ワークスペースの作成プロセス中にエラーが発生した場合、リクエストのステータスはRequestedに戻り、次のメッセージを含む電子メールがユーザーに送信されます。

Please contact administrator.

問題が解決されると、管理者は再度前の手順を繰り返し、リクエストを承認できます。

3.4.4.2 保留中のワークスペース・リクエストの承認または拒否

「すべてのワークスペース・リクエスト」ページで、保留中のワークスペース・リクエストを承認または拒否します。

保留中のワークスペース・リクエストを承認または拒否するには:

  1. Oracle Application Express管理サービスにサインインします。
  2. 「リクエストの管理」をクリックします。
  3. 「すべてのワークスペース・リクエスト」タブをクリックします。

    「すべてのワークスペース・リクエスト」レポートに、ワークスペース名、スキーマ、サイズ、リクエスト日、ステータスが表示されます。

  4. リクエストを承認するには:
    1. 「アクション」列の「割当て」をクリックします。
    2. 割当ての管理ページで、「承認」をクリックします。
    3. 電子メール・メッセージを確認します。
    4. 必要に応じて、メッセージを更新し「電子メールを承認および送信」をクリックします。
  5. リクエストを拒否するには:
    1. 「アクション」列の「割当て」をクリックします。
    2. 割当ての管理ページで「拒否」をクリックします。
    3. 電子メール・メッセージを確認します。
    4. 必要に応じて、リクエストの拒否理由などを追加するには、メッセージを更新して「電子メールを拒否および送信」をクリックします。

      リクエストが拒否されたことを通知する電子メールがユーザーに送信されます。

    ヒント:

    インスタンスのプロビジョニング・ステータスが「リクエスト」になっている場合は、検証リンクを含む電子メールがユーザーに送信されます。ワークスペースを作成するには、ユーザーはワークスペースを作成するための検証リンクをクリックする必要があります。ワークスペースの作成方法の指定についてを参照してください。

3.4.4.3 既存のワークスペース・リクエストのステータスの変更

「すべてのワークスペース・リクエスト」ページで、既存のワークスペース・リクエストのステータスを変更します。

既存のワークスペース・リクエストのステータスを変更するには:

  1. Oracle Application Express管理サービスにサインインします。
  2. 「リクエストの管理」をクリックします。
  3. 「すべてのワークスペース・リクエスト」タブをクリックします。

    「すべてのワークスペース・リクエスト」レポートに、ワークスペース名、スキーマ、サイズ、リクエスト日、ステータスが表示されます。

  4. すべてのワークスペースリクエストを確認するには、「Status_Code = '1'」フィルタの選択を解除します。
  5. 確認するリクエストを検索します。
  6. 「アクション」列の「調整」をクリックします。

    リクエストを調整ページが表示されます。

  7. 「プロジェクト・ステータス」リストから、新しいステータスを選択します。
  8. 「変更の適用」をクリックします。

ノート:

「プロジェクト・ステータス」を「リクエスト済」に変更する場合は注意してください。「リクエスト済」でもワークスペースの割当ては可能ですが、アカウントの割当て方法によってはデータが破損する場合があります。割当てシステムでは、「リクエスト済」のワークスペース・リクエストにはワークスペース管理者または開発者用の対応するスキーマおよびディクショナリ・エントリが存在しないとみなされます。「承認」のワークスペースの「プロジェクト・ステータス」を「リクエスト済」に変更する必要がある場合は、まずサービスを終了してから、ステータスを「リクエスト済」に変更します。

3.4.4.4 ワークスペース・リクエストの削除

「すべてのワークスペース・リクエスト」ページで、ワークスペース・リクエストを削除します。

ワークスペース・リクエストを削除するには:

  1. Oracle Application Express管理サービスにサインインします。
  2. 「リクエストの管理」をクリックします。
  3. 「すべてのワークスペース・リクエスト」タブをクリックします。

    「すべてのワークスペース・リクエスト」レポートに、ワークスペース名、スキーマ、サイズ、リクエスト日、ステータスが表示されます。

  4. ワークスペース名をクリックします。
  5. 「プロビジョニング・リクエストの編集」ページで、該当するボタンを選択します。
    • プロジェクト・ステータスがApprovedの場合は、「終了または削除」をクリックします。

    • プロジェクト・ステータスがDeclinedRequestedTerminatedまたはAcceptedの場合は、「削除」をクリックします。

  6. 「リクエストの削除」をクリックします。

3.4.5 変更リクエストの管理

「変更リクエスト」を使用すると、ユーザーは、既存のワークスペースを変更できます(新しいスキーマの追加、使用可能なディスク領域の引上げなど)。送信した場合、インスタンス管理者はその変更リクエストを確認し、承認または拒否することができます

3.4.5.1 保留中の変更リクエストの承認または拒否

「すべてのワークスペース・リクエスト」ページで、保留中の変更リクエストを承認または拒否します。

保留中の変更リクエストを承認または拒否するには:

  1. Oracle Application Express管理サービスにサインインします。
  2. 「リクエストの管理」をクリックします。
  3. 「すべての変更リクエスト」タブをクリックします。
  4. リクエストを検索して、「アクション」列の「リクエストの表示」をクリックします。

    変更リクエストの表示ページが表示されます。表示されるボタンは変更リクエストの種類に依存します。

  5. リクエストを承認するには、次のいずれかをクリックします。
    • スキーマの作成 - スキーマ・リクエストを承認します。

    • リクエストを拒否 - 現在の変更リクエストを拒否します。

    • 領域の追加 - 追加ディスク領域のリクエストを承認します。

    • サービスを終了 - サービス終了のリクエストを承認します。