10.4 カードの管理

カード・ページには、インデックス・カードのような色彩豊かなボックスがあり、1ページにレイアウトされています。

10.4.1 カード・ページの例

カード・ページの例を表示します。

カード・ページは、インデックス・カードのような色彩豊かなボックスで構成され、1ページにレイアウトされています。各カードには、基礎となる表の列から取得された3つの情報が表示されます。最初に、ページを作成するための表またはビューを選択します。次に、各カードに表示する情報を選択します(「カード・タイトル」、「説明列」および「追加のテキスト列」)。アプリケーションの作成ウィザードでは、カード・ページの作成がサポートされています。

SAMPLE$PROJECTS表を基に作成されたカード・ページの例を次に示します。

cards.pngの説明が続きます
図cards.pngの説明

この例では、カードに表示される情報は、NAMEDESCRIPTIONおよびSTATIS_IDの各列から取得されます。

関連項目:

カードの管理

10.4.2 アプリケーションの作成ウィザードを使用したカードの作成

アプリケーションの作成ウィザードを実行して、カード・ページを含む新しいアプリケーションを作成します。

カード・ページは、インデックス・カードのような個別のボックスで構成され、1ページにレイアウトされています。各カードには3つの情報が表示されます。

カード・ページを含むアプリケーションを作成するには:

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. 作成」ボタンをクリックします。
  3. 「新規アプリケーション」をクリックします。
  4. 「名前」で、開発者がアプリケーションを識別するための名前を入力します。
  5. 「外観」で、デフォルトのテーマ・スタイルおよびメニュー・レイアウト(「Vita」、「サイド・メニュー」)をそのまま使用するか、「外観」フィールドの横にある「外観の設定」アイコンをクリックして変更します。
  6. 「ページ」で、次のようにします。
    1. 「ページの追加」をクリックします。
    2. 「カード」を選択します。
  7. 「カード・ページの追加」で、次の項目を設定します。
    1. ページ名: このページの名前を入力します。
    2. アイコンの設定: このページのナビゲーション・メニューに表示するアイコンを選択します。
    3. 表またはビュー: ページを作成するための表またはビューを選択します。

      次に、「カード・タイトル」、「説明」および追加の「テキスト」列として表示する列を選択します。

    4. 各カードに表示する情報を選択します。
      • カード・タイトル

      • 「説明」列

      • 追加テキスト列

    5. 詳細: 「詳細」を展開して、次のオプションを構成します。
      • ホームページとして設定: このページをアプリケーションのホームページにします。

      • 管理ページとして設定: 有効にすると、「管理」の下にこのページが表示されるようになります。

      • ページのヘルプ: ユーザーが「ページのヘルプ」を選択したときに表示するテキストを入力します。

    6. 「ページの追加」をクリックします。
  8. 機能: アプリケーションに含める機能を選択します。「機能」は、アプリケーション・レベルの機能を提供し、アプリケーションごとに1回のみ追加できます。詳細は、「機能」の横にある「ヘルプ」アイコンをクリックします。
  9. 設定: このアプリケーションの生成に使用する設定を指定します。属性の詳細は、「設定」の横にある「ヘルプ」アイコンをクリックします。
  10. 「アプリケーションの作成」をクリックします。

10.4.3 カード・ページの編集

カード・ページを構成するコンポーネントを確認するには、ページ・デザイナで属性を表示します。

カード・ページは、実際にはSQL問合せで特殊な別名を使用する特殊なタイプのクラシック・レポートです。

カード・ページを編集するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでカード・ページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. レポート・リージョンを見つけます。
    1. コンテンツ本体の「レンダリング」タブで、レポート・リージョン(「プロジェクト」など)を見つけて選択します。

      プロパティ・エディタでは、レポートがクラシック・レポートであることが「タイプ」属性に示されています。

  3. プロパティ・エディタで、適切な属性を編集します。
  4. 「保存」または「ページの保存と実行」をクリックします。

10.4.4 カード・ページからのリンクの設定

カード・ページからのリンクの設定方法について説明します。

カード・ページは、情報のサブセットを表示するための色彩豊かな方法として機能し、ユーザーが詳細にリンクできるようにします。各カードには、基礎となる表の列から取得された3つの情報が表示されます。カード・ページをさらに活用するには、基礎となるSQL問合せを更新して、レポートやフォームなどの別のページにリンクする必要があります。
次の例では、カード・ページに対するSQL問合せを更新し、APEX_PAGE.GET_URL APIを使用してフォームをコールする方法を示します。カード・ページとモーダル・フォームはどちらも、SAMPLE$PROJECTS表に作成されます。

カード・ページからフォームをコールするには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでカード・ページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. レポート・リージョンを見つけます。コンテンツ本体の「レンダリング」タブで、レポート・リージョン(「プロジェクト」など)を見つけて選択します。
  3. プロパティ・エディタ(右ペイン)の「ソース」グループで、「SQL問合せ」属性を特定します。code_editor_icon.pngの説明が続きます
    図code_editor_icon.pngの説明
  4. コード・エディタ: 「SQL問合せ」アイコンをクリックすると、コードをより簡単に読み込むことができます。
    コード・エディタが表示され、問合せが表示されます。
    select
      "NAME" CARD_TITLE,
      "DESCRIPTION" CARD_TEXT,
      "BUDGET" CARD_SUBTEXT,
      apex_string.get_initials("NAME") CARD_INITIALS,
      null CARD_LINK,
      null CARD_MODIFIERS,
      null CARD_COLOR,
      null CARD_ICON
    from  "SAMPLE$PROJECTS"

    SQL問合せには、CARD_MODIFIERSCARD_LINKなどの特殊な別名が含まれていることに注意してください。カードを新しいページにリンクするには、基礎となるSQL問合せのCARD_LINKが適切なターゲットを指すように更新する必要があります。

  5. SQL問合せを変更します。
    1. 既存のSQL問合せを次のように置き換えます。
      select ' ' card_modifiers
        , apex_page.get_url( p_page => '4', p_clear_cache => '4', p_items => 'P4_ROWID', p_values => rowid ) card_link
        , ' ' card_color
        , ' ' card_icon
        , apex_string.get_initials(name) card_initials
        , name card_title
        , description card_text
        , 'Budget '|| to_char(budget,'L99G999') card_subtext
      from sample$projects

      前述の例の2行目では、APEX_PAGE.GET_URLファンクションを使用してページ4でフォームをコールします。

    2. 「検証」アイコンをクリックして、コードを検証します。validate_icon_in_editor.pngの説明が続きます
      図validate_icon_in_editor.pngの説明
      ウィンドウの上部に「検証成功」というメッセージが表示されます。
    3. 「OK」をクリックします。
  6. 「保存」をクリックします。
  7. 「ページの保存と実行」をクリックします。
    カードの例をロードします。
  8. プロジェクトをクリックして、そのプロジェクトの「Maintain Project」フォームを表示します。

関連項目:

Oracle Application Express APIリファレンスGET_URLファンクション