LONGCALCTIMETHRESHOLD

構文

LONGCALCTIMETHRESHOLD n

ここで、nは、Essbaseが計算を追跡してアラート・メッセージを記録するまでの上限実行時間(秒)です。デフォルト: 0秒(計算トラッキングはオフ)。

説明

このパラメータを使用して、トップレベルの計算コマンド・ブロックが長時間実行されるとみなされ、トラッキングの対象となるまでの実行時間の上限を秒単位で指定します。トップレベルのコマンド・ブロックは、FIX/ENDFIXブロックで囲まれていないコマンド・ブロックです。 Essbaseは、最上位レベルのコマンド・ブロックが指定された時間制限より長く実行されると、アラート・メッセージを送信します。

ログに記録されるメッセージには、次の情報が含まれます。

CALC_USER: 計算スクリプトを実行しているユーザーのID
CALC_SCRIPT_NAME: 計算スクリプト名
LINE_NUMBERS: 計算コマンドで囲まれたスクリプト行番号の範囲
計算コマンド・テキスト: 計算コマンド・コードの最初の500文字
BLOCKS_CREATED: 計算コマンドによって作成されたブロックの数
BLOCKS_READ: 計算コマンドの実行中にメモリーに読み取られたブロック数
BLOCKS_WRITE: 計算コマンドによって更新されたブロック数
EXEC_TIME: 計算コマンドが実行されている時間(ミリ秒)
カスタム定義関数に関する統計(実行された場合)。

例

LONGCALCTIMETHRESHOLD 60

60秒以上実行される計算のメッセージ・ロギングを指定します。

LONGCALCTIMETHRESHOLD .001

ほとんどの計算コマンドの診断をオンにします(しきい値は非常に小さくなりますが、ゼロにはなりません)。

次のリクエスト保留メッセージは、ユーザーessuserがキューブSample.Basicで計算スクリプトesscalcx1.cscを実行したことを示しています。 9 - 15行目からのコマンド・ブロックの実行時間は約75秒でした。読取り、書込みおよび作成されたブロック数は、それぞれ562500、562500および1125000でした。コマンド・ブロックのテキストは、中カッコ {} で囲まれて出力されます。

[2019-11-27T17:43:51.783-07:00] [Sample] [NOTIFICATION:16] [CAL-912] [CAL] [ecid: 1445992953893,0] 
[tid: 1107577152] [Basic/essuser] [CALC_USER: essuser] [CALC_SCRIPT_NAME: esscalcx1.csc] [LINE_NUMBERS: 9 - 15] 
[EXEC_TIME: 75420] [BLOCKS_READ: 562500] [BLOCKS_WRITE: 562500] [BLOCKS_CREATED: 1125000] 
Calc Command Text [ FIX ("Conversion Rate","No Period","Plan_A","No CO","No Agreement","No Supplier",@RELATIVE
("From Group1",0),@RELATIVE("ToCO Group1",0),"No From Currency","No To Currency") "All Product" 
(@CREATEBLOCK("No Product");)ENDFIX]