バックアップおよび復元について

Essbaseインスタンスのライフサイクルを管理する柔軟性を完全に確保し、障害時リカバリを提供するためには、アプリケーションとインスタンスの両方のレベルでEssbaseバックアップおよび復元計画が必要です。

Essbaseでは、リカバリポイント目標(RPO)およびリカバリ時間目標(RTO)をユーザー・ベースに対してカスタマイズでき、インスタンスレベルとアプリケーションレベルの両方のバックアップをサポートします。たとえば、ほとんどのアプリケーションのRPOが24時間である場合、1日に1回インスタンスレベルのバックアップを実行する必要があります。4時間ごとなど、より頻繁にバックアップする必要があるアプリケーションが1つあるとしたらどうでしょうか。LCMエクスポートを使用すると、4時間ごとにそのアプリケーションをバックアップできます。インスタンスを復元する必要がある場合、インスタンスレベルのバックアップから復元して、それから最新のLCMエクスポートを使用してその1つのアプリケーションを更新できます。

個別のアプリケーションのバックアップにより、アプリケーションの障害やアプリケーション・アーティファクトの破損から保護され、サーバー間で容易に移行できます。単一のアプリケーションを復元するとき、インスタンス内のその他のアプリケーションとのユーザー・アクティビティの中断はありません。Essbaseアプリケーション・バックアップは、L:CMのエクスポートおよびインポート・コマンドを使用して作成されます。

Essbaseインスタンス・バックアップにより、インスタンスのすべてのアプリケーションに影響する、予定外のハードウェアまたはEssbaseエージェントの障害から保護されます。リカバリ・プロセスの間、インスタンスに対するすべてのユーザー・アクティビティが影響を受け、すべてのアプリケーションはインスタンス・バックアップの時点に復元されます。インスタンスのバックアップはまた、古いハードウェアを廃止する際にも役立ちます。