コマンドを使用したプロセスの開始、停止およびステータスの表示

デプロイされたEssbaseサーバーのプロセスは、開始、停止およびコンポーネント・ステータスの表示を実行するスクリプト・コマンドを使用して制御できます。このようなスクリプトを使用して、コンピュート・インスタンスを停止せずにEssbaseサーバーを管理します。

  • start.shまたはstop.shスクリプトを使用してWebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバーのコンポーネントを起動または停止します。これらのサーバーがクラッシュした場合に、これらのスクリプトを使用して再起動します。
  • systemctl <start|stop|status> essbase_domain-nodemanagerサービスを使用してノード・マネージャ・サービスを開始または停止したり、ステータスをチェックします。start.sh、stop.sh、status.shの各スクリプトを使用する際、ノード・マネージャ・サービスはすでに実行されていることが重要です。

管理サーバーおよび管理対象サーバーの制御

opcユーザーには、sudoを使用して次の例に示すコマンドを実行する権限があります。oracleユーザーにはありませんが、Essbaseキューブのオブジェクトおよびアーティファクトのパスへのアクセス権があります。したがって、次の例に示すように、oracleのsudo権限を持つopcユーザーを使用して、WebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバーのコンポーネントを管理するスクリプトを実行することをお薦めします。

  1. opcユーザーとして、oracleユーザーの権限を引き継ぎます。次に例を示します。

    sudo su - oracle
  2. ドメイン・ツール・ディレクトリ<Domain Root>/<Domain Name>/esstools/bin/内のスクリプトの場所に移動します。次に例を示します。

    cd /u01/config/domains/essbase_domain/esstools/bin
  3. サーバーのステータスをチェックするには、ステータス・スクリプトを実行します。

    ./status.sh

    この例では、管理サーバーおよびEssbase管理対象サーバーが実行されています。

    $ ./status.sh
    .....
    
    Name            Type            Machine                   Status
    ----            ----            -------                   ------
    ess_server1     Server          myhost.example.com       RUNNING
    AdminServer     Server          myhost                   RUNNING
     

    ステータス・スクリプトがエラー(ノード・マネージャへの接続が拒否された、など)で失敗した場合は、ログを確認してエラーの原因を突き止めます。

  4. Essbaseプラットフォームで管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーを停止するには、引数を指定せずに停止スクリプトを実行します。

    ./stop.sh

    特定のサーバーを停止するには、-iオプションを使用してサーバー名を指定します。

    ../stop.sh -i ess_server1
  5. Essbaseプラットフォームで管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーを起動するには、引数を指定せずに起動スクリプトを実行します。

    ./start.sh

    特定のサーバーを起動するには、-iオプションを使用してサーバー名を指定します。

    ./start.sh -i ess_server1 

ノード・マネージャ・プロセスの制御

ノード・マネージャを起動または停止したり、ステータスを表示するには、次のようにします。
  • opcユーザーとして、ノード・マネージャを起動するには:
    sudo systemctl start essbase_domain-nodemanager

    このコマンドは、ノード・マネージャを既存の管理プロセスに再接続することに注意してください。このコマンドは、管理サーバーまたは管理対象サーバーを停止しません。

  • ノード・マネージャを停止するには:
    sudo systemctl stop essbase_domain-nodemanager

    このコマンドは、管理サーバーまたは管理対象サーバーを停止しないことに注意してください。

  • ノード・マネージャを再起動するには:
    sudo systemctl restart essbase_domain-nodemanager

    このコマンドは、管理サーバーまたは管理対象サーバーを再起動しないことに注意してください。

  • ノード・マネージャのステータスを表示するには:
    sudo systemctl status essbase_domain-nodemanager