MDXセットの作成 / セットの削除

この項では、ログイン・セッション中に保持される名前付きセットを作成および削除する方法を示します。

名前付きセットは再利用可能なメンバー選択で、MDX問合せの記述および実行を合理化するのに役立ちます。

構文

セッション永続名前付きセットを作成または削除する構文は、次のとおりです:

 CREATE SET set name AS ' set ' [FROM <cube_specification>] [WHERE [<slicer_specification>]]
|DROP SET set_name [FROM <cube_specification>]

例

例 1

次の文は、Qtr1の最上位販売製品の選択肢である「Most Selling Products」という名前付きセットを作成します:

CREATE SET [Most Selling Products] AS 
 '
  {TopCount
   (
     Descendants
     (
     [Product], [Product].level, AFTER
     ), 3, 
     ([Measures].[Sales], [Year].[Qtr1])
   )
  }
 '

CREATE文と同じログイン・セッションで発行された次の問合せは、ストアド・セット「Most Selling Products」を参照します:

SELECT {[Measures].[Sales]} 
 ON COLUMNS, 
{[Most Selling Products]} 
ON ROWS 
FROM [Sample.Basic]

例 2

コンテキストを提供するために、太字で示されているように、スライサ句をセット作成文に追加できます:

CREATE SET [Most Selling Products] AS 
 '
  {TopCount
   (
     Descendants
     (
     [Product], [Product].level, AFTER
     ), 3, 
     ([Measures].[Sales], [Year].[Qtr1])
   )
  }
 '
  WHERE ([Market].[East], [Scenario].[Actual])

ノート

同時に格納できるのは、16個のセッション・ベースの名前付きセットのみです。
名前付きセット定義には、他の名前付きセットへの参照を含めることはできません。