グリッドでの無効な属性の組合せの抑制

無効な属性の組合せは、次のようなディメンション・メンバーの交差の結果です:

属性がメンバーに割り当てられていません
割り当てられた属性がグリッド問合せの範囲内にありません
メンバーに割り当てられた属性が正しくありません

グリッドでは、無効な属性の組合せは#invalidで表されます。 GRIDSUPPRESSINVALID構成設定をTRUEに設定することで、#invalid値を抑制するようにEssbaseを構成できます。行にすべての#invalid値が含まれている場合、無効な属性の組合せは抑制されます。 #MISSING値との有効な組合せは抑制されません。

この機能は、ブロック・ストレージおよび集約ストレージ・データベースに適用されます。

次のアウトラインについて考えてみます:

Product (Color, Size)
   sku1 (Color: Red; Size: Small)
   sku2 (Color: Blue; Size: Small)
   sku3 (Color: Blue; Size: Medium)
Supplier
Geo (Dynamic Calc)
Customer (Dynamic Calc)
YearTime (Dynamic Calc)
Measures Accouts
Size Attribute [Type: Text]
   Small
   Medium
...Large
Color Attribute [Type: Text]
   Red
   Blue
   Green

サイズ属性のディメンション値は、小、中および大です。色属性のディメンション値は、赤、青および緑です。 Productディメンションでは、各メンバーにColor属性とSize属性が割り当てられます:

メンバーsku1には、赤と小サイズの属性が割り当てられます
メンバーsku2には、青と小サイズの属性が割り当てられます
Member sku3には、Blueおよびsize Medium属性が割り当てられています

Product、ColorおよびSizeディメンションをドリルダウンすると、無効な組合せを含むすべての組合せがグリッドに表示されます。次に示すように、サプライヤ列の値は、#MISSING (有効な組合せ)または#invalid (無効な組合せ)のいずれかです:

表7-9 無効な属性の組合せの抑制: グリッド1

スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	サプライヤ
小	赤	sku1	#MISSING
小	赤	sku2	#invalid
小	赤	sku3	#invalid
小	青	sku1	#invalid
小	青	sku2	#MISSING
小	青	sku3	#invalid
小	緑	sku1	#invalid
小	緑	sku2	#invalid
小	緑	sku3	#invalid
中	赤	sku1	#invalid
中	赤	sku2	#invalid
中	赤	sku3	#invalid
中	青	sku1	#invalid
中	青	sku2	#MISSING
中	青	sku3	#invalid

Essbaseが無効な属性の組合せを抑制するように構成されている場合、グリッドには有効な属性の組合せのみが表示されます。これは、次に示すように、値が#MISSINGの組合せです:

表7-10無効な属性の組合せの抑制: グリッド2

スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	サプライヤ
小	赤	sku1	#MISSING
小	青	sku2	#MISSING
中	青	sku2	#MISSING

行に#invalid以外の値がある場合、無効な組合せは抑制されません。一部の行にすべての#invalid値があり、一部の行に#invalidおよび#MISSING値があるグリッドの例を考えてみます:

表7-11無効な属性の組合せの抑制: グリッド3

スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	赤	青	緑
		サプライヤ	サプライヤ	サプライヤ
小	sku1	#MISSING	#invalid	#invalid
小	sku2	#invalid	#MISSING	#invalid
小	sku3	#invalid	#invalid	#invalid
中	sku1	#invalid	#invalid	#invalid
中	sku2	#invalid	#invalid	#invalid
中	sku3	#invalid	#MISSING	#invalid
大	sku1	#invalid	#invalid	#invalid
大	sku2	#invalid	#invalid	#invalid
大	sku3	#invalid	#invalid	#invalid

Essbaseでは、次に示すように、#invalid値のみを含むすべての行が抑制され、#invalid値と#MISSING値が混在する行は残ります:

表7-12無効な属性の組合せの抑制: グリッド4

スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	赤	青	緑
		サプライヤ	サプライヤ	サプライヤ
小	sku1	#MISSING	#invalid	#invalid
小	sku2	#invalid	#MISSING	#invalid
中	sku3	#invalid	#MISSING	#invalid

次のアウトラインについて考えてみます:

Year Time (Active Dynamic Time Series Members: H-T-D, Q-T-D) (Dynamic Calc)
Measures Accounts (Label Only)
Product {A, B, Caffeinated, Intro Date, Ounces, Pkg Type}
   P1 (+) {A: aa1; B: True}
   P2 (+) {B: True}
   P3 (+) {A: aa3}
   100 (+) (Alias: Colas)
   200 (+) (Alias: Root Beer)
   300 (+) (Alias: Cream Soda)
   400 (+) (Alias: Fruit Soda)
   Diet (~) (Alias: Diet Drinks)
Market {Population}
Scenario (Label Only)
Caffeinated Attribute [Type: Boolean]
Ounces Attribute [Type: Numeric]
Pkg Type Attribute [Type: Text]
Population Attribute [Type: Numeric]
Intro Date Attribute [Type: Date]
A Attribute [Type: Text]
   aa1
   aa2
   aa3
B Attribute [Type: Boolean]
   True 
   False

A属性ディメンション値は、aa1、aa2およびaa3です。 B属性ディメンション値はTrueおよびFalseです。 Productディメンションでは、P1、P2およびP3のメンバーに次のいずれかの属性が割り当てられます:

メンバーP1には、A aa1属性およびB True属性が割り当てられます
メンバーP2にB True属性が割り当てられている
メンバーP3はA aa3属性に関連付けられています

A aa1属性が割り当てられている有効な属性組合せメンバーP1のみが存在するグリッドの例を考えてみます。メンバーP2 (True)およびP3 (aa3)に割り当てられた属性はグリッドに表示されないため、これらの属性の組合せは無効です。

表7-13無効な属性の組合せの抑制: グリッド5

スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	Market
		Year
		メジャー
aa1	P1	#MISSING
aa1	P2	#invalid
aa1	P3	#invalid
aa2	P1	#invalid
aa2	P2	#invalid
aa2	P3	#invalid

Essbaseが無効な属性の組合せを抑制するように構成されている場合、グリッドにはメンバーP1の有効な属性の組合せのみが表示されます:

表7-14無効な属性の組合せの抑制: グリッド6

スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	スペースのイメージは空のスレッド・セルに使用されます	Market
		Year
		メジャー
aa1	P1	#MISSING