Smart Viewグリッドおよび計算スクリプトのFIX文を使用して、グリッドの視点(POV)に基づいて選択したメンバーのタプルを計算できます。 あるいは、FIX文にタプルの組合せを明示的に入力すると、特定のSmart Viewグリッドに依存せずに計算スコープを定義できます。
選択したタプルを計算することによって、計算スクリプトとSmart Viewグリッドの両方で非対称のリージョンを効率的に操作できます。
次の例を参考にしてください。
例を試すには、Essbase webインタフェースの「ファイル」領域にあるgalleryフォルダのTechnical→CalcセクションからCalcTuple_Tuple.xlsx
ワークブック・テンプレートをダウンロードします。 手順については、ワークブックのREADMEワークシートを参照してください。
タプルを選択しない場合に行われるデフォルトの計算動作を説明するために、次の計算スクリプトでは、Smart ViewグリッドからProductおよびMarketディメンション・メンバーのクロス積全体を計算します。
SET RUNTIMESUBVARSブロックで定義された2つのランタイム置換変数(RTSV)を使用すると、Smart Viewから計算が実行される際、計算は、グリッドに表示されているProductおよびMarketの視点に制限されます。
SET RUNTIMESUBVARS { ProductGridMembers = POV <RTSV_HINT><svLaunch> <description>All Product's members on the grid</description> <type>member</type> <dimension>Product</dimension><choice>multiple</choice> </svLaunch></RTSV_HINT>; MarketGridMembers = POV <RTSV_HINT><svLaunch> <description>All Market's members on the grid</description> <type>member</type> <dimension>Market</dimension><choice>multiple</choice> </svLaunch></RTSV_HINT>; }; FIX ( &ProductGridMembers, &MarketGridMembers ) Marketing( Marketing = Marketing +1; ); ENDFIX
@GRIDTUPLES関数を使用してProductおよびMarketディメンションのタプルを選択すると、この計算スクリプトでは、これら2つのディメンションのみのタプルを計算し、Smart Viewから計算が実行された時点でSmart Viewグリッドに存在するメンバーにスコープを制限します。
FIX ( {@GRIDTUPLES(Product, Market)} ) Marketing( Marketing = Marketing + 1; ); ENDFIX
タプルで指定された疎ディメンションのみを固定することで、計算には、デフォルト計算よりはるかに少ないブロック数が含まれることになります。 ただし、固定対象でないディメンションのメンバー(Year、Scenario)はすべて、この計算スクリプトによって計算されます。
@GRIDTUPLES関数およびランタイム代替変数を使用して、この計算スクリプトは、RTSVプロンプトの疎ディメンション選択項目に基づいて、グリッドから選択されたタプルのみを計算します。
SET RUNTIMESUBVARSブロックに定義されているランタイム代替変数&DimSelectionsによって、計算スコープがキューブの疎ディメンションのみ(シナリオを除く)に制限されます。 FIX文で使用される@GRIDTUPLES関数がこの変数をコールして、計算する交差の数を制限します。
SET RUNTIMESUBVARS { DimSelections = "Version", "Site", "Entity", "Product", "Market" <RTSV_HINT><svLaunch> <description>List two or more sparse dimensions used for forming calculation tuples:</description> <type>string</type> </svLaunch></RTSV_HINT>; }; FIX ( {@GRIDTUPLES(&DimSelections)} ) Marketing( Marketing = Marketing + 1; ); ENDFIX
計算には前述の例よりさらに少ないブロック数が含まれます。この場合はタプル定義がProductとMarketの組合せを超えた疎ディメンションに拡張されているためです。
例を試すには、Essbase webインタフェースの「ファイル」領域にあるgalleryフォルダのTechnical→CalcセクションからCalcTuple_Tuple.xlsx
ワークブック・テンプレートをダウンロードします。 手順については、ワークブックのREADMEワークシートを参照してください。