CALCCACHE
CALCCACHE構成設定は、計算中にEssbaseが計算機キャッシュを使用してデータ・ブロックを管理するかどうかを指定します。計算機キャッシュを使用すると、パフォーマンスが向上します。計算スクリプトのSET CACHEコマンド、またはCALCCACHE {HIGH | DEFAULT | LOW}構成設定を使用して、キャッシュのサイズを指定できます。
CALCCACHE構成は、ブロック・ストレージ(BSO)データベースにのみ適用され、集約ストレージ(ASO)データベースには適用されません。
構文
CALCCACHE [appname [dbname]] TRUE | FALSE
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appname - オプション。設定が適用されるアプリケーションを指定します。
appnameの値を指定し、dbnameの値を指定しない場合、設定は指定したアプリケーションのすべてのキューブに適用されます。
設定を特定のキューブに対して有効にするには、アプリケーションとキューブを指定する必要があります。
アプリケーションを指定しない場合、キューブを指定できず、設定はEssbaseインスタンス上のすべてのアプリケーションおよびキューブに適用されます。
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dbname—オプション。appnameで指定したアプリケーション内で、設定が適用されるデータベース(キューブ)を指定します。
dbnameの値を指定し、appnameの値を指定しない場合、指定は無視されます。
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TRUE—キューブの計算時に、Essbaseは計算機キャッシュを使用します。これはデフォルトです。
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FALSE—キューブの計算時に、Essbaseは計算機キャッシュを使用しません。
説明
計算時の必要に応じて、計算スクリプトでSET CACHEコマンドを使用すると、このデフォルト設定をオーバーライドできます。
CALCCACHEをTRUEに設定すると、Essbaseは、次の場合に計算機キャッシュを使用します:
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キューブに少なくとも2つの疎ディメンションが含まれている。
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少なくとも1つの完全な疎ディメンションを計算する(SET CACHE ALLオプションを計算スクリプトで指定しない場合)。
例
CALCCACHE Sample Basic FALSE