CALCCACHEDEFAULT
Essbase計算機キャッシュを使用すると、ブロック・ストレージ(BSO)キューブでの計算パフォーマンスが向上します。
CALCCACHEDEFAULT構成は、ブロック・ストレージ(BSO)データベースにのみ適用され、集約ストレージ(ASO)データベースには適用されません。
構文
CALCCACHEDEFAULT [appname [dbname]] n-
appname - オプション。設定が適用されるアプリケーションを指定します。
appnameの値を指定し、dbnameの値を指定しない場合、設定は指定したアプリケーションのすべてのデータベースに適用されます。
設定を特定のデータベースに対して有効にするには、アプリケーションとデータベースを指定する必要があります。
アプリケーションを指定しない場合、データベースを指定できず、設定はEssbaseサーバー上のすべてのアプリケーションおよびデータベースに適用されます。
-
dbname—オプション。appnameで指定したアプリケーション内で、設定が適用されるデータベースを指定します。
dbnameの値を指定し、appnameの値を指定しない場合、指定は無視されます。
-
n—デフォルトの計算機キャッシュ・サイズ(バイト単位)。デフォルト値を設定しない場合、200,000バイトになります。
説明
計算機キャッシュを使用すると、BSOキューブでの計算パフォーマンスが大幅に改善されます。パフォーマンスの改善のサイズは、データベース構成によって異なります。
デフォルトで、CALCCACHE設定を使用してEssbaseが計算機キャッシュを使用するかどうかを指定できます。計算時の必要に応じて、計算スクリプトでSET CACHEコマンドを使用して、このデフォルト設定をオーバーライドします。
例
Essbaseアプリケーション構成で、次の設定を指定するとします:
CALCCACHEHIGH 1000000
CALCCACHEDEFAULT 300000
CALCCACHELOW 200000ノート:
Essbase構成では、パラメータの後にセミコロン(;)を指定しません。計算スクリプトでは、パラメータの後にセミコロンを指定する必要があります。
計算スクリプトで、次のSET CACHEコマンドを使用できます。
SET CACHE HIGH;計算スクリプトの期間に1,000,000バイトの計算機キャッシュを設定します。
SET CACHE DEFAULT;計算スクリプトの期間に300,000バイトの計算機キャッシュを設定します。
SET CACHE LOW;計算スクリプトの期間に200,000バイトの計算機キャッシュを設定します。