CCTRACK

CCTRACK構成設定は、Essbaseが通貨換算を計算する際に、為替レートを追跡するかどうかを制御します。

CCTRACK構成は、ブロック・ストレージ(BSO)データベースにのみ適用され、集約ストレージ(ASO)データベースには適用されません。

構文

CCTRACK TRUE | FALSE
  • TRUE—換算時に為替レートを追跡します。これはデフォルトです。

  • FALSE—追跡システムをオフにします。

説明

為替レートの追跡には、次の利点があります:

  • グリッド・クライアントまたはレポート・ライターによってレポート時間で換算を行うことができます

  • コマンドを使用して、換算した通貨を元のローカル・レートに変換できます

  • 計算時にデータが偶発的に再換算されることによってデータが不正確になることを防止します

データのロード後、CLEARCCTRACK計算コマンドを使用して、新しいデータの追跡済為替レートをクリアできます。計算時に、SET CCTRACKCALC計算コマンドを使用して、CCTRACKを有効または無効にできます。

ノート

  • CCTRACKをオンにすると、次の制限が適用されます:

    • 通貨パーティションを使用している場合、CCONVコマンドをFIX文とともに使用して、通貨パーティションのサブセットを変換することはできません(FIXなどを試行する計算スクリプトで有効になりません)。

    • 通貨パーティションを使用していない場合、CCONVはFIX文とともに使用する必要があります。

  • CCTRACKをFALSEに設定すると、追跡システムはオフになり、次のような結果になります:

    • CCONVコマンドは、(ローカル通貨で)データが換算されていないと想定します。偶然にCCONVコマンドを同じデータで複数回実行した場合、不正確なデータが出力されます。

    • 同様に、通貨レポート・オプションは、(ローカル通貨で)データが換算されていないと想定します。データがすでにデータベースで換算されている場合、レポート時間で再換算されますが、不正確なデータになります。

    • 通貨の換算でFIX…ENDFIXおよびDATACOPY計算コマンドの使用に関する制限は適用されません。たとえば、通貨パーティションを使用している場合、FIXコマンドをCCONVコマンドとともに使用して通貨パーティションのサブセットを計算できます。通貨パーティションを使用していない場合、CCONVはFIX文を指定しないで使用できます。

CCTRACK TRUE

関連項目

SET UPTOLOCAL (計算コマンド)に関する項

SET CCTRACKCALC (計算コマンド)に関する項

CLEARCCTRACK (計算コマンド)に関する項