DYNCALCCACHEBLKRELEASE

DYNCALCCACHEBLKRELEASE構成設定は、動的計算機キャッシュの領域の待機において指定した待機時間を超えた場合に、Essbaseが動的計算の一時バッファを作成できるようにします。

DYNCALCCACHEBLKRELEASE構成は、ブロック・ストレージ(BSO)データベースにのみ適用され、集約ストレージ(ASO)データベースには適用されません。

構文

DYNCALCCACHEBLKRELEASE [appname [dbname]] TRUE | FALSE
  • appname—アプリケーション名を指定した場合、設定はアプリケーション内のすべてのキューブに適用されます。アプリケーション名を指定しない場合、設定はサーバー上のすべてのアプリケーションおよびキューブに適用されます。

  • dbname—データベース(キューブ)名を指定した場合、設定はこのキューブのみに適用されます。アプリケーション名も指定しない場合、設定はサーバー上のすべてのアプリケーションおよびキューブに適用されます。

  • TRUE—非アクティブなブロックを別の圧縮済ブロック・バッファに一時的に保管することで、動的計算機キャッシュの領域を使用可能にするようにEssbaseに指示します。

  • FALSE—これがデフォルト値です。別のブロック・セットに動的計算機キャッシュの領域を見つけないようにEssbaseに指示します。かわりに、DYNCALCCACHEONLY設定で許可されている場合、Essbaseは動的計算機キャッシュの外部にあるメモリー内のブロックで計算を実行しようとします。

説明

動的計算機キャッシュは、動的に計算されたメンバーを含めるように拡張されるデータ・ブロックを保持するメモリー・バッファです。Essbaseでは、動的計算機キャッシュのメモリーを割り当てて、動的に計算されたメンバーを含む取得または計算時のブロックを保管します。

動的計算機キャッシュを使用すると、オペレーティング・システムへの呼出し数を減らしてメモリー割当を実行することにより、取得のパフォーマンスを改善できます。改善のサイズは構成によって異なります。

DYNCALCCACHEBLKRELEASEを使用して、必要に応じて、そのキャッシュの非アクティブなブロックを圧縮し、これらを別の圧縮済ブロック・バッファに一時的に保管することで、動的計算機キャッシュの領域を使用可能にするようにEssbaseに指示します。

ノート

次のイベント・シーケンスが発生し、Essbaseが動的計算機キャッシュの領域を解放する前に設定が定義されている必要があります。

  • 動的計算機キャッシュに割り当てられた領域が許容される最大値に達している(DYNCALCCACHEMAXSIZEで指定)。

  • DYNCALCCACHEWAITFORBLKがTRUEとして設定されていて、DYNCALCCACHEBLKTIMEOUTで指定された待機期間に達している。

  • DYNCALCCACHEBLKRELEASEがTRUEに設定されている。Essbaseは、このキャッシュのブロックを圧縮し、これらを圧縮済ブロック・バッファに一時的に保管することで、動的計算機キャッシュの領域を解放します。このバッファのサイズは、DYNCALCCACHECOMPRBLKBUFSIZE構成設定で定義されています。

DYNCALCCACHEBLKRELEASE TRUE

Essbaseは非アクティブなブロックを圧縮して、これらを動的計算機キャッシュの圧縮済ブロック・バッファに一時的に保管することで、動的計算機キャッシュの必要な領域を使用可能にします。