ENABLE_DIAG_TRANSPARENT_PARTITION
Essbase構成設定ENABLE_DIAG_TRANSPARENT_PARTITIONは、データ・ソースから透過パーティション・ターゲットに送信された要求に対するトランザクション応答時間をログに記録するかどうかを指定します。
透過パーティション・ターゲットには、ブロック・ストレージまたは集約ストレージ・キューブを指定できます。これらの診断メッセージをログに記録すると、遅すぎる応答時間のトラブルシューティングに役立ちます。
構文
ENABLE_DIAG_TRANSPARENT_PARTITION [appname [dbname]] TRUE | FALSE
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appname - オプション。診断メッセージのロギングを有効にするアプリケーションを指定します。
appnameの値を指定し、dbnameの値を指定しない場合、設定は指定したアプリケーションのすべてのキューブに適用されます。
設定を特定のキューブに対して有効にするには、アプリケーションとキューブを指定する必要があります。
アプリケーションを指定しない場合、キューブを指定できず、設定はEssbaseサーバー上のすべてのアプリケーションおよびキューブに適用されます。
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dbname—オプション。appnameで指定したアプリケーション内で、診断メッセージのロギングを有効にするデータベース(キューブ)を指定します。
dbnameの値を指定し、appnameの値を指定しない場合、ユーザーの指定は無視され、診断メッセージのロギングはEssbaseサーバー上のすべてのアプリケーションおよびキューブに対して有効になります。
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TRUE
—透過パーティションに対する要求のトランザクション応答時間をログに記録します。 -
FALSE
—透過パーティションに対する要求のトランザクション応答時間をログに記録しません。これはデフォルトです。
構成ファイルの変更を初期化するには、Essbaseサーバーを再起動する必要があります。
説明
ロギングを有効にすると、Essbaseは問合せ時にソースおよびターゲット・データベースのログ・ファイルにメッセージを書き込みます。
ソースからターゲットに送信された部分的なメッセージごとに、Essbaseはこれらのメッセージをログに記録します。
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ソース・キューブのログ・ファイルで、タイプがINFOの次のメッセージは応答グリッドのサイズを示します。
Sending response grid of size xxxxx.
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ターゲット・キューブのログ・ファイルで、次のメッセージはソースに発行した要求グリッドのサイズおよび推定応答時間を示します。
Waiting for data from source system:application:database grid size sizeOfRequestGrid. Approximately one second is needed to fetch a grid of size one million cells with non-missing cell density of 7% from the source.
ソースから受信した部分的なグリッドごとに、Essbaseはターゲット・キューブのログ・ファイルにグリッドの密度に関する次のメッセージをログに記録します:
Density of the grid xxxxxx of fetch size xxxxxx.
集約ストレージ・キューブが透過パーティションのターゲットである場合、要求および応答グリッド・サイズを設定できます。
例
ENABLE_DIAG_TRANSPARENT_PARTITION ASOSamp TRUE
ASOSampアプリケーションに関連付けられたすべてのキューブのトランザクション応答時間のロギングを有効にします。