MAX_RESPONSE_GRID_SIZE

ブロック・ストレージ(BSO)の複製されたパーティション・ソース・キューブから集約ストレージ(ASO)の複製されたパーティション・ターゲット・キューブに流れるEssbase問合せグリッドのサイズを制限することが必要になる場合があります。MAX_REQUEST_GRID_SIZEを使用して、要求グリッドの合計サイズを制限できます。

MAX_RESPONSE_GRID_SIZE構成設定では、1回の操作でASOターゲットに送信できる最大応答グリッド・サイズを制限することもできます。Essbaseは、要求グリッドをデータのスライスに分割して、複数の小さな応答グリッドをターゲットに送信します。

たとえば、MAX_REQUEST_GRID_SIZEを10億(1000000000)のセルに設定し、MAX_RESPONSE_GRID_SIZEを100万(1000000)のセルに設定する場合、1000000000/1000000は1000になります。Essbaseは、1000個のセルの複数のスライスで応答グリッドをASOターゲットに送信します。

データ・ターゲット内の応答グリッドを一時的に保持するのに必要なメモリー量は、要求グリッドのサイズ(MAX_REQUEST_GRID_SIZE)に比例します。非常に多くのセルを含む大きな要求グリッドの場合、1回の操作で送信される応答グリッドに必要なメモリーの量によって問題が発生する場合があります(たとえば、システムがメモリーの境界に達するか、十分なメモリーを割り当てることに失敗する可能性があります)。

構文

MAX_RESPONSE_GRID_SIZE [appname [dbname]] n
  • appname - オプション。応答グリッド・サイズが設定されるアプリケーションを指定します。

    appnameの値を指定し、dbnameの値を指定しない場合、設定は指定したアプリケーションのすべてのデータベースに適用されます。

    設定を特定のデータベースに対して有効にするには、アプリケーションとデータベースを指定する必要があります。

    アプリケーションを指定しない場合、データベースを指定できず、設定はEssbaseサーバー上のすべてのアプリケーションおよびデータベースに適用されます。

  • dbname—オプション。appnameで指定したアプリケーション内で、応答グリッド・サイズを設定するデータベースを指定します。

    dbnameの値を指定し、appnameの値を指定しない場合、ユーザーの指定は無視され、診断メッセージのロギングはEssbaseサーバー上のすべてのアプリケーションおよびデータベースに対して有効になります。

  • n—データ・ターゲットに送信する応答グリッドのスライスのサイズを指定します。

    デフォルト値は100万(1000000)セルで、8MBのメモリーが必要です。

構成の変更を初期化するには、Essbaseサーバーを再起動する必要があります。

MAX_RESPONSE_GRID_SIZE ASOSamp 500000

ASOSampアプリケーションに関連付けられたすべてのデータベースに対して、応答グリッドを50万セル(4MBのメモリーが必要)に制限します。

関連項目

MAX_REQUEST_GRID_SIZE