SPLITARCHIVEFILE

Essbaseキューブをアーカイブ・ファイルにバックアップする場合、SPLITARCHIVEFILE構成設定を使用すると、アーカイブ・ファイルを複数のファイルに分割できます。これは、大きなファイルを使用できない場合、または使用しているファイル転送ツールが大きなファイルを処理できない場合に役立ちます。

構文

SPLITARCHIVEFILE TRUE | FALSE
  • TRUE— 複数のアーカイブ・ファイルを作成します。

  • FALSE— 1つのアーカイブ・ファイルを作成します。これはデフォルトです。

構成ファイルの変更を初期化するには、Essbaseサーバーを再起動する必要があります。

説明

Essbaseが作成した最初の(つまりメインの)アーカイブ・ファイルに、指定したファイル名が付きます(たとえばsamplebasic.arc)。メイン・アーカイブ・ファイルが2GBに達すると、Essbaseは別のアーカイブ・ファイルを作成します。他のアーカイブ・ファイルの名前付けでは、Essbaseにより、メイン・アーカイブ・ファイル名に"_x"が付けられます。xは整数で、1から始まり、増分されます。たとえば、samplebasic.arcについてSample Basicキューブのバックアップで3つのアーカイブ・ファイルが作成された場合、ファイル名は次のようになります:

samplebasic.arc
samplebasic_1.arc
samplebasic_2.arc

アーカイブ・ファイルはすべて、メイン・アーカイブ・ファイルの名前と場所を指定したときに、指定したディレクトリに作成されます。

デフォルトの単一ファイル構成を使用している場合、大きなファイルをサポートするファイル・システムにアーカイブ・ファイルを保存することをお薦めします。Windowsの場合は、ファイル・システムはNTFSとしてフォーマットされていることが必要です。UNIXの場合は、大きなファイルのサポートを有効にする必要があります(たとえば、ulimitコマンドを使用して、キューブのサイズに基づいて特定のファイル・サイズを指定するか、ulimitを無制限に設定します)。オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

ノート:

アーカイブ・ファイルが複数のファイルに分割されているキューブを復元する場合、バックアップ後、そのキューブに対してSPLITARCHIVEFILEをFALSEに設定していた場合でも、Essbaseは、複数のアーカイブ・ファイルを探します。また、Essbaseは、キューブのすべてのアーカイブ・ファイル(メインと分割)が、同じディレクトリ内にあることを前提とします。

関連項目

Alter Database MaxLに関する項(archive操作を参照)