SERVERTHREADS
SERVERTHREADS構成設定は、Essbaseアプリケーション・プロセス(ESSSVR)が生成できるスレッド数のデフォルト値を上書きします。アプリケーション・スレッドは計算、クライアントの要求、管理アクティビティなどで使用されます。
トランザクションが要求されると、アプリケーション・プロセス(ESSSVR)ではトランザクションにスレッドが割り当てられ、トランザクションの完了時にスレッドがリリースされます。
構文
SERVERTHREADS [appname] n
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appname - オプション。アプリケーションを指定します。指定されたアプリケーション内のすべてのデータベースにSERVERTHREADS設定が適用されます。
アプリケーションを指定しない場合、Essbaseインスタンス上のすべてのアプリケーションおよびデータベースに設定が適用されます。
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n—アプリケーション・プロセス(ESSSVR)が生成できるスレッドの数。20から1024まで(両端を含む)数値を指定できます。デフォルト値は60です。
最小より小さい値を指定した場合、Essbaseは値を20と解釈します。1024より大きい値を指定すると、1024と解釈されます。
ノート
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実際に設定可能な最大値は1024ですが、オペレーティング・システムで処理可能な最大スレッド数ははるかに少ない可能性があります。デフォルト値より大きい値を指定する場合は、大量のシステム・リソースを消費する可能性があるため、システム管理者にお問い合せください。
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Essbaseサーバーが稼働しているコンピュータが同時に複数のレポートを実行中にフリーズした場合は、実行する各レポートに対してSERVERTHREADSの値を1つ増やします。
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各アプリケーション・スレッドは、並列計算、並列データ・ロードまたはエクスポート、並列再構築などのタスク用に子スレッドを作成できます。実行されているスレッドの合計数が大きくなりすぎると、サーバー・リソースの競合によってスレッドの効率が悪くなります。
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@XREF計算関数を含む並列計算を実行する場合、CALCPARALLEL構成設定に指定されたスレッド数がSERVERTHREADS構成設定で指定されたスレッド数より大きいと、データベースに関連付けられたアプリケーションがタイムアウト・エラーを返します。たとえば、SERVERTHREADSのデフォルト値は20です。CALCPARALLELを25に設定すると、アプリケーション・タイムアウト・エラーが生成されます。
例
SERVERTHREADS 25
Essbaseサーバー上のすべてのアプリケーションが最大25スレッドまで生成できます。
SERVERTHREADS Sample 100
Essbaseサーバー上のSampleアプリケーションが最大100スレッドまで生成できます。