TRANSACTIONLOGDATALOADARCHIVE

TRANSACTIONLOGDATALOADARCHIVE構成設定は、トランザクションのロギング時にアーカイブするデータのタイプを指定します。デフォルトでは、Essbaseは、クライアント・データ・ロード用のデータ・ロードとルール・ファイルのみアーカイブします。

トランザクションのロギング時に、Essbaseはデータ・ロードとルール・ファイルのアーカイブのコピーを次のディレクトリに作成します:

<Application Directory>/app/appname/dbname/Replay

Essbaseのディレクトリの場所の詳細は、Essbaseプラットフォームの環境の場所に関する項を参照してください。

これらのファイルは、ログに記録したトランザクションの再実行時に使用されます。

トランザクション・ロギングおよび再実行を有効にするには、TRANSACTIONLOGLOCATION構成設定を使用します。

トランザクション・ロギングおよび再実行を使用すると、Essbaseブロック・ストレージ・キューブの回復が容易になります。トランザクション・ロギングおよび再実行は、集約ストレージ・キューブには適用されません。

構文

TRANSACTIONLOGDATALOADARCHIVE [appname [dbname]] [OPTION]

appname - オプション。ログに記録されたトランザクションに関連付けられたデータおよびルールをアーカイブするアプリケーションを指定します。

appnameの値を指定し、dbnameの値を指定しない場合、設定は指定したアプリケーションのすべてのキューブに適用されます。

設定を特定のキューブに対して有効にするには、アプリケーションとキューブを指定する必要があります。

アプリケーションを指定しない場合、キューブを指定できません。アプリケーションおよびキューブを指定しない場合、設定はグローバルであり、Essbaseサーバー上のすべてのキューブに適用されます。
dbname—オプション。ログに記録されたトランザクションに関連付けられたデータおよびルールをアーカイブする、appnameで指定されたアプリケーション内のデータベース(キューブ)を指定します。

dbnameの値を指定し、appnameの値を指定しない場合、指定は無視されます。
OPTION—有効な値は次のとおりです:
- CLIENT: (デフォルト)クライアント・データ・ロード用のデータ・ロードとルール・ファイルをアーカイブします。これはデフォルトです。
- SERVER: サーバー上のデータ・ロードとルール・ファイルおよびSQLサーバーのデータ・ロードをアーカイブします。
  
  注意:
  
  サーバーのデータ・ロードは、サーバー上のReplayディレクトリにアーカイブされているデータ・ロードとルール・ファイルを使用して再実行されます。これらのファイルの名前は変更しないでください。また、データベース・ロードとルール・ファイルのコンテンツが、再実行操作前に変更されていた場合、再実行中、変更されたデータが使用されます。したがって、回復したキューブ内のデータは元のデータと同じにはなりません。
- SERVER_CLIENT: サーバー・データとクライアント・データをアーカイブします。
- NONE: データはアーカイブされません。
  
  NONEを選択し、クライアント・データを使用する場合、Essbaseはデータ・ロードを再実行できません。この場合、トランザクションを回復するには、残りのトランザクションを再実行する前に、手動でクライアント・データをロードする必要があります。
  
  サーバー・データまたはSQLデータを使用する場合で、データまたはルール・ファイルがReplayディレクトリにアーカイブされていないとき(たとえば、SERVERオプションまたはSERVER_CLIENTオプションを使用していない場合)、Essbaseは、現在データ・ソース内にあるデータを再実行します。つまり、そのデータはロードされた元のデータと同じ場合と異なる場合があります。

構成の変更を初期化するには、Essbaseサーバーを再起動する必要があります。

例

TRANSACTIONLOGDATALOADARCHIVE SERVER_CLIENT

Essbaseサーバー上のすべてのキューブのサーバー・データおよびクライアント・データをアーカイブします。