TRANSACTIONLOGLOCATION
TRANSACTIONLOGLOCATION構成設定は、トランザクション・ロギングの書込みを有効にするかどうかを指定し、トランザクション・ログ・ストア用にEssbaseサーバー上の既存のディレクトリを指定します。
トランザクション・ロギングおよび再実行を使用すると、Essbaseブロック・ストレージ・キューブの回復が容易になります。トランザクション・ロギングおよび再実行は、集約ストレージ・キューブには適用されません。
構文
TRANSACTIONLOGLOCATION [appname [dbname]] LOGLOCATION NATIVE ENABLE | DISABLE
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appname - オプション。トランザクション・ロギングおよび再実行を有効にするアプリケーションを指定します。
appnameの値を指定し、dbnameの値を指定しない場合、設定は指定したアプリケーションのすべてのキューブに適用されます。
設定を特定のキューブに対して有効にするには、アプリケーションとキューブを指定する必要があります。
アプリケーションを指定しない場合、キューブを指定できません。アプリケーションおよびキューブを指定しない場合、設定はグローバルであり、Essbaseサーバー上のすべてのデータベースに適用されます。
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dbname—オプション。appnameで指定したアプリケーション内で、トランザクション・ロギングおよび再実行を有効にするデータベース(キューブ)を指定します。
dbnameの値を指定し、appnameの値を指定しない場合、指定は無視されます。
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LOGLOCATION—トランザクション・ログ・ストアが書き込まれるディレクトリを指定します。
複数のログの場所を指定することをお薦めします。
Essbaseのディレクトリの場所の詳細は、Essbaseプラットフォームの環境の場所に関する項を参照してください。
Windows上で、Uniform Naming Convention (UNC)構文を使用して場所(
\\ComputerName\SharedFolder\Resource
)を指定できます。<Application Directory>もUNCで指定されている場合のみ、UNC構文を使用します。混合パス・タイプはサポートされていません。 -
NATIVE
—予約済フィールド。この値は変更しないでください。 -
ENABLE | DISABLE
—トランザクション・ロギングを有効にするか、無効にするかを指定します。
構成の変更を初期化するには、Essbaseサーバーを再起動する必要があります。
説明
複数のTRANSACTIONLOGLOCATION文を使用して、よりグローバルなレベルでトランザクション・ロギングを有効にし、同時に、より詳細なレベルでロギングを無効にすることができます。こうした上書きを有効にするには、構成で、よりグローバルで有効な文を、より詳細で無効な文の前に置く必要があります。
ノート:
後で名前変更またはコピーするアプリケーションまたはデータベースに対してトランザクション・ロギングが有効になっている場合、名前変更またはコピーしたアプリケーションまたはデータベースに対してロギングを有効にし、TRANSACTIONLOGLOCATION設定で指定された同じパスを使用する必要があります。
例
TRANSACTIONLOGLOCATION Sample C:\logs\trlogs NATIVE ENABLE
Sampleアプリケーションに関連付けられたすべてのデータベースに対してトランザクション・ロギングを有効にし、ログ・ストアを
trlogs
ディレクトリに書き込みます。
TRANSACTIONLOGLOCATION logs/trlogs NATIVE ENABLE
TRANSACTIONLOGLOCATION Sample logs/trlogs NATIVE DISABLE
最初の文で、Essbaseサーバー上のアプリケーションと、それらの関連キューブすべてのトランザクション・ロギングを有効にし、2つ目の文で、特定のアプリケーション(Sample)に関連付けられているすべてのキューブのトランザクション・ロギングを無効にしています。
TRANSACTIONLOGLOCATION Sample logs/trlogs/Sample NATIVE ENABLE
TRANSACTIONLOGLOCATION Sample Basic logs/trlogs/Sample NATIVE DISABLE
最初の文で、アプリケーション・レベル(Sample)でトランザクション・ロギングを有効にし、2つ目の文で、そのアプリケーションにおける特定のキューブ(Basic)のトランザクション・ロギングを無効にしています。
TRANSACTIONLOGLOCATION Sample Basic \\machine-name\shared\loglocation NATIVE ENABLE
Sample Basicに対してトランザクション・ロギングを有効にし、指定した共有場所にログ・ストアを書き込みます。
関連項目
TRANSACTIONLOGDATALOADARCHIVE構成設定
Query Database MaxL文(list transactionsを指定)に関する項
Alter Database MaxL文 (replay transactionsを指定)に関する項