移行ツールとユース・ケースについて
ここでは、Essbase 21cへのEssbaseアプリケーションの移行に関する各種のツールとユース・ケースについて説明します。
移行ツール
ノート:
このドキュメント内で、移行に関連して"19c"と示されている場合は、具体的には、OCI Marketplaceデプロイメント上のEssbase 19cからの移行を表しています。それ以外の場合、このドキュメントのすべての移行コンテンツは、Essbase 21c以降の独立したデプロイメントからの移行に適用されます。-
11g Excelエクスポート・ユーティリティ: Essbase 11g On-Premiseアプリケーションをアプリケーション・ワークブックにエクスポートします。このアプリケーション・ワークブックは、現在のEssbaseバージョンにアプリケーションを再作成するために使用できます。
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11g LCMエクスポート・ユーティリティ: Essbase 11g On-Premiseからアーティファクトを
.zip
ファイルとしてエクスポートします。このファイルは、Essbase 12c以降にインポートできます。このライフサイクル管理(LCM)ユーティリティは、Essbase 11g On-Premiseとの間のエクスポートおよびインポートにも使用できます。このユーティリティは、現在のバージョンへの移行に必要なすべてのアイテムをzipにパッケージ化します。EssbaseLCMUtility.zip
をダウンロードして、同梱されているREADMEで詳細を確認してください。11g LCMエクスポート・ユーティリティでは、アプリケーションとキューブをエクスポートすることでアプリケーションを作成できます。その後で、Essbaseコマンドライン・インタフェースを使用してインポートします。 -
コマンドライン・インタフェース(CLI): REST APIを使用して最も一般的なEssbase管理アクションを実行するスクリプト・インタフェース。CLIには、Essbase 11g On-Premiseからエクスポートした11g LCMエクスポート・ユーティリティの
.zip
ファイルを移行するために使用できるLCMインポート・コマンドが含まれます。LCMエクスポートとLCMインポートのコマンドは、バージョン12c以降のインスタンスからのアプリケーションの移行にも役立ちます。次のようなユース・ケースがあります:- 同じバージョンの異なるインスタンスからのアプリケーションの移行(例: 開発>テスト>本番)
- Essbaseの新しいバージョンへの移行のためのユーティリティのアップグレード
どちらのLCMコマンドもREST APIに基づきます。Essbaseでは、こうしたコマンドにアクセスして、次のようにして実行できます。- Essbase Webインタフェース内のジョブ: 「LCMのエクスポート」ジョブと「LCMのインポート」ジョブ。これらは21cから21cへの移行に使用します。
- コマンドライン・インタフェース(CLI): lcmexportおよびlcmimportコマンドを使用します。lcmimportは、Essbase 11g、または19c以上から生成されたデータzipファイルをインポートするために使用できます。lcmexportは、Essbase 21cから21cへの移行に使用できます。Essbaseの認証には、ログイン・コマンドを使用します。
- REST API: 「ジョブの実行」操作(jobtypes lcmExportおよびlcmImportを使用)
ノート:
LCMエクスポート・コマンドは、zipファイルにアプリケーションをエクスポートするために使用できます。そのファイルは、LCMインポートを使用してターゲット・バージョンのEssbaseにインポートできます。LCMインポート・コマンドは、Essbase 11g On-Premiseからのアプリケーションを移行する場合にも使用できます(11g LCMエクスポート・ユーティリティを使用して11gからエクスポートzipファイルにエクスポートして、zipファイルからターゲットのEssbaseコマンドラインにインポートしたもの)。 - 移行ユーティリティ: Essbase 12c以降に対して、Essbaseインスタンス全体の移行を管理します。アプリケーション・アーティファクトの移行に加えて、このユーティリティは、サポートされているアイデンティティ・プロバイダからのユーザー・ロールの割当ておよびユーザー/グループの移行にも利用できます。
migrationTools.zip
をダウンロードして、同梱されているREADMEで詳細を確認してください。このツールは、Essbase 19c、Essbase 21cまたはOracle Analytics Cloud - Essbaseインスタンスからの移行をサポートしています。このインスタンスでは、ソースとターゲットの両方がWebLogicまたはLDAPセキュリティ・モード(独立したデプロイメントの場合)、またはIAMまたはIDCSで構成(OCI/Marketplaceデプロイメントの場合)されます。移行ユーティリティを使用することで、メジャー・バージョン間またはパッチ適用不可能なリリース間で、移行後のデータベース・スキーマ整合性が保証されます。EPM Shared Servicesセキュリティ・モードでの使用はサポートされていません。