@ACCUM

Essbaseの@ACCUM計算関数は、範囲全体のメンバーの値を累積します。

構文

この関数は、rangeList内のmbrNameの値をrangeListが属するディメンションの現在のメンバーまで累積します。

@ACCUM (mbrName [, rangeList])

パラメータ

mbrName

値の累積対象の有効な単一メンバー名(または単一メンバーを返す関数)。

rangeList

累積が発生するメンバー、メンバー・セット関数、または範囲関数のオプションのカンマ区切りリスト。rangeListが指定されていない場合、Essbaseは時間としてタグ付けされたディメンションのレベル0のメンバーを使用します。

ノート

  • 財務関数が値を返すことはありません。むしろ、指定された範囲に基づいて内部的に一連の値を計算します。

  • @ACCUMは、@ATTRIBUTEメンバー・セット関数をメンバー範囲として受け入れます。

  • Essbaseメンバー・セット関数を使用してrangeListパラメータ(@SIBLINGSなど)のメンバー・リストを生成する場合、正しい結果を保証するために、生成されたメンバー・リストをEssbaseがソートする順序を検討してください。

  • @Accumに演算子(除算や乗算など)を適用することはできません。たとえば、Budget=@ACCUM(Actual, Jan:Feb)/2という式は無効です。

この例では、Accum Assetは次の式を使用して計算されます。

"Accum Asset" = @ACCUM(Asset, FY1997:FY2002);

この例では、次のレポートが作成されますこのレポートは、資産の値が1997年度から累積され、年間の累積値が1997年度から2002年度までの累積資産に配置されることを示しています。

             FY1997   FY1998   FY1999   FY2000   FY2001   FY2002
            =======  =======  =======  =======  =======  =======
Asset         9,000        0    1,000        0   2 ,500    1,500
Residual        750        0        0        0  #MISSING #MISSING
Life              5        0        3        0  #MISSING #MISSING
Accum Asset #MISSING #MISSING   1,000    1,000    3,500    5,000

1997年度は開始年であるため、Accum Assetの値は#MISSINGです。1998年度は累積がなかったため、この年のAccum Assetの値は#MISSINGです。1999年度の場合、資産の価値は1,000増加したため、Accum Assetの値は1000です。