@ANCEST

Essbaseの@ANCEST計算関数は、祖先メンバーを返します。

この関数は、指定されたディメンションの計算中の現在のメンバーの指定された世代またはレベルの祖先を返します。オプションのmbrNameを指定すると、その祖先は指定したメンバーと結合されます。

このメンバー・セット関数は、別の関数のパラメータとして使用できます。その場合、このパラメータは、メンバーまたはメンバーのリストです。

構文

@ANCEST (dimName, genLevNum [, mbrName])

パラメータ

dimName

単一ディメンション名仕様。

genLevNum

祖先値が返される元の世代またはレベル番号を定義する整数値。正の整数は世代番号を表します。0または負の整数はレベル番号を表します。

mbrName

オプション。すべての有効な単一メンバー名、または単一メンバーを返す関数。このメンバーは、返された祖先と交差します。

ノート

  • FIX文で@ANCEST関数は使用できません。

  • 数式の左側と右側の両方で@ANCEST関数を使用できます。計算スクリプトの数式の左側でこの関数を使用する場合は、この関数をメンバーに関連付けます。例:

    Sales(@ANCEST(Product) = 5;);
  • 場合によっては、@ANCEST関数は、計算パフォーマンスの点を除いて、@ANCESTVAL関数と同等です。たとえば、次の2つの式は同等です。

    Sales = @ANCEST(Product,2);
    Sales = @ANCESTVAL(Product,2);

    この場合、後者の式を使用すると、計算パフォーマンスが向上します。一般に、@ANCESTは、セルの暗黙の値としてではなく、メンバーとして使用します。例:

    Sales = @AVG(SKIPMISSING, @ISIBLINGS(@ANCEST(Product,2)));
  • この関数が動的計算または動的計算/保管としてタグ付けされたメンバーに関連付けられた数式に含まれている場合、取得と計算に必要な時間が大幅に長くなる可能性があります。

Sample Basicデータベースの場合:

関数 生成されるリスト
@ANCEST(Product,2,Sales) 計算中のProductの現在のメンバーがDiet Colaである場合、Colas->Sales
@ANCEST(Measures,3,East) 計算中のMeasuresの現在のメンバーがPayrollの場合は、Total Expenses->East