@GROWTH

Essbaseの@GROWTH計算関数は、元本額の成長を計算します。

指定したXrangeList全体で、principalMbrで最初に見つかったゼロ以外の値の線形成長を表す一連の値を計算します。成長は、rateMbrConstの成長率に元のprincipalMbrを乗算して計算されます。次に、この値は、前の期間の結果に追加され、新しい値が生成されます。

構文

@GROWTH (principalMbr, rateMbrConst [, XrangeList])

パラメータ

principalMbr

成長する値の初期値を表す単一メンバー仕様。最初に見つかったゼロ以外の値が初期値です。最初の値の後の他のprincipalMbr値は無視されます。

rateMbrConst

適用される10進成長率を表す定数値を提供する単一メンバー仕様、変数名、または数式(10% = .1など)。

XrangeList

関数が計算される範囲を指定するオプションのパラメータ。範囲が指定されない場合、Essbaseは、時間としてタグ付けされたディメンションのレベル0メンバーを使用します。

有効なメンバー名、メンバー名のカンマ区切りリスト、ディメンション間メンバー、またはメンバー・セット関数か範囲関数(@XRANGEを含む)からの戻り値にできます。

rangeListおよびXrangeListの詳細は、範囲リスト・パラメータを参照してください。

ノート

財務関数が値を返すことはありません。むしろ、指定された範囲に基づいて内部的に一連の値を計算します。

次の例では、各会計年度のGrowth Rateにある率を使用して、Principal Amountの成長を計算します。結果はGrowth Amountに配置されます。

"Growth Amount"=@GROWTH("Principal Amount","Growth Rate",FY1998:FY2003);

この例では、次のレポートが作成されます:

                   FY1998 FY1999 FY2000 FY2001 FY2002 FY2003
                   ====== ====== ====== ====== ====== ======                     
Principal Amount    1,000      0  2,000      0      0      0
Growth Amount       1,050  1,120  1,200  1,280  1,380  1,480
Growth Rate          0.05   0.07   0.08   0.08    0.1    0.1

次の例では、YearディメンションがSample Basicに追加されていることを前提としています。多次元範囲を使用して成長を計算します。

FIX ("100-10", "New York")
"Growth Amount" = @GROWTH("Principal Amount","Growth Rate",@XRANGE("2011"->"Sep", "2012"->"Mar"));
ENDFIX

前述の計算は、XrangeListで指定した次の多次元範囲で実行されます。


2011->Sep
2011->Oct
2011->Nov
2011->Dec
2012->Jan
2012->Feb
2012->Mar