@INTEREST

Essbaseの@INTEREST計算関数は、残高に対して単利計算を実行します。

この関数は、balanceMbrの単利を計算します。balanceMbrで指定された値が正である場合はcreditrateMbrConstで指定されたレートを使用し、balanceMbrが負である場合はborrowrateMbrConstで指定されたレートを使用します。利息は、XrangeListで指定した期間ごとに計算されます。

構文

@INTEREST (balanceMbr, creditrateMbrConst, borrowrateMbrConst  [, XrangeList])

パラメータ

balanceMbr

利息計算時の残高を表す単一メンバー仕様。

creditrateMbrConst

単一メンバー仕様、変数名、または定数値を提供する数式。この値は、パーセンテージに対応する10進数である必要があります。この値は、期間ごとの利率を表します。

borrowrateMbrConst

単一メンバー仕様、変数名、または定数値を提供する数式。この値は、パーセンテージの値に対応する10進数である必要があります。この値は、期間ごとの利率を表します。

XrangeList

利息が計算される期間を指定するオプションのパラメータ。範囲が指定されない場合、Essbaseは、時間としてタグ付けされたディメンションのレベル0メンバーを使用します。

有効なメンバー名、メンバー名のカンマ区切りリスト、ディメンション間メンバー、またはメンバー・セット関数か範囲関数(@XRANGEを含む)からの戻り値にできます。

rangeListXrangeListについて詳しくは、範囲リスト・パラメータ範囲と財務関数トピックで参照してください。

ノート

財務関数が値を返すことはありません。むしろ、指定された範囲に基づいて内部的に一連の値を計算します。

次の例では、正の残高にCredit Rateを使用し、負の残高にBorrow Rateを使用して、Balanceの利息を計算します。結果は各会計年度のInterest Amountに配置されます。

"Interest Amount" = @INTEREST(Balance,"Credit Rate","Borrow Rate",
FY1998:FY2001,FY2002,FY2003);

この例では、次のレポートが作成されます:

                FY1998  FY1999   FY2000  FY2001   FY2002   FY2003
                ======  ======   ======  ======   ======   ======                               
Balance        2000.00 3000.00 -1000.00 3000.00  9000.00 -6000.00
Credit Rate      0.065   0.065    0.065   0.065    0.065    0.065
Borrow Rate     0.1125  0.1125   0.1125  0.1125   0.1125   0.1125
Interest Amount 130.00  195.00  -112.50  195.00   585.00  -675.00

次の例では、YearディメンションがSample Basicに追加されていることを前提としています。多次元範囲を使用して利息を計算します。

FIX ("100-10", "New York")
"Interest Amount" = @INTEREST (Balance, "Credit Rate", "Borrow Rate", @XRANGE("2011"->"Sep", "2012"->"Mar"));
ENDFIX

前述の計算は、XrangeListで指定した次の多次元範囲で実行されます。


2011->Sep
2011->Oct
2011->Nov
2011->Dec
2012->Jan
2012->Feb
2012->Mar

関連項目

@COMPOUND