@IRDESCENDANTS

Essbaseの@IRDESCENDANTS計算関数は、メンバーとその子孫を、オプションで特定の世代またはレベルまで返します。これには、共有メンバーの子孫も含まれます。

この関数は、指定されたメンバーと、そのすべての子孫、あるいは指定された世代またはレベルまでのすべての子孫を返します。これには、指定されたメンバーが共有メンバーとして出現した場合の子孫も含まれます。

この関数を別の関数のパラメータとして使用できます。ここで、このパラメータはメンバーのリストです。共有メンバーがない場合、この関数は@IDESCENDANTSと同様に動作します。

構文

@IRDESCENDANTS (mbrName[, genLevNum | genLevName])

パラメータ

mbrName

すべての有効な単一メンバー名、または単一メンバーを返す関数。

genLevNum

オプション。メンバーを選択するまでの絶対世代番号またはレベル番号を定義する整数値。正の整数は世代番号を表します。0または負の整数はレベル番号を表します。

genLevName

オプション。メンバーを選択するレベル名または世代名。

ノート

  • 結果リスト内のメンバーの順序は、この関数を特定の予測関数および統計関数で使用するときに考慮することが重要です。Essbaseは、次の順序でメンバーのリストを生成します。共有メンバーが検出された場合、共有されているメンバーに対して前述の手順が繰り返されます。

    1. 指定したメンバー

    2. メンバーの直近の子孫

    3. メンバーの次の直近の子孫、その後同様の順序

  • @RDESCENDANTSを使用して、指定したメンバーを除外し、共有メンバーの子孫を含められます。

  • @IDESCENDANTSを使用して、指定したメンバーを含め、共有メンバーの子孫を除外できます。

  • @DESCENDANTSを使用して、指定したメンバーと共有メンバーの子孫を除外できます。

例1

Productディメンションに次のメンバーが含まれるような、Sample Basicデータベースのバリエーションを考えます。

Product
   100
     100-10
     100-20
     100-30
   200
     200-10
     200-20
     200-30
     200-40
   Diet
     100 (Shared Member)
     200 (Shared Member)

Dietに、"100-10"、"200-20"、"300-30"のかわりに、"100"と"200"の2つの子があります。"100"と"200"の各メンバーは、共有メンバーです。

@IRDESCENDANTS(Diet)

Diet、100、100-10、100-20、100-30、200、200-10、200-20、200-30、200-40の各メンバーをこの順序で返します。

例2

@IRDESCENDANTS(East)

East、New York、Massachusetts、Florida、Connecticut、New Hampshireをこの順序で返します。これは、@IDESCENDANTS(East)と正確に同じです。