@MAXSRANGE

Essbaseの@MAXSRANGE計算関数は、メンバーの範囲全体でのメンバーの最大値を返します。空の値を無視するオプションがあります。

この関数は、指定された範囲のメンバー全体での指定されたメンバーの最大値を返します。(空の値を無視できない@MAXRANGEとは異なり)欠落している値またはゼロの値をスキップするオプションがあります。

構文

@MAXSRANGE (SKIPNONE | SKIPMISSING | SKIPZERO | SKIPBOTH, mbrName [ ,XrangeList])

パラメータ

SKIPNONE

内容に関係なく、expListで指定したすべてのセルを演算に含めます

SKIPMISSING

すべての#MISSING値を無視します

SKIPZERO

すべての0の値を無視します

SKIPBOTH

すべての0と#MISSINGの値を無視します

mbrName

すべての有効な単一メンバー名、または単一メンバーを返す関数。

XrangeList

オプション。同じディメンションからのメンバー・リストを返す有効なメンバー名、メンバー名のカンマ区切りリスト、ディメンション間メンバー、またはメンバー・セット関数か範囲関数(@XRANGEを含む)。XrangeListが指定されていない場合、Essbaseは、時間としてタグ付けされたディメンションのレベル0メンバーを使用します。

ノート

  • @MAXSRANGE (SKIPNONE, mbrName, XrangeList)は、@MAXRANGE mbrName, (XrangeList)と同等です。

  • #MISSINGの値は、負のデータ値よりも大きく、正のデータ値よりも小さいと見なされます。計算中のデータに負の値と#MISSINGの値のみが含まれている場合、@MAXSRANGEは#MISSINGを返します。

  • @MAXSRANGEは、すべてのメンバーについて、指定したメンバーと範囲リストに対して計算された値を返します。

どちらの例でも、Sample Basicと類似のデータベースを想定しています。Measuresディメンションには、COGS (売上原価)とOtherInc_Exp (その他の収入と費用)の2つのメンバーが含まれます。データには、0と#MISSINGの値を含めることができます。Measuresディメンションの両方のメンバーについて、結果は同じです。つまり、指定した範囲全体でのOtherInc_Expメンバーの最大値です。

例1

Qtr1_Max = @MAXSRANGE (SKIPBOTH, OtherInc_Exp, @CHILDREN(Qtr1));

この例では、#MISSINGと0の値を無視し、次の結果を生成します。

                   Jan       Feb       Mar  Qtr1_Max
              ========  ========  ========  ========
OtherInc_Exp      -500  #MISSING      -250      -250
COGS                 0      1500      2300      -250 

例2

Qtr1_Max = @MAXSRANGE (SKIPNONE, OtherInc_Exp, @CHILDREN(Qtr1));

例1と同じデータを使用して、例2は、データ内の0と#MISSINGの値をスキップしない場合にどうなるかを示しています。例2は、次のレポートを作成します。

                   Jan       Feb       Mar  Qtr1_Max
              ========  ========  ========  ========   
OtherInc_Exp      -500  #MISSING      -250  #MISSING
COGS                 0      1500      2300  #MISSING 

関連項目