@MINSRANGE
Essbaseの@MINSRANGE計算関数は、メンバーの範囲全体でのメンバーの最小値を返します。欠落またはゼロの値をスキップするオプションがあります。
構文
@MINSRANGE (SKIPNONE | SKIPMISSING | SKIPZERO | SKIPBOTH, mbrName [,XrangeList])
パラメータ
- SKIPNONE
-
内容に関係なく、指定したすべてのセルを操作に含めます
- SKIPMISSING
-
すべての
#MISSING
値を無視します - SKIPZERO
-
すべての0の値を無視します
- SKIPBOTH
-
すべての0と
#MISSING
の値を無視します - mbrName
-
すべての有効な単一メンバー名、または単一メンバーを返す関数。
- XrangeList
-
オプション。同じディメンションからのメンバー・リストを返す有効なメンバー名、メンバー名のカンマ区切りリスト、ディメンション間メンバー、またはメンバー・セット関数か範囲関数(@XRANGEを含む)。XrangeListが指定されていない場合、Essbaseは、時間としてタグ付けされたディメンションのレベル0メンバーを使用します。
ノート
-
この関数は、常に空の値を計算に含める@MINRANGEと異なり、
#MISSING
と0の値のスキップを有効にします。 -
@MINSRANGE (SKIPNONE, mbrName, rangeList)
は、@MINRANGE (mbrName, rangeList)
と同等です。 -
#MISSING
の値は、正のデータ値よりも小さく、負のデータ値よりも大きいと見なされます。計算中のデータに正の値と#MISSING
の値のみが含まれている場合、この関数は#MISSING
を返します。 -
この関数は、すべてのメンバーについて、指定したメンバーと範囲リストに対して計算された値を返します。
例
どちらの例でも、Sample Basicと類似のデータベースを想定しています。Measuresディメンションには、COGS (売上原価)とOtherInc_Exp (その他の収入と費用)の2つのメンバーが含まれます。データには、0と#MISSING
の値を含めることができます。Measuresディメンションの両方のメンバーについて、結果は同じです。つまり、指定した範囲全体でのOtherInc_Expメンバーの最小値です。
例1
Qtr1_Min = @MINSRANGE(SKIPBOTH, OtherInc_Exp, Jan:Mar);
この例では、Marの0値を無視し、次の結果を生成します。
Jan Feb Mar Qtr1_Min
======== ======== ======== ========
COGS #MISSING 1500 2300 350
OtherInc_Exp 500 350 0 350
例2
Qtr1_Min = @MINS(SKIPNONE, OtherInc_Exp, Jan:Mar);
この例では、計算の0の値は無視されません。この例では、次の結果が得られます。
Jan Feb Mar Qtr1_Min
======== ======== ======== ========
COGS #MISSING 1500 2300 0
OtherInc_Exp 500 350 0 0
関連項目