MDXメンバー仕様
Essbaseでは、メンバーは、データベース・アウトライン内の名前付き階層要素です。MDXでは、次の構文ルールを使用してメンバーを表します。
構文
<member> ::=
<member-name-specification>
| <member_value_expression>
メンバー名仕様
メンバー名は、次の方法で指定できます。
-
実際の名前または別名を指定します。たとえば
Cola
、Actual
、COGS
、[100]
です。メンバー名が数字で始まるかスペースが含まれている場合、大カッコで囲む必要があります。たとえば、
[100]
です。コードを明確で読みやすくするために、すべてのメンバー名に大カッコを使用することをお薦めします。メンバー名がアンパサンド(&)で始まる場合は、引用符で囲む必要があります。たとえば、
["&xyz"]
です。これは、先頭のアンパサンドは、置換変数用に予約されているためです。StrToMbr("&100")
として指定することもできます。属性メンバーの場合、長い名前(メンバーを一意に識別するために修飾された)を使用する必要があります。たとえば、
[Ounces_12]
を[12]
のかわりに使用します。 -
メンバー名のプレフィックスとしてディメンション名または祖先メンバー名のいずれかを指定します。たとえば、
[Product].[100-10]
や[Diet].[100-10]
のようにします。これは、あいまいさを排除し、共有メンバーを正確に参照できるため、すべてのメンバー名に推奨される方法です。ノート:
修飾には1つの祖先のみを使用します。Essbaseは、複数の祖先が含まれている場合にエラーを返します。たとえば、
[Market].[New York]
はNew Yorkの有効な名前であり、[East].[New York]
も同様に有効です。しかし、[Market].[East].[New York]
はエラーを返します。 -
WITHセクションで定義された計算メンバーの名前を指定します。
-
重複メンバー名が有効になっているアウトラインについては、重複メンバー名と別名を指定するためのMDX構文も参照してください。
メンバー値式
メンバー値式は、メンバーを返す関数からの出力です。名前または別名でメンバーを参照するかわりに、<member>のかわりにメンバーを返す関数を使用できます。メンバーを返す関数のリストについては、MDX関数の戻り値を参照してください。
未解決のメンバー名
MDX問合せに、アウトラインに存在しないメンバーへの参照が含まれている場合は、未解決のメンバー名をスキップして、問合せをエラーなしで続行できます。この機能を有効にするには、EssOpMdxQuery JavaインタフェースまたはEssMdxSetQueryOptions C API関数を使用します。問合せ軸に、または関数のパラメータとして存在しないメンバーが指定されている場合、未解決の名前は結果グリッドから除外されます。