MDXレイヤー仕様

MDXでは、レイヤーとはアウトライン階層で共有される深さです。したがって、layerの概念にはEssbase世代およびレベルが含まれます。MDXでは、次の構文ルールを使用してレイヤーを表します。

構文

<layer> ::= 
        <layer-name-specification>
      | Levels ( <dim_hier>, <index> )
           | <dim_hier>.Levels ( <index> )      
      | Generations ( <dim_hier>, <index> )
           | <dim_hier>.Generations ( <index> ) 
      | <member>.Generation
      | <member>.Level

表4-11 MDXでレイヤーを指定する方法

構文 説明
<layer-name-specification>

レイヤー名は、次の方法で指定できます。

  1. 世代名またはレベル名を指定します。たとえば、StatesまたはRegionsです。

    世代名またはレベル名は大カッコで囲むことができます。たとえば、[Regions]です。大カッコを使用することをお薦めします。

  2. ディメンション名を、世代名またはレベル名と一緒に指定します。たとえば、Market.Regionsおよび[Market].[States]です。この命名規則をお薦めします。

<dimension>.Levels (<index>) ディメンション仕様とレベル番号を入力として使用したLevels関数。たとえば、[Year].Levels(0)です。
Levels ( <dimension>, <index> ) ディメンション仕様とレベル番号を入力として使用したLevels関数の別の構文。たとえば、Levels ( [Year], 0 )です。
<dimension>.Generations (<index>) ディメンション仕様と世代番号を入力として使用したGenerations関数。たとえば、[Year].Generations (3)です。
Generations ( <dimension>, <index> ) ディメンション仕様と世代番号を入力として使用したGenerations関数の別の構文。たとえば、Generations ( [Year], 3)です。
<member>.Generation 入力としてメンバー仕様を使用するGeneration関数。たとえば、[Year].Generationです。指定したメンバーの世代を返します。
<member>.Level 入力としてメンバー仕様を使用するLevel関数。たとえば、[Year].Levelです。指定したメンバーのレベルを返します。

説明

世代番号は、ディメンション名が1の世代から数え始めます。世代番号が大きくなるほど、階層内のリーフ・メンバーに近付きます。

レベル番号は、階層の最も深い部分の0から始まります。最高レベル番号はディメンション名です。


ac_gnlv1.gifの説明が続く
ac_gnlv1.gifの図の説明

ノート:

非対称(または不規則)階層では、同じレベル番号は、アウトライン内でメンバーが同じ深さにあることを意味しません。たとえば、次の図では、メンバーaaとメンバーfはどちらもレベル0のメンバーですが、同じ深さにありません。


ac_gnlv2.gifの説明が続く
ac_gnlv2.gifの図の説明