MDXの概要

MDXは、多次元データベース用の問合せ言語で、これを使用すると、Essbaseデータおよびメタデータの分析と抽出の実行、集約ストレージ・キューブでの式の定義などが可能です。

MDXは、Essbaseキューブ内のデータを分析するための言語ベースの方法です。MDXには、次のすべての特性があります。

  • 高度なデータ抽出機能を提供

  • 高度なレポート機能を提供

  • データの特定のサブセットを識別して操作することに特化した関数を提供

  • MaxL (Essbaseのデータ定義言語)を補完するデータ操作言語

  • 分析仕様のためにプラットフォームに依存しないXMLを利用

MDXは、XML for Analysisの創設メンバーであるXMLA評議会の共同仕様です。

MDXは、Essbaseデータベースのデータとメタデータに対して問合せとレポートを作成するためのスクリプトまたはアプリケーションを開発する必要がある人のための言語です。次の知識があることを前提とします。

  • サーバーが使用しているオペレーティング・システムとクライアントが使用しているオペレーティング・システムに関する実用的な知識。

  • Essbaseの概念と機能の理解。

  • XMLをよく理解していること。

EssbaseがMDX文を受信するには、文をEssbaseに渡す必要があります。文を渡すには、WebインタフェースのAnalyzeビューを使用するか、MaxLクライアントまたはMaxLシェル(essmsh)を使用します。MaxLシェルを使用する場合は、すべての文をセミコロンで終了します。結果はグリッドの形式で返されます。