MDXの問合せ形式

この大まかなMDX問合せ構造の概説では、Essbase多次元分析用のMDX問合せの記述に使用できる必須およびオプションの要素の概要がわかります。

SELECT文を使用するすべての問合せには、次の基本的な形式があります。[大カッコ]内の項目はオプションです。

[<with_section>]
[<insert_clause>]
[<export_clause>]
SELECT [<axis_specification>
       [, <axis_specification>...]]
  <subselect> | FROM <cube_specification> 
[WHERE [<slicer_specification>]]

表4-1 MDX問合せ要素の説明

Item 説明
<with_section> キーワードWITHで始まるオプションのセクションであり、参照可能なセットまたはメンバーを定義できます。
<insert_clause> ソースからターゲットにデータのタプルを挿入するためのオプションの句。
<export_clause> 問合せ結果をEssbase上のファイルに保存するためのオプションの句。これは、クライアントで問合せ出力を表示する代替手段です。
SELECT 軸仕様の前に付ける必要があるリテラル・キーワード。
[<axis_specification> [,<axis_specification>...]] カンマ区切りの軸仕様をいくつでも指定できます。軸は、nディメンションのキューブ・スキーマを表します。各軸は、概念的にはデータ・セットを取得するためのフレームワークです。たとえば、1つの軸を列と見なし、次の軸を行と見なすことができます。詳細は、MDX軸仕様を参照してください。
[<subselect>] 軸仕様をフィルタリングするためのオプションのサブ選択。MDXサブ選択を参照してください。
FROM キューブ仕様の前に付ける必要があるリテラル・キーワード。
<cube_specification> 選択元のデータベースの名前。
WHERE スライサ仕様を使用する場合、スライサ仕様の前に付ける必要があるリテラル・キーワード。
<slicer specification> 結果に対して実行するフィルタリングのその後のレベルを表すタプル、メンバー、またはセット。たとえば、予算の売上を除いて、問合せ全体をSample BasicデータベースのActual Salesにのみ適用できます。WHERE区はWHERE ([Scenario].[Actual], [Measures].[Sales])のようになります。