@RANGELASTVAL

Essbaseの@RANGELASTVAL計算関数は、メンバー範囲で、最初のパラメータに指定された空の値型をすべてスキップした後の最後のデータ値を返します。

構文

@RANGELASTVAL(SKIPNONE | SKIPMISSING | SKIPZERO | SKIPBOTH, mbrList)

パラメータ

SKIPNONE

すべてのセル値はデータと見なされます。

SKIPMISSING

#MISSING値はデータと見なされません。

SKIPZERO

ゼロ(0)値はデータと見なされません。

SKIPBOTH

ゼロ(0)および#MISSING値はデータと見なされません。

mbrList

有効なメンバー名、メンバー名のカンマ区切りリスト、ディメンション間メンバー、または同じディメンションのメンバーのリストを返すメンバー・セット関数。範囲演算子または関数を使用する場合、mbrListの順序は、データベースのアウトラインの順序によって決まります。

ノート

mbrListに最初の引数で指定した基準に一致する値が含まれていない場合、この関数は#MISSINGを返します。

例1

次の例では、@RANGELASTVALは、JanのDiet Colaの予算売上をQtr1の最後の実際の売上に設定します:

FIX("100-10", "New York", "Sales", "Jan")
"Budget" = @RANGELASTVAL(SKIPBOTH, @CHILDREN(Qtr1)->"Actual");
ENDFIX

SKIPBOTHパラメータで示されているように、@RANGELASTVALはゼロと#MISSINGをスキップします。mbrListパラメータは、@CHILDREN式によって提供されます。

次の例は、Sample Basicデータベースを使用します。

例2

次の例では、Sample.Basicキューブに基づいて、メンバーJan、Feb、Marの値を順次検索したときに見つかった最後の#MISSING以外の値を返します:

@RANGELASTVAL(SKIPMISSING, @CHILDREN("Qtr1"));

または

@RANGELASTVAL(SKIPMISSING, "Jan":"Mar");

または

@RANGELASTVAL(SKIPMISSING, ("Jan","Feb","Mar"))

例3

メンバーJanには子がないため、次の例では#MISSINGを返します:

@RANGELASTVAL(SKIPZERO, @CHILDREN("Jan"));

関連項目

@RANGEFIRSTVAL