Value

EssbaseのMDX Value()関数は、指定されたメンバーまたはタプルの値を返します。

構文

tuple[.Value]

または

member[.Value]

パラメータ

tuple

値を返すタプル。

member

値を返すメンバー。

ノート

VALUEキーワードはオプションです。例2では、Salesの値は、[Sales].VALUEまたは[Sales]のいずれかとして表せます。すべての値式(Filter、Order、Sumなどの関数に提供される値式)には、暗黙のValue関数が含まれています。式[Qtr1] <= 0.00は、[Qtr1].VALUE <= 0.00を短縮したものです。

例1

[Sales].Value 

Salesメジャーの値を返します。

([Product].CurrentMember, [Sales]).Value 

Productディメンションの現在のメンバーのSalesメジャーの値を返します。

ノート:

Valueキーワードはオプションです。前述の式は、次のように入力することもできます。

[Sales]

これは、[Sales].Valueと同等です

([Product].CurrentMember, [Sales])

これは、([Product].CurrentMember, [Sales]).VALUEと同等です。

例2

次のMDX問合せは、Productディメンションのレベル0メンバーをSalesの値で降順でソートします:

SELECT
 {[Sales]}
ON COLUMNS,
  Order([Product].Levels(0).Members,
        [Sales].VALUE, BDESC)
ON ROWS
FROM Sample.Basic

前述の問合せは、次の出力を返します:

表4-138 MDX例からの出力グリッド

(軸) Sales
100-10 62824
300-10 46956
200-10 41537
200-20 38240
200-20 38240
300-30 36969
300-30 36969
400-10 35799
400-20 32670
100-20 30469
100-20 30469
200-30 17559
300-20 17480
400-30 15761
100-30 12841
200-40 11750