カスタム計算および割当てのための貸方と借方の処理
Essbase集約ストレージ(ASO)キューブのカスタム割当てを設計する場合は、複式簿記の原則を理解しておくと、オプションの割当て基準として借方メンバーと貸方メンバーの目的を把握するのに役立ちます。
Oracle General Ledgerでは、すべての取引に借方エントリと貸方エントリの2つの仕訳がある、複式簿記を使用します。
したがって、すべての取引に対して2つの勘定科目があり、列として表されます。2つの勘定科目は貸借一致する必要があります。つまり、借方列の合計が貸方列の合計と等しくなる必要があります。
カスタム計算による正の結果値の書込み先となる借方メンバーと、カスタム計算による負の結果値およびオフセット結果値の書込み先となる貸方メンバーを指定できます。借方メンバーおよび貸方メンバーは同じディメンションの2つの異なるメンバーである必要があります。たとえば、AmountTypeというディメンションには、CreditおよびDebitという2つのレベル0の子がある場合があります。
ターゲット・キューブ内のレベル0のセルに正数が書き込まれるような計算結果になった場合は、常に、正の値が借方メンバーに書き込まれます。
ターゲット・キューブ内のレベル0のセルに負数が書き込まれるような計算結果になった場合は、常に、記号が正に変更されて、貸方メンバーに書き込まれます。