リモート・データベースからのストリーム
キューブにロードするデータまたはディメンションがリモート・データベースに存在している場合は、Essbaseコマンドライン・インタフェース(CLI)ユーティリティのstreamオプションを使用できます。このオプションでは、ルール・ファイルを使用してキューブにデータまたはメンバーをプッシュします。
CLIのコマンドdataloadまたはdimbuildにstreamオプションを使用するときには、目的のドライバと接続文字列が反映されている保存済のJDBC接続を参照する必要もあります。
ストリーミングのワークフロー
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Essbase WebインタフェースにログインしてコンソールからCLIをダウンロードします。コマンドライン・インタフェース(CLI)のダウンロードおよび使用を参照してください。
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CLIにログインします。Login/Logout: CLI認証を参照してください。
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createlocalconnectionコマンドを使用して、データ・ソースのドライバと接続文字列を反映した保存済JDBC接続文字列を作成します。例(Teradata):
esscs createLocalConnection -name TeraConn -connectionString jdbc:teradata://192.0.2.110:1025/TBC -driver com.teradata.jdbc.TeraDriver -user TBC –p TBC
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(Oracleデータベースの場合は不要)目的のデータベース・ドライバの.jarファイルを指すように、環境変数EXTERNAL_CLASSPATHを設定します。このトピックのセクション「EXTERNAL_CLASSPATHの例」を参照してください。
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ストリーミング・オプションを指定して、CLIコマンドのdataloadまたはdimbuildを実行します。このときに、保存済の接続名を指定します。
次のTeradataの例のように、必要に応じてdataloadまたはdimbuildコマンドでデータベース問合せを指定することもできます。それ以外の場合は、ロード・ルールで指定します。
esscs dataload -v -application Sample -db Basic -rule Data.rul -S -conn TeraConn -query "Select * from tbc.product"
EXTERNAL_CLASSPATHの例
EXTERNAL_CLASSPATH環境変数は、Oracle Database以外のデータ・ソースからストリーミングする前に設定しておく必要があります。この変数は、該当するデータベース・ドライバ.jarファイルの場所を指すように設定します。
DB2
DB2ドライバjarファイルの場所を指すように、EXTERNAL_CLASSPATH変数を設定します。
Cシェルの例
setenv EXTERNAL_CLASSPATH /scratch/db/jars/db2jcc.jar
Kornまたはbashシェルの例
export EXTERNAL_CLASSPATH=/scratch/db/jars/db2jcc.jar
Windowsの例
set EXTERNAL_CLASSPATH=C:\db\jars\db2jcc.jar
MySQL
MySQLドライバjarファイルの場所を指すようにEXTERNAL_CLASSPATH変数を設定します。
Cシェルの例
setenv EXTERNAL_CLASSPATH /scratch/db/jars/mysql-connector-java-5.1.43-bin.jar
Kornまたはbashシェルの例
export EXTERNAL_CLASSPATH=/scratch/db/jars/mysql-connector-java-5.1.43-bin.jar
Windowsの例
set EXTERNAL_CLASSPATH=C:\db\jars\mysql-connector-java-5.1.43-bin.jar
Microsoft SQL Server
SQL Serverドライバjarファイルの場所を指すようにEXTERNAL_CLASSPATH変数を設定します。
Cシェルの例
setenv EXTERNAL_CLASSPATH /scratch/db/jars/sqljdbc4-3.0.jar
Kornまたはbashシェルの例
export EXTERNAL_CLASSPATH=/scratch/db/jars/sqljdbc4-3.0.jar
Windowsの例
set EXTERNAL_CLASSPATH=C:\db\jars\sqljdbc4-3.0.jar
Teradata
Teradataドライバjarファイルの場所を指すようにEXTERNAL_CLASSPATH変数を設定します。
Cシェルの例
setenv EXTERNAL_CLASSPATH /scratch/db/jars/tdgssconfig.jar:/scratch/db/jars/terajdbc4.jar
Kornまたはbashシェルの例
export EXTERNAL_CLASSPATH=/scratch/db/jars/tdgssconfig.jar:/scratch/db/jars/terajdbc4.jar
Windowsの例
set EXTERNAL_CLASSPATH=C:\db\jars\tdgssconfig.jar;C:\db\jars\terajdbc4.jar