アプリケーションのバックアップと復元
Essbaseアプリケーションの日常的なバックアップにより、同じEssbaseインスタンスで実行されている他のアプリケーションに影響することなく、アプリケーションに対するあらゆる混乱からリカバリできるようになります。
LCMエクスポートおよびインポート操作では、Essbaseインスタンス内外または複数のEssbaseインスタンス間でアプリケーションを移動できます。エクスポートおよびインポート操作はインスタンス移行のユースケースで連続的に実行でき、ソース・インスタンスからのエクスポートとターゲット・インスタンスへのインポートを実行します。ただし、予期しないアプリケーションレベルの障害から保護するため、日常的な定期バックアップは必要です。アプリケーション・バックアップの頻度は、アプリケーションのユーザーにより指定された許容可能な損失(リカバリポイント目標、RPO)に対応している必要があります。アプリケーション固有の障害発生時、最新のLCMエクスポート・ファイルを使用してアプリケーションの一部または全部をリカバリできます。
ノート:
LCMエクスポート・オプション--application
を使用して、単一のアプリケーションをzipファイルにエクスポートします。--application
のかわりに、オプション(大文字と小文字が区別されます) --allApp
(または-aa
)を使用して、すべてのアプリケーションを単一のzipファイルにエクスポートします。--allApp
オプションでは、ユーザーおよびグループはエクスポートされません。
デフォルトでは、LCMエクスポートによってアプリケーションとそのキューブがエクスポートされ、項目化されたアーティファクトのインベントリは含まれません。LCMエクスポートを実行する際は、アーティファクト・リストの生成を検討してください。エクスポート時にこのアーティファクト・リストを含めている場合にのみ、アプリケーションおよびそのキューブの特定のコンポーネントを選択的にインポートするオプションが可能になります。バックアップの整合性を確保するため、LCMエクスポートを実行する前にアプリケーションが停止していることを確認します。
ノート:
たとえば、CLI LcmExportコマンドを使用している場合、オプションの-generateartifactlist
パラメータを使用できます。
LCMを使用したキューブ・ファイルのバックアップ
アプリケーションおよびキューブ・アーティファクトをライフサイクル管理(LCM) .zipファイルにバックアップするLCMエクスポート操作を開始するには、次のいずれかのツールを使用します。
アプリケーション・マネージャより高い権限を持つユーザー・ロールが必要です。つまり、アプリケーションを作成したパワー・ユーザーである必要があります。
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コマンドライン・インタフェース(CLI): LcmExport
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Essbase Webインタフェースの「LCMのエクスポート」ジョブ
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REST API: 「ジョブの実行」操作(jobType lcmexportを使用)
Essbaseのバージョン11gからアプリケーションを移行する場合は、「Essbase 11g On-Premisesアプリケーションの移行」を参照し、11gエクスポート・ユーティリティを使用してバックアップを作成します。ここで説明したバックアップ・コマンドは、それよりも新しいバージョンのEssbaseからエクスポートする場合のものです。
LCMを使用したキューブ・ファイルの復元
アプリケーションおよびキューブ・アーティファクトをライフサイクル管理(LCM) .zipファイルから復元するLCMインポート操作を開始するには、次のいずれかのツールを使用します。
アプリケーション・マネージャより高い権限を持つユーザー・ロールが必要です。つまり、アプリケーションを作成したパワー・ユーザーである必要があります。
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コマンドライン・インタフェース(CLI): LcmImport
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Essbase Webインタフェースの「LCMのインポート」ジョブ
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REST API: 「ジョブの実行」操作(jobType lcmimportを使用)
ノート:
LCMインポートが完了した後で、さらにアクションを実行して、移行された接続を外部ソースに復元する必要がある場合があります。これを行うには、接続をオープンしてパスワードを入力します。