コマンドライン・インタフェースを使用したアプリケーションの移行

コマンドライン・インタフェース(CLI)を使用すると、ソースのアプリケーションおよびアーティファクトをEssbaseのクラウド・デプロイメントおよびリリース間で移行できます。アプリケーションの移行にはユーティリティが使用されます。

コマンドライン・インタフェース(CLI)を使用した標準的な移行ワークフローは次のとおりです。
  1. ツールをダウンロードし、lcmexportコマンドを使用して単一または複数のアプリケーションをソースからzipファイルにエクスポートします。
  2. lcmimportコマンドを使用して、単一または複数のアプリケーションをzipファイルからOracle Essbaseにインポートします。
ソース・デプロイメントの元が、Oracle Identity Cloud Service Federated Securityを使用するOracle Analytics Cloud (Oracle Cloud InfrastructureまたはOracle Cloud Infrastructure Classic)である場合、次のワークフローを使用します。
  1. 新しいIdentity Cloud Serviceアプリケーションを作成します。Identity Cloud Service機密アプリケーションの作成を参照してください。
  2. Oracle Analytics Cloudで使用されているのと同じ外部セキュリティ・プロバイダを指すようにIdentity Cloud Serviceインスタンスを構成します。
  3. CLIをダウンロードし、lcmexportコマンドを使用して、アプリケーションをソースからzipファイルにエクスポートします。

    --include-server-levelオプションを指定してサーバーレベルのロールを含めます。

    オプション--applicationを使用して、単一のアプリケーションをzipファイルにエクスポートします。--applicationのかわりに、Essbase 21.4以降から、オプション(大文字と小文字が区別されます) --allApp (または-aa)を使用して、すべてのアプリケーションを単一のzipファイルにエクスポートします。--application--allAppのどちらのオプションでも、ユーザーおよびグループのエクスポートはサポートされません。

  4. 新しいIdentity Cloud Serviceインスタンスで、ソース・インスタンスで保有していた非フェデレーテッド・ユーザー(Identity Cloud Serviceローカル・ユーザー)を手動で再作成します。CLI、MaxL、REST APIなどのツールを使用する場合、これは必要です。
  5. CLI lcmimportコマンドを使用すると、単一アプリケーションのzipファイルまたは複数アプリケーションのzipファイルをOracle Essbaseに対して受け入れることができます。

ソース・アプリケーションまたはデータベースとターゲット・アプリケーションまたはデータベース間でソースにパーティションが存在する場合、ターゲットのパーティションのみがファイル・システムにエクスポートされます。移行するキューブ間にパーティションがある場合は、データ・ターゲットの前にデータ・ソースをインポートする必要があります。そうしないと、パーティションの定義が復元されない可能性があります。